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本編
12.居心地の悪い言動
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「ルクレツィオ、うるさいわ。何を怒っているの?」
やっぱり、エドヴィージェは強いな。
私はダメだ。怒っているルクレツィオには、何故か怯んでしまう。
「学院の森では火気厳禁だと、入学時に説明を受けただろう。火炎系の魔術を使うなど、以ての外だ」
「え? でも、火力を誤るような下手は打ちませんよ」
「そういう問題ではない! ルールは守れと言っているのだ!」
うーん。
エドヴィージェへの答え方と、私への答え方が違う気がするのは、私の気のせいだろうか……。
「兄上、お茶を淹れるお湯を沸かすくらい大目に見て下さいよ。心が狭い男は嫌われますよ」
「うるさい! 決まりは決まりだ!」
ステファノがルクレツィオを揶揄ったので、私とビアンカが慌てて、2人の間に入った。
ルクレツィオの話によると、かつて生徒の1人が、火炎系の攻撃魔法をぶっ放し、森を焼いてしまったそうだ。まあ、首座司教様が、森を回復して下さったらしいんだけど、それ以後イヴァーノおじ様により、火気厳禁と決められたらしい。
「イヴァーノおじ様って、王太子になる前の王子の頃から、色々と決定していたのですね。とても素晴らしいですね」
「それなのに、ルクレツィオったら、己1人では何も決められないのよ。情けないこと」
私は、素直にイヴァーノおじ様を凄いと思って言ったのに、エドヴィージェがルクレツィオを挑発するような事を言うから、私はドキッとしてしまった。
「父上は、王太子になる前から、先代の国王陛下の代わりに政務を代行していたのだ。だが、それは先代の国王陛下がご病気であられたからと聞き及んでいる。私とは立場が違うのだ」
「そうね、お祖父様は長らくご病床につかれていて、最期は眠るように逝かれたそうよ」
「そんな事、知っているわ」
エドヴィージェって強い。私も、あれくらい強気でいきたいものだ。
あの強さで、前回のルクレツィオを止めて欲しかったものだ。同じ女として……。まあ、一緒に増長していたのだから無理か。
でも、不思議と今のエドヴィージェに恐怖心は感じない。あの当時よりも幼く見えるし、雰囲気も違うからだろうか。
女性って凄いよね。数年で別人レベルで雰囲気が変わる。今のエドヴィージェは可愛らしいけど、あの時の20歳のエドヴィージェは美女だった。メイクや雰囲気で、変わるといっても、めちゃくちゃ違う。
私は、今のままのエドヴィージェの方が好きだな。あんな悪役みたいな美女じゃなくて。
「ベレニーチェ! おい、ベレニーチェ!」
「は、はい! 殿下……あ、いえ、ルクレツィオ……」
いけない。つい、考え事をしていると、突発的な呼び方が殿下になってしまう。殿下と呼ぶと、ルクレツィオがあからさまに、拗ねるから気をつけないと……。
それにしても前回は結婚後、ルクレツィオと呼ぶなと喚き散らし、間違えて名前で呼ぼうものなら、殴ってきたくせに、今は殿下と呼ばずに名前で呼べと言う……。
分かってる。これはパラレルワールド的なものだから違うルクレツィオなんだって事は。でも、なんて言うの? 意見をころころ変えられると忙しい……。
「また殿下と呼んだ……」
「いえいえ、空耳です。空耳。あ、ほら、これ好きでしょう? 食べて下さい。ほら、ほら」
私は笑って誤魔化しながら、フォークにパウンドケーキを一口分突き刺して、ルクレツィオの口に放り込んだ。
「美味いな……。ベレニーチェの菓子は、1年ぶりだ」
あ、その顔好き……。
いやいや、何思ってんの、私。ってか、反則だよ。そんな、はにかむような可愛い顔で食べないでよ。
「ベレニーチェ、どうかしたのか?」
「な、何でもない! いえ、ありません!」
ルクレツィオが変な顔をしてる。
うぅ、失敗だ。
「妬けるなぁ。ベレニーチェって、兄上の前でだけ、口調が砕けるよね。ずるいなぁ。私の前でも、そうなってくれないかな?」
「え? そうですか?」
うーん。気にした事なかったな。記憶戻った時から一緒にいるし。その前のベレニーチェの記憶もあるしな……。そのせいかな?
