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22.ロベルトの心配(シルヴィア視点)
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「ロレンツァは眠ったのかい?」
「はい、よく眠っています」
わたくしがロレンツァを、そーっとベッドに寝かせるとロブがお部屋に入ってきました。
「一緒に休憩をしようかな」と微笑みながら、お部屋に入ってくるロブに、わたくしは「是非!」とロブの手を握りました。
ロブは現在、ルカ様と学院の執務の引き継ぎに大忙しです。と言っても、元々ルカ様はロブと共にお仕事をなさっていたので、側から離れた期間のみの引き継ぎになるので、そこまでは量は多くないらしいのですが……、それでも大変そうです。
「ロレンツァは美しいね。絶対、セシルになんてやるものか」
わたくしが、そんな事を考えていると、ロブは眠っているロレンツァの顔を覗き込みながら、そう仰いました。
セシル様?
「まさか……王太子殿下との婚約のお話でも持ち上がっているのですか?」
「いや、まだだよ。今はまだ兄上の戯言かな。従兄妹同士だからね。気持ちは分からなくはないけど、絶対に嫌だよ。苦労させるのが目に見えている」
まあ王太子妃となれば、いずれは王妃となります。
どちらも、とても責任のある地位ですから……ロブはロレンツァの事が心配なのですね。
ですが、セシル様もロレンツァもまだ赤子なので、少し気が早いように思いますけれど……。
「特に不埒者など許せないな。ロレンツァは、ヴィアのようにぬけていないように育てないと……」
わたくしが、ぬけている?
まあ、鈍臭いところがある事は認めますけれど……。
「ロブ……どういう意味ですか?」
「君のように、容易く僕のような者に捕まらないように、しっかり育てなければ……と言っているのだよ」
「…………」
ご自分がいけない事をしている事を自覚していたのですね……。
「まあ良いではありませんか。ロブがわたくしを捕まえて下さったからこそ、今があるのです。わたくしは、ロブでないと嫌です。ロレンツァだって、いつか自分だけの王子様を見つけるのですよ」
わたくしがロレンツァの寝顔を見ているロブに寄りかかると、ロブがクルッとわたくしの方に向き直りました。
ロブ?
「ヴィアは良いの? ロレンツァが、このような事をされても……」
「ひゃっ! な、なに? ロブッ、待っ、っぅ」
突然、ロブはわたくしを壁際まで追い詰め、耳を食みながら、スカートの中に手を入れました。
耳を舐められながら、太ももを撫でられるだけで、体がビクンッと反応してしまうから……ロブを調子づかせてしまうのです。
寝ているとはいえ、ロレンツァの前なのに……。
「ロブ、駄目。駄目です。ロレンツァが起きてしまいます」
「ヴィアが静かにしていれば大丈夫だよ。僕は心配なのだよ。可愛いロレンツァに、このような不埒な真似をする男が現れるのを……。考えるだけで殺してやりたくなるよ」
「っやぁ、あっ……ロブッ」
そ、そんなの無理です。声が出てしま……。
ロブはわたくしの首筋を舐めたり、吸い付き赤い痕を散らしたりしながら、服をはだけさせ、胸を揉み始めました。太ももを撫でていた手は、お尻を揉んでいます。
「ヴィア、静かにしないとロレンツァを起こしてしまうよ。良いのかい?」
「だ、だって……ロブがっ、っあ」
「僕が何?」
ロブは楽しそうにしながら、わたくしの胸を揉んだり、胸の蕾をコリコリと指で弄ったりしてます。
は、早く、やめさせないと……ロレンツァを起こしてしまうのです。
「ヴィア、今日は前と後ろ……どっちを可愛がって欲しい?」
「あっ、だめっ……やだぁ、ああっ!」
熱がこもっているような声で、そう囁きながら、わたくしの胸の蕾をキュッと摘んだロブに、わたくしが大きな声を出してしまうと、ロレンツァの「ふぇ……っ」という声が聞こえました。
「あ……ヴィアがうるさいから起きてしまったよ。可哀想に」
ロブは困った顔をしながら、泣き出したロレンツァに「よしよし。うるさい母様で困ってしまうね」などと、仰いながら抱っこをしました。
…………うるさいって、仰いますけれど。
ロブが全面的に悪いと思うのですけれど。
「いえ、ロレンツァ。父様のほうが悪いのですよ」
わたくしがロブが抱っこしているロレンツァに背伸びをしながら言うと、ロブに「うるさいよ。ロレンツァが泣きやまなくなるだろう」と言われてしまいました。
ひどい……。
ロブがあのような不埒な事をしたからなのに……。
わたくしはロレンツァをデレデレした顔で抱き上げ、あやすロブを睨みながら、ロブが乱した衣服を正しました。
ロブは、こうやって暇があるたびにロレンツァを抱っこして下さいます。たまに、あやしながら一緒にお昼寝をしていたりしますし、本当に良いお父様なのですよ。
「あー! その子がロレンツァちゃんですね!」
え?
突如、ドアの方から聞こえた大きな声に、わたくしが驚いて顔を向けると、そこにはお義姉様……ジュリアちゃんがいました。
◆後書き◇
マシュマロで頂いた、ロベルト達がイチャイチャしているところと、ロベルトのお父さんしているところです。こんな感じで良いですか( ・∇・)?
