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第4章
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「さっ、行きましょ!
もう、約束の5時になる」
清子に言われて初めて、宗太郎はあわてて腕時計を見る。
高校入学の時に買ってもらった、Gショック。
確かに、5時2分前をさしていた。
ピョンと荷台から、清子は飛び降りる。
「やっぱり荷台は、座布団がないと、ダメねぇ」
スカートのお尻の部分を、両手で撫でている。
スカートがヒラリと揺れたので、宗太郎はあわてて目をそらした。
「あっ、お二人さん、ご苦労さん!
感心、感心。時間ピッタリじゃないかぁ」
宗太郎の背後から、声が聞こえてきた。
「あっ」
宗太郎と清子が振り返る。
そこには昨日と同じように…あの転校生が、笑いながら立っている。
「おまえ…まさか、双子なのか?」
いきなり宗太郎が聞く。
「はっ?」
神林くんは、ポカンとすると…
「ボクみたいなイケメン…
二人いたら、女の子が大変だろ?」
まるで学校で見るのは、別人のように…ケラケラと笑う。
(やっぱり、おかしい…)
いくら鈍くても、宗太郎にだって、それくらいはわかる。
(まさか、こいつ…二重人格なのか?)
まるで、不気味なものを見るように、彼の顔を見つめる。
確かに…自分の知っている人物と、同じ顔なのだが…
「なに言っているの?
ボクは、ボク。
神林 龍友だ」
堂々とそう言い放つ。
「へぇ~」
なぜか清子は、驚く気配もなく、彼を見返すと、
「あなたの本当の姿は、どっち?
ここにいるあなたと、宗太郎の学校にいるあなたと!」
静かにそう告げた。
もう、約束の5時になる」
清子に言われて初めて、宗太郎はあわてて腕時計を見る。
高校入学の時に買ってもらった、Gショック。
確かに、5時2分前をさしていた。
ピョンと荷台から、清子は飛び降りる。
「やっぱり荷台は、座布団がないと、ダメねぇ」
スカートのお尻の部分を、両手で撫でている。
スカートがヒラリと揺れたので、宗太郎はあわてて目をそらした。
「あっ、お二人さん、ご苦労さん!
感心、感心。時間ピッタリじゃないかぁ」
宗太郎の背後から、声が聞こえてきた。
「あっ」
宗太郎と清子が振り返る。
そこには昨日と同じように…あの転校生が、笑いながら立っている。
「おまえ…まさか、双子なのか?」
いきなり宗太郎が聞く。
「はっ?」
神林くんは、ポカンとすると…
「ボクみたいなイケメン…
二人いたら、女の子が大変だろ?」
まるで学校で見るのは、別人のように…ケラケラと笑う。
(やっぱり、おかしい…)
いくら鈍くても、宗太郎にだって、それくらいはわかる。
(まさか、こいつ…二重人格なのか?)
まるで、不気味なものを見るように、彼の顔を見つめる。
確かに…自分の知っている人物と、同じ顔なのだが…
「なに言っているの?
ボクは、ボク。
神林 龍友だ」
堂々とそう言い放つ。
「へぇ~」
なぜか清子は、驚く気配もなく、彼を見返すと、
「あなたの本当の姿は、どっち?
ここにいるあなたと、宗太郎の学校にいるあなたと!」
静かにそう告げた。
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