「でも、リッティオ兄様の前でも、こんな感じですよ。ルクレツィオも幼馴染ですし、兄のようなものなので」
「本当に兄みたいな存在? 恋愛対象ではなくて? 私はベレニーチェは兄上が好きだと思っていたんだけど、本当にもう良いの?」
「えっと……」
突然、ステファノに詰め寄られて、私はビックリしてしまった。それに、とても怖い顔でルクレツィオが、ステファノを睨んでるし……ああ、もう仲良くしようよ。
助けてくれそうな鶴の一声もとい、エドヴィージェは何やらビアンカや他の人たちとのお喋りに夢中だ。
何だろう? いつのまにか素材採取をしていた人たちも集まって来て、ちょっとしたパーティーみたいになってる。
まあ、放課後って小腹空くもんね。
そして、私はルクレツィオとステファノに挟まれた。こんなにも人がいる筈なのに、誰にも助けてもらえなさそう。人徳が足りないのかな、私。
「私は……もう誰とも恋愛をしないし、結婚もしないと決めたのです。私は、将来は弟のサルヴァトーレのお手伝いをしながら、神子になると決めたのです。だから、ルクレツィオとは良き幼馴染として、良き友人として、仲良くしていきたいのです」
「それは、何故?」
気のせいかな? ステファノの目が怖い……。
大体、何でステファノが、そんな事気にするの? まさか、前言ってた私と結婚っての、本気だったの? ステファノって野心家には見えないんだけど、実はそうなのかな?
「神子になるなんて、そんなあしらい方は利口だと言えないな」
「え? あしらっているつもりは……」
「ステファノ、やめろ。ベレニーチェが困っているだろう」
「フラれた兄上は黙っていて下さい。ベレニーチェは、私が貰うので」
え? は? いやいや、あげないし。
ちょっと! ルクレツィオが、どういう事だって目で見てくるんだけど……そんなの私が聞きたいし。
「あげません。私は物ではないので。ステファノ、王位を目指したいのであれば、他国の王女である私との結婚頼みより、別の方法で目指した方がいいですよ」
「そういう訳ではないよ。嫌だな、ベレニーチェを愛しているからに決まっているじゃないか……」
嘘くさ……。この遊び人め。
一体、何人の女性に、そういう事を言っているのか……。
「愛している? では、私のどこが好きなんですか? 身分ですか?」
「うーん。以前は、然程思わなかったんだけどね、最近のベレニーチェって、不幸顔でしょう」
「は?」
え? 不幸顔? 何それ、失礼。
「その、いつも不安そうな……影を背負っていそうな表情を見ると、ゾクゾクするんだよね。もっと泣かせたくなるっていうのかな」
変態!
え? 何? 怖っ!!
「ステファノ! ベレニーチェを泣かせる事は許さぬ! これは私のものだ!」
「だから、フラれたんだから黙っていて下さいよ!」
「あの、ステファノ……私はステファノに泣かされたくありませんし。誰とも結婚したくもないんです、やめてください」
ルクレツィオの言葉には、多少呆れはするけど、驚きはしない。
でも、ステファノは違う。驚きしかない。サディストってやつだよね。びっくりだよ。正直なところ、関わりたくない。
「ベレニーチェ! ステファノを護衛から外せ! このような護衛では、ベレニーチェの身が心配になる。ベレニーチェが言えぬのなら、私から父上に言ってやる!」
「兄上は黙ってろって言っているでしょう! フラれたくせに。未だに、理解出来ていないの? 頭大丈夫ですか?」
「ステファノ!」
私はステファノの物言いにムッと来てしまった。これは、私とルクレツィオの問題なのに……。
「黙っているのは貴方です。これは私とルクレツィオの問題です。貴方が口を挟む事は許しません! これ以上はルクレツィオの言う通り、貴方を護衛から外しますよ!」
「はぁ、分かったよ。私が悪かった。だから、そのように寂しい事を言わないでおくれ」