この後、マシュマロでもうひとつリクエスト頂いたデートもさせますね。デートしながら、更にイチャイチャして欲しいですね(*´艸`*)
「はい、よく眠っています」
わたくしがロレンツァを、そーっとベッドに寝かせるとロブがお部屋に入ってきました。
「一緒に休憩をしようかな」と微笑みながら、お部屋に入ってくるロブに、わたくしは「是非!」とロブの手を握りました。
ロブは現在、ルカ様と学院の執務の引き継ぎに大忙しです。と言っても、元々ルカ様はロブと共にお仕事をなさっていたので、側から離れた期間のみの引き継ぎになるので、そこまでは量は多くないらしいのですが……、それでも大変そうです。
「ロレンツァは美しいね。絶対、セシルになんてやるものか」
わたくしが、そんな事を考えていると、ロブは眠っているロレンツァの顔を覗き込みながら、そう仰いました。
セシル様?
「まさか……王太子殿下との婚約のお話でも持ち上がっているのですか?」
「いや、まだだよ。今はまだ兄上の戯言かな。従兄妹同士だからね。気持ちは分からなくはないけど、絶対に嫌だよ。苦労させるのが目に見えている」
まあ王太子妃となれば、いずれは王妃となります。
どちらも、とても責任のある地位ですから……ロブはロレンツァの事が心配なのですね。
ですが、セシル様もロレンツァもまだ赤子なので、少し気が早いように思いますけれど……。
「特に不埒者など許せないな。ロレンツァは、ヴィアのようにぬけていないように育てないと……」
わたくしが、ぬけている?
まあ、鈍臭いところがある事は認めますけれど……。
「ロブ……どういう意味ですか?」
「君のように、容易く僕のような者に捕まらないように、しっかり育てなければ……と言っているのだよ」
「…………」
ご自分がいけない事をしている事を自覚していたのですね……。
「まあ良いではありませんか。ロブがわたくしを捕まえて下さったからこそ、今があるのです。わたくしは、ロブでないと嫌です。ロレンツァだって、いつか自分だけの王子様を見つけるのですよ」
わたくしがロレンツァの寝顔を見ているロブに寄りかかると、ロブがクルッとわたくしの方に向き直りました。
ロブ?
「ヴィアは良いの? ロレンツァが、このような事をされても……」
「ひゃっ! な、なに? ロブッ、待っ、っぅ」
突然、ロブはわたくしを壁際まで追い詰め、耳を食みながら、スカートの中に手を入れました。
耳を舐められながら、太ももを撫でられるだけで、体がビクンッと反応してしまうから……ロブを調子づかせてしまうのです。
寝ているとはいえ、ロレンツァの前なのに……。
「ロブ、駄目。駄目です。ロレンツァが起きてしまいます」
「ヴィアが静かにしていれば大丈夫だよ。僕は心配なのだよ。可愛いロレンツァに、このような不埒な真似をする男が現れるのを……。考えるだけで殺してやりたくなるよ」
「っやぁ、あっ……ロブッ」
そ、そんなの無理です。声が出てしま……。
ロブはわたくしの首筋を舐めたり、吸い付き赤い痕を散らしたりしながら、服をはだけさせ、胸を揉み始めました。太ももを撫でていた手は、お尻を揉んでいます。
「ヴィア、静かにしないとロレンツァを起こしてしまうよ。良いのかい?」
「だ、だって……ロブがっ、っあ」
「僕が何?」
ロブは楽しそうにしながら、わたくしの胸を揉んだり、胸の蕾をコリコリと指で弄ったりしてます。
は、早く、やめさせないと……ロレンツァを起こしてしまうのです。
「ヴィア、今日は前と後ろ……どっちを可愛がって欲しい?」
「あっ、だめっ……やだぁ、ああっ!」
熱がこもっているような声で、そう囁きながら、わたくしの胸の蕾をキュッと摘んだロブに、わたくしが大きな声を出してしまうと、ロレンツァの「ふぇ……っ」という声が聞こえました。
「あ……ヴィアがうるさいから起きてしまったよ。可哀想に」
ロブは困った顔をしながら、泣き出したロレンツァに「よしよし。うるさい母様で困ってしまうね」などと、仰いながら抱っこをしました。
…………うるさいって、仰いますけれど。
ロブが全面的に悪いと思うのですけれど。
「いえ、ロレンツァ。父様のほうが悪いのですよ」
わたくしがロブが抱っこしているロレンツァに背伸びをしながら言うと、ロブに「うるさいよ。ロレンツァが泣きやまなくなるだろう」と言われてしまいました。
ひどい……。
ロブがあのような不埒な事をしたからなのに……。
わたくしはロレンツァをデレデレした顔で抱き上げ、あやすロブを睨みながら、ロブが乱した衣服を正しました。
ロブは、こうやって暇があるたびにロレンツァを抱っこして下さいます。たまに、あやしながら一緒にお昼寝をしていたりしますし、本当に良いお父様なのですよ。
「あー! その子がロレンツァちゃんですね!」
え?
突如、ドアの方から聞こえた大きな声に、わたくしが驚いて顔を向けると、そこにはお義姉様……ジュリアちゃんがいました。
◆後書き◇
マシュマロで頂いた、ロベルト達がイチャイチャしているところと、ロベルトのお父さんしているところです。こんな感じで良いですか( ・∇・)?
この後、マシュマロでもうひとつリクエスト頂いたデートもさせますね。デートしながら、更にイチャイチャして欲しいですね(*´艸`*)
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