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本編
46.優しさと少しの意地悪
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「シシー、腰を揺らめかせて気持ち良いの?」
「ふぁ、あんぅ……フィリップ……ッあ」
フィリップが恥骨の裏側を擦り上げながら、私の頬に手を添え、顔を近づけた。
口付けを交わすくらい近づいてドキドキしてしまう……。
フィリップ、気持ちが良いの。でも、もっとって思ってしまうの……。
「フィリップ……あっ、も、もっと……」
もっとして?
「シシー?」
もっとして、とねだるとフィリップが目を見開いたまま固まった。
あ……やっぱり、はしたないと思ったのだわ。
お腹に赤ちゃんがいるのに、何を言っているんだ、と思ったのかもしれない……。
そう思うと、何だか泣きそうになってしまった。
「シシー、目を擦っちゃ駄目だよ」
「フィリップ、ごめんなさい……」
「どうして謝るの? シシーが求めてくれるのは、とても嬉しいよ。まさか、そんな言葉が聞けると思っていなかったから驚いてしまっただけだよ。とても嬉しくて動揺してしまったんだ」
フィリップは私の頭を宥めるように撫でて、何度も優しい口づけをしてくれた。
フィリップ……。
やっぱり優しい……。
「フィリップ……好きです……大好きです……」
「私も大好きだよ、シシー。じゃあ、奥までして良い? でも、もし辛くなったら言うんだよ。我慢しないって約束出来る?」
「はい、辛い時はちゃんと言います。フィリップ……奥までして下さい」
私が甘えるようにフィリップの頬に手を添えると、フィリップが私に口付けをしながら、ゆっくりと奥まで挿れてくれた。
奥まで入ると、そこから甘い刺激が広がってビリビリする気がする……。
「動くよ、シシー」
「は、はい……あっ、ひあっ、あっ……」
フィリップが奥をグリグリと刺激してくれたから、私は体をしならせながら、フィリップの腕をギュッと掴んだ。
ぐちゅ、という水音が部屋に響いて、恥ずかしいのに気持ちが良い……。
奥までフィリップでいっぱいになって嬉しい……。
嬉しいの、フィリップ。
「フィリップ、あっ、ひゃっ、っぁ……気持ち良い、ですっ……あ、ああっ」
「シシー、可愛い。もっと私を求めて?」
「フィリップ、もっと……もっとして……っ」
私が手を伸ばすと、フィリップは私の手にフィリップの手を絡めてくれた。
嬉しい……好き、愛してる……。
「ひあっ、ああっ……イッちゃ、イッちゃうの……フィリップ、私……」
「良いよ。いっぱい気持ち良くなろうね、シシー」
フィリップは私の額に優しい口付けを落とした瞬間、私の腰を掴んでやや激しく腰を動かした。
奥を穿たれる度に、甘い声が出て、自分の中がフィリップで全部満たされていくようで嬉しかった。
多幸感と甘い刺激が全身を包んで、繋がった場所から溶けていきそうなくらい気持ちが良い。
「フィリップでナカいっぱいで、気持ち良いの……あっ、ああっ、イッちゃ、イッ、あああっ!!!」
「シシー、煽らないで。酷くしてしまいそうになる」
「良いの……っいっぱいして」
「シシー」
フィリップが辛そうな声で名を呼んだ瞬間、クルッとフィリップが態勢を変えた。
え? フィリップ?
突然フィリップの上にまたがる形で私が上になったから、私は困惑してしまった。……というより恥ずかしい。
「フィリップ。これ嫌です……恥ずかしいの……」
「シシー、良い眺めだよ」
フィリップはニコッと笑って、私の体を支えながら体を起こした。そうすると、対面する形になって……まるで抱き合っているような体勢になった。
自分が上だと恥ずかしいけれど、フィリップが抱き締めてくれると、安心感が得られて少しだけ恥ずかしさが紛れる気がする。
「シシー、動いて良い?」
「は、はい、っ! あっ、ああっ、やっぱり……待っ」
フィリップが私のお尻を掴んで細かく上下に動かした。
この体勢……深く入って……奥に当たる……。
だめ、だめなのっ……。
私はフィリップにしがみつきながら、フィリップの動きに合わせて腰を揺らめかせてしまっていた。
「あっ、ひあぁっ……フィリップ、き、気持ち、いっ」
「シシー、この体位好き? 激しく動かさなくても奥に当たりやすいから、負担にもならないかな?」
「ひうっ、あっ、あっ……ああっ」
突然フィリップが円を描くように腰を動かしたから、奥がグリグリと刺激されて、私は腰が跳ねてしまった。
は、恥ずかしいのに気持ち良い……。
「ほら、見て。この体位だと繋がっているところが見えるよ、シシー」
「っ! そ、そんな事言わないで……ひゃあっ」
やっぱり、少し意地悪な気がする……。
優しいけれど、少し意地悪……。
わざと繋がっているところを嬉しそうに見るように促してくるフィリップに困惑したけれど、ドキドキもしてしまった。
ちょっと意地悪なフィリップも新鮮で良いなと思ってしまうから……少し困る……。
「ふぁ、あんぅ……フィリップ……ッあ」
フィリップが恥骨の裏側を擦り上げながら、私の頬に手を添え、顔を近づけた。
口付けを交わすくらい近づいてドキドキしてしまう……。
フィリップ、気持ちが良いの。でも、もっとって思ってしまうの……。
「フィリップ……あっ、も、もっと……」
もっとして?
