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初めての夜③
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思わず康弘の手に爪を立ててしまうが、彼は止まることなく瑞希の中を引っ掻くように抉ってきた。彼の指が中でうごめくたびに目の奥で明滅を繰り返し、頭の中が白く濁る。
(なにこれ、やだ……変……)
「ひぁ、あ……やす、ひろ……さんっ、そ、それ、無理ぃ」
外と中を同時に責められ、うまく息ができない。彼の長い指が最奥を穿つたびに、何かがせり上がってきて、瑞希は何度も首を横に振った。
「我慢せずにイッていいんですよ。可愛い姿をしっかり見ててあげますから、ほらイキなさい」
「――っ!」
康弘はそう言って、快感を煽るように花芽に吸いついた。舌で包んで、こりこりと転がされると、足先までぴんと力が入る。
「やっ……舐めちゃだめっ……いま、変、変だからぁ」
康弘が花芽を舐めると、重い疼きが腰あたりに溜まっていく。そのどうしようもできない大きな快感に泣きながら止まってと乞うた。
だが、彼は瑞希の涙ながらの懇願など聞こえていないかのように中を擦り上げながら、花芽を包む薄皮を剥いて舐め上げた。内壁を押し開くようにぐるりと指を回転させ、吸いつきながら舌先でぐりぐりと嬲る。
(こ、こんなにしちゃ駄目……やだぁ、なにかくるっ!)
身を捩り逃げようとするたびに押さえつけられて、迫りくる絶頂の波に康弘の髪を強く掴んで耐える。が、耐えられるはずもなく、体は快感に堕ちていく。
ぽろっと大粒の涙がこぼれたのと同時に何かが一気に弾けた。
「待っ、くるのっ、何かくるっ、ひゃあぁぁっ!」
「可愛い。ちゃんとイケましたね。いい子だ」
「はぁ、っ、はっ……」
シーツに四肢を投げ出し大きく胸を上下に動かして呼吸を整えようとする。彼は上体を起こして放心している瑞希の頬にキスを落とし頭を撫でた。
(待ってと言ったのに……。康弘さんのせいで、息が、苦しい……)
荒い呼吸を繰り返し、目だけを動かして彼を睨む。だが、口をついたのは素直な感想だった。
「……康弘さん、激しすぎます。でもめちゃくちゃ気持ち良かった……。イクってこんな感覚なんですね。気持ちいいけど、なんだかとても疲れます……」
「え?」
「そんなに驚くことですか? お付き合いしている人のことは好きだけど絶頂を経験したことがないっていう人はたぶん珍しくないと思いますよ……」
目を見張った彼に苦笑する。気持ちがあったからと言って、オーガズムを得られるとは限らない。重い体を動かして、彼のほうへ向き直る。
「今まではふんわりとした気持ち良さしかなかったんです。今日のような強い快感を感じたのは初めてで、正直戸惑いました……康弘さんってエッチがお上手なんですね」
すると、彼は唖然とした顔をしたあとニヤリと笑って、キスをしてきた。触れ合うだけの軽いキスだが、絶頂を経験したばかりの体はそれすらも鋭敏に受け取る。
「なら、貴方がもっと気持ち良くなれるように頑張ります。丁寧にじっくりと時間をかけて、まだ知らぬ快感を引き出してあげるので覚悟しておいてください」
(まだ知らない快感を……?)