ステファノは、一切悪びれずに私の手の甲に口付けをして、去って行ったから、ルクレツィオが絶対に護衛から外してやると憤慨している。
本当に兄弟仲良くして欲しいものだ。
仲良くしてくれないと……私の能天気に生きる計画に支障が出るじゃん。うーん。まあ、とりあえずステファノには、ちゃんと話して分かってもらおう。
「まあまあ、ルクレツィオ。仲良くしましょ。うちはリッティオ兄様も弟のサルヴァトーレも仲良しですよ」
「サルヴァトーレは、あのように生意気ではないだろう!」
ああ、めちゃくちゃ怒ってるよ。
やっぱり、エドヴィージェは強いな。
私はダメだ。怒っているルクレツィオには、何故か怯んでしまう。
「学院の森では火気厳禁だと、入学時に説明を受けただろう。火炎系の魔術を使うなど、以ての外だ」
「え? でも、火力を誤るような下手は打ちませんよ」
「そういう問題ではない! ルールは守れと言っているのだ!」
うーん。
エドヴィージェへの答え方と、私への答え方が違う気がするのは、私の気のせいだろうか……。
「兄上、お茶を淹れるお湯を沸かすくらい大目に見て下さいよ。心が狭い男は嫌われますよ」
「うるさい! 決まりは決まりだ!」
ステファノがルクレツィオを揶揄ったので、私とビアンカが慌てて、2人の間に入った。
ルクレツィオの話によると、かつて生徒の1人が、火炎系の攻撃魔法をぶっ放し、森を焼いてしまったそうだ。まあ、首座司教様が、森を回復して下さったらしいんだけど、それ以後イヴァーノおじ様により、火気厳禁と決められたらしい。
「イヴァーノおじ様って、王太子になる前の王子の頃から、色々と決定していたのですね。とても素晴らしいですね」
「それなのに、ルクレツィオったら、己1人では何も決められないのよ。情けないこと」
私は、素直にイヴァーノおじ様を凄いと思って言ったのに、エドヴィージェがルクレツィオを挑発するような事を言うから、私はドキッとしてしまった。
「父上は、王太子になる前から、先代の国王陛下の代わりに政務を代行していたのだ。だが、それは先代の国王陛下がご病気であられたからと聞き及んでいる。私とは立場が違うのだ」
「そうね、お祖父様は長らくご病床につかれていて、最期は眠るように逝かれたそうよ」
「そんな事、知っているわ」
エドヴィージェって強い。私も、あれくらい強気でいきたいものだ。
あの強さで、前回のルクレツィオを止めて欲しかったものだ。同じ女として……。まあ、一緒に増長していたのだから無理か。
でも、不思議と今のエドヴィージェに恐怖心は感じない。あの当時よりも幼く見えるし、雰囲気も違うからだろうか。
女性って凄いよね。数年で別人レベルで雰囲気が変わる。今のエドヴィージェは可愛らしいけど、あの時の20歳のエドヴィージェは美女だった。メイクや雰囲気で、変わるといっても、めちゃくちゃ違う。
私は、今のままのエドヴィージェの方が好きだな。あんな悪役みたいな美女じゃなくて。
「ベレニーチェ! おい、ベレニーチェ!」
「は、はい! 殿下……あ、いえ、ルクレツィオ……」
いけない。つい、考え事をしていると、突発的な呼び方が殿下になってしまう。殿下と呼ぶと、ルクレツィオがあからさまに、拗ねるから気をつけないと……。
それにしても前回は結婚後、ルクレツィオと呼ぶなと喚き散らし、間違えて名前で呼ぼうものなら、殴ってきたくせに、今は殿下と呼ばずに名前で呼べと言う……。
分かってる。これはパラレルワールド的なものだから違うルクレツィオなんだって事は。でも、なんて言うの? 意見をころころ変えられると忙しい……。
「また殿下と呼んだ……」
「いえいえ、空耳です。空耳。あ、ほら、これ好きでしょう? 食べて下さい。ほら、ほら」
私は笑って誤魔化しながら、フォークにパウンドケーキを一口分突き刺して、ルクレツィオの口に放り込んだ。
「美味いな……。ベレニーチェの菓子は、1年ぶりだ」