「シシー?」
もっとして、とねだるとフィリップが目を見開いたまま固まった。
あ……やっぱり、はしたないと思ったのだわ。
お腹に赤ちゃんがいるのに、何を言っているんだ、と思ったのかもしれない……。
そう思うと、何だか泣きそうになってしまった。
「シシー、目を擦っちゃ駄目だよ」
「フィリップ、ごめんなさい……」
「どうして謝るの? シシーが求めてくれるのは、とても嬉しいよ。まさか、そんな言葉が聞けると思っていなかったから驚いてしまっただけだよ。とても嬉しくて動揺してしまったんだ」
フィリップは私の頭を宥めるように撫でて、何度も優しい口づけをしてくれた。
フィリップ……。
やっぱり優しい……。
「フィリップ……好きです……大好きです……」
「私も大好きだよ、シシー。じゃあ、奥までして良い? でも、もし辛くなったら言うんだよ。我慢しないって約束出来る?」
「はい、辛い時はちゃんと言います。フィリップ……奥までして下さい」
私が甘えるようにフィリップの頬に手を添えると、フィリップが私に口付けをしながら、ゆっくりと奥まで挿れてくれた。
奥まで入ると、そこから甘い刺激が広がってビリビリする気がする……。
「動くよ、シシー」
「は、はい……あっ、ひあっ、あっ……」
フィリップが奥をグリグリと刺激してくれたから、私は体をしならせながら、フィリップの腕をギュッと掴んだ。
ぐちゅ、という水音が部屋に響いて、恥ずかしいのに気持ちが良い……。
奥までフィリップでいっぱいになって嬉しい……。
嬉しいの、フィリップ。
「フィリップ、あっ、ひゃっ、っぁ……気持ち良い、ですっ……あ、ああっ」
「シシー、可愛い。もっと私を求めて?」
「フィリップ、もっと……もっとして……っ」
私が手を伸ばすと、フィリップは私の手にフィリップの手を絡めてくれた。
嬉しい……好き、愛してる……。
「ひあっ、ああっ……イッちゃ、イッちゃうの……フィリップ、私……」
「良いよ。いっぱい気持ち良くなろうね、シシー」
フィリップは私の額に優しい口付けを落とした瞬間、私の腰を掴んでやや激しく腰を動かした。
奥を穿たれる度に、甘い声が出て、自分の中がフィリップで全部満たされていくようで嬉しかった。
多幸感と甘い刺激が全身を包んで、繋がった場所から溶けていきそうなくらい気持ちが良い。
「フィリップでナカいっぱいで、気持ち良いの……あっ、ああっ、イッちゃ、イッ、あああっ!!!」
「シシー、煽らないで。酷くしてしまいそうになる」
「良いの……っいっぱいして」
「シシー」
フィリップが辛そうな声で名を呼んだ瞬間、クルッとフィリップが態勢を変えた。
え? フィリップ?
突然フィリップの上にまたがる形で私が上になったから、私は困惑してしまった。……というより恥ずかしい。
「フィリップ。これ嫌です……恥ずかしいの……」
「シシー、良い眺めだよ」
フィリップはニコッと笑って、私の体を支えながら体を起こした。そうすると、対面する形になって……まるで抱き合っているような体勢になった。
自分が上だと恥ずかしいけれど、フィリップが抱き締めてくれると、安心感が得られて少しだけ恥ずかしさが紛れる気がする。
「シシー、動いて良い?」
「は、はい、っ! あっ、ああっ、やっぱり……待っ」
フィリップが私のお尻を掴んで細かく上下に動かした。
この体勢……深く入って……奥に当たる……。
だめ、だめなのっ……。
私はフィリップにしがみつきながら、フィリップの動きに合わせて腰を揺らめかせてしまっていた。
「あっ、ひあぁっ……フィリップ、き、気持ち、いっ」
「シシー、この体位好き? 激しく動かさなくても奥に当たりやすいから、負担にもならないかな?」
「ひうっ、あっ、あっ……ああっ」
突然フィリップが円を描くように腰を動かしたから、奥がグリグリと刺激されて、私は腰が跳ねてしまった。
は、恥ずかしいのに気持ち良い……。
「ほら、見て。この体位だと繋がっているところが見えるよ、シシー」
「っ! そ、そんな事言わないで……ひゃあっ」
やっぱり、少し意地悪な気がする……。
優しいけれど、少し意地悪……。
わざと繋がっているところを嬉しそうに見るように促してくるフィリップに困惑したけれど、ドキドキもしてしまった。
ちょっと意地悪なフィリップも新鮮で良いなと思ってしまうから……少し困る……。
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