先ほども信じられないくらい気持ちよかったのにもっとなんて……死んでしまう。
瑞希が困ったように康弘を見ると、彼が瑞希の顎に触れた。
「瑞希に俺を深く刻みつけて快感に溺れさせ――一年後、俺なしでは生きられないように、俺にしか感じないようにその体を堕としたいのですが、構いませんか?」
「そ、そんなの困ります」
大真面目な顔でそんなことを言ってのける康弘に、ぶんぶんと首を横に振る。
(それじゃあ、一年後彼から離れられなくなるじゃない……)
もちろん一年後も継続するようにお互い努めることは大切だろうが、無理矢理依存させるのは違うと思う。
「康弘さんは何をそんなに急いでいるんですか? 焦らなくても時間はたっぷりあるんですから、二人のペースでゆっくり進んでいきたいです」
「すみません。目を離すと逃げてしまうような危うさがあって……いえ、そうですね。俺たちのペースで愛を育んでいきましょう」
「私、一度決めたことは撤回しません。もう逃げたりしませんからっ……んっ、んん!」
話している途中なのに、康弘が覆い被さってキスをしてきた。噛みつくようなキスに驚きすらも呑み込まれて、瑞希は彼の胸の前で手をぎゅっと握り締める。呼吸もままならないくらい口内に舌がねじ込まれて、また何も考えられなくなっていった。
あふれた唾液が顎をつたったのを感じながら、瑞希は目を瞑った。
「あ、ふぁっ、ん……んんっ」
「瑞希」
キスの合間に名を呼んだのと同時に、花芽をくにゅっと押しつぶされて目を見開く。
「――っ!」
突然の刺激に彼の胸に爪を立ててしまうと、瑞希の反応に「可愛い」と喜んだ康弘がまた中に指を挿れてきた。蜜路をみっちりと引き伸ばし、最奥を抉る。
「やぁっ、またイッちゃう……ああぁぁっ! ひう! 待っ、いま、イッたの……イッたからぁ」
彼は瑞希が達したあとも中と外を同時に弄り、身悶える瑞希を欲情した獣のような目で見下ろした。
「な、なにこれ……そこ変、熱い……やだぁ、待って」
「待てません」
イッても尚続けられると花芽がじくじくと疼きだした。イク時のような感覚がずっと続いていて、熱くてたまらない。康弘の手を引っ張って花芽から退けようとしたとき、彼が硬く聳り勃ったものを瑞希の秘裂に擦りつけてきた。
「すみません。こちらのほうが良かったですか?」
「へ……ち、違っ、今体おかしいから、触っちゃ駄目」
「可愛い瑞希の頼みでも、それは聞いてあげられません。言ったでしょう。まだ知らぬ快感を教えてやると――」
彼の胸を叩きながら首を横に振るが、彼は瑞希の願いを一蹴して熱い屹立を何度も擦りつけてくる。花弁を割り開いて花芽をつんとつつかれると、そこから電気が走った。
「やっ……あ、あぅ……そこ、擦っちゃ、だめぇ」
気持ちよすぎて頭がおかしくなりそうだ。これ以上は無理だと、何度も首を横に振る。が、彼は楽しそうに見るだけでやめてくれない。
「嫌ですか? でも瑞希さんの陰核、すごいですよ。当たるたびにこりこりしていて気持ちいいです」
「ひあぁっ、それ無理なの……ず、ずっと、イッてるの……っ」
「いいですよ。好きなだけイッてください。それとも次は中でイキたいですか?」
そう問われた瞬間、彼の屹立がくぽっと蜜口にはまった。瑞希が喉の奥で小さな悲鳴を詰まらせると、康弘が意地悪な笑みを浮かべて、くちゅくちゅと浅く動かした。
「どうしてほしいですか?」
「……っ! き、聞かないで。もうイキたくないの……これ以上は本当におかしくなるから」
「どうぞ。おかしくなってください」
「ひ、ひどい……康弘さんのばかぁ」
彼が言い放った言葉に涙がぶわっとあふれてくる。瑞希が泣きながら彼の胸を押すと、強く抱き締められた。
