となりのソータロー

daisysacky

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第7章

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「あなた…ここに住んでいないって、言ってたわねぇ」
 いきなり清子が切り出す。
 そうだ…
実は宗太郎も、そのことが気にかかっていた。
「うん、言ったねぇ」
神林君は、スンナリとそう答える。
例のあのニヤニヤ笑いは、まだ浮かべてはいない。
「じゃあ、どこから…学校へ通っているの?」
 ここじゃないってことは…
自宅はこの近くにある、ということになる。
でも、それなら…なんで先生がここに来たのか、説明がつかない。
「あぁ、そのこと?」
 だが彼は、全く気にしていないのか、平然として
「こっちへ」とうながす。
 さっき入って来た部屋で、宗太郎と清子をじぃっと見詰める。
「キミたち…ここに来たことは、ある?」
逆に聞き返した。
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