「離して……意地悪な康弘さん嫌いです」
「すみません。さすがにいじめすぎました。ゆっくりするので許してください」
「……」
「絶対に気持ち良くしますから。それに外イキと中イキはまた別ものですよ」
(その気持ち良く、が困るのに……)
額や瞼、頬や唇に何度もキスをしながら謝ってくる彼に眉根を寄せる。
瑞希が困り顔で彼を見ていると瑞希の手の甲に口付けながら、彼が少しずつ中に入ってきた。
「あ!」
短い悲鳴とともに縋りつくように抱きつくと、彼が頬を撫でくれる。まだ先端しか入っていないのに、中を限界まで引き伸ばされる感覚があって瑞希は怯みそうになった。
(なにこれ……中にいっぱい……)
痛みはなかったが、隘路を押し開かれる圧迫感に顔をしかめる。すると、彼が腰を止めてくれた。
「痛いですか?」
「痛くは、ないです……ただ、少し苦しいかも……」
「ではまず慣らしましょうか」
(なにこれ、やだ……変……)
「ひぁ、あ……やす、ひろ……さんっ、そ、それ、無理ぃ」
外と中を同時に責められ、うまく息ができない。彼の長い指が最奥を穿つたびに、何かがせり上がってきて、瑞希は何度も首を横に振った。
「我慢せずにイッていいんですよ。可愛い姿をしっかり見ててあげますから、ほらイキなさい」
「――っ!」
康弘はそう言って、快感を煽るように花芽に吸いついた。舌で包んで、こりこりと転がされると、足先までぴんと力が入る。
「やっ……舐めちゃだめっ……いま、変、変だからぁ」
康弘が花芽を舐めると、重い疼きが腰あたりに溜まっていく。そのどうしようもできない大きな快感に泣きながら止まってと乞うた。
だが、彼は瑞希の涙ながらの懇願など聞こえていないかのように中を擦り上げながら、花芽を包む薄皮を剥いて舐め上げた。内壁を押し開くようにぐるりと指を回転させ、吸いつきながら舌先でぐりぐりと嬲る。
(こ、こんなにしちゃ駄目……やだぁ、なにかくるっ!)
身を捩り逃げようとするたびに押さえつけられて、迫りくる絶頂の波に康弘の髪を強く掴んで耐える。が、耐えられるはずもなく、体は快感に堕ちていく。
ぽろっと大粒の涙がこぼれたのと同時に何かが一気に弾けた。
「待っ、くるのっ、何かくるっ、ひゃあぁぁっ!」
「可愛い。ちゃんとイケましたね。いい子だ」
「はぁ、っ、はっ……」
シーツに四肢を投げ出し大きく胸を上下に動かして呼吸を整えようとする。彼は上体を起こして放心している瑞希の頬にキスを落とし頭を撫でた。
(待ってと言ったのに……。康弘さんのせいで、息が、苦しい……)
荒い呼吸を繰り返し、目だけを動かして彼を睨む。だが、口をついたのは素直な感想だった。
「……康弘さん、激しすぎます。でもめちゃくちゃ気持ち良かった……。イクってこんな感覚なんですね。気持ちいいけど、なんだかとても疲れます……」
「え?」
「そんなに驚くことですか? お付き合いしている人のことは好きだけど絶頂を経験したことがないっていう人はたぶん珍しくないと思いますよ……」
目を見張った彼に苦笑する。気持ちがあったからと言って、オーガズムを得られるとは限らない。重い体を動かして、彼のほうへ向き直る。
「今まではふんわりとした気持ち良さしかなかったんです。今日のような強い快感を感じたのは初めてで、正直戸惑いました……康弘さんってエッチがお上手なんですね」
すると、彼は唖然とした顔をしたあとニヤリと笑って、キスをしてきた。触れ合うだけの軽いキスだが、絶頂を経験したばかりの体はそれすらも鋭敏に受け取る。
「なら、貴方がもっと気持ち良くなれるように頑張ります。丁寧にじっくりと時間をかけて、まだ知らぬ快感を引き出してあげるので覚悟しておいてください」
(まだ知らない快感を……?)
先ほども信じられないくらい気持ちよかったのにもっとなんて……死んでしまう。
瑞希が困ったように康弘を見ると、彼が瑞希の顎に触れた。
「瑞希に俺を深く刻みつけて快感に溺れさせ――一年後、俺なしでは生きられないように、俺にしか感じないようにその体を堕としたいのですが、構いませんか?」
「そ、そんなの困ります」
大真面目な顔でそんなことを言ってのける康弘に、ぶんぶんと首を横に振る。
(それじゃあ、一年後彼から離れられなくなるじゃない……)
もちろん一年後も継続するようにお互い努めることは大切だろうが、無理矢理依存させるのは違うと思う。
「康弘さんは何をそんなに急いでいるんですか? 焦らなくても時間はたっぷりあるんですから、二人のペースでゆっくり進んでいきたいです」
「すみません。目を離すと逃げてしまうような危うさがあって……いえ、そうですね。俺たちのペースで愛を育んでいきましょう」
「私、一度決めたことは撤回しません。もう逃げたりしませんからっ……んっ、んん!」
話している途中なのに、康弘が覆い被さってキスをしてきた。噛みつくようなキスに驚きすらも呑み込まれて、瑞希は彼の胸の前で手をぎゅっと握り締める。呼吸もままならないくらい口内に舌がねじ込まれて、また何も考えられなくなっていった。
あふれた唾液が顎をつたったのを感じながら、瑞希は目を瞑った。
「あ、ふぁっ、ん……んんっ」
「瑞希」
キスの合間に名を呼んだのと同時に、花芽をくにゅっと押しつぶされて目を見開く。
「――っ!」
突然の刺激に彼の胸に爪を立ててしまうと、瑞希の反応に「可愛い」と喜んだ康弘がまた中に指を挿れてきた。蜜路をみっちりと引き伸ばし、最奥を抉る。
「やぁっ、またイッちゃう……ああぁぁっ! ひう! 待っ、いま、イッたの……イッたからぁ」
彼は瑞希が達したあとも中と外を同時に弄り、身悶える瑞希を欲情した獣のような目で見下ろした。
「な、なにこれ……そこ変、熱い……やだぁ、待って」
「待てません」
イッても尚続けられると花芽がじくじくと疼きだした。イク時のような感覚がずっと続いていて、熱くてたまらない。康弘の手を引っ張って花芽から退けようとしたとき、彼が硬く聳り勃ったものを瑞希の秘裂に擦りつけてきた。
「すみません。こちらのほうが良かったですか?」
「へ……ち、違っ、今体おかしいから、触っちゃ駄目」
「可愛い瑞希の頼みでも、それは聞いてあげられません。言ったでしょう。まだ知らぬ快感を教えてやると――」
彼の胸を叩きながら首を横に振るが、彼は瑞希の願いを一蹴して熱い屹立を何度も擦りつけてくる。花弁を割り開いて花芽をつんとつつかれると、そこから電気が走った。
「やっ……あ、あぅ……そこ、擦っちゃ、だめぇ」
気持ちよすぎて頭がおかしくなりそうだ。これ以上は無理だと、何度も首を横に振る。が、彼は楽しそうに見るだけでやめてくれない。
「嫌ですか? でも瑞希さんの陰核、すごいですよ。当たるたびにこりこりしていて気持ちいいです」
「ひあぁっ、それ無理なの……ず、ずっと、イッてるの……っ」
「いいですよ。好きなだけイッてください。それとも次は中でイキたいですか?」
そう問われた瞬間、彼の屹立がくぽっと蜜口にはまった。瑞希が喉の奥で小さな悲鳴を詰まらせると、康弘が意地悪な笑みを浮かべて、くちゅくちゅと浅く動かした。
「どうしてほしいですか?」
「……っ! き、聞かないで。もうイキたくないの……これ以上は本当におかしくなるから」
「どうぞ。おかしくなってください」
「ひ、ひどい……康弘さんのばかぁ」
彼が言い放った言葉に涙がぶわっとあふれてくる。瑞希が泣きながら彼の胸を押すと、強く抱き締められた。
「離して……意地悪な康弘さん嫌いです」
「すみません。さすがにいじめすぎました。ゆっくりするので許してください」
「……」
「絶対に気持ち良くしますから。それに外イキと中イキはまた別ものですよ」
(その気持ち良く、が困るのに……)
額や瞼、頬や唇に何度もキスをしながら謝ってくる彼に眉根を寄せる。
瑞希が困り顔で彼を見ていると瑞希の手の甲に口付けながら、彼が少しずつ中に入ってきた。
「あ!」
短い悲鳴とともに縋りつくように抱きつくと、彼が頬を撫でくれる。まだ先端しか入っていないのに、中を限界まで引き伸ばされる感覚があって瑞希は怯みそうになった。
(なにこれ……中にいっぱい……)
痛みはなかったが、隘路を押し開かれる圧迫感に顔をしかめる。すると、彼が腰を止めてくれた。
「痛いですか?」
「痛くは、ないです……ただ、少し苦しいかも……」
「ではまず慣らしましょうか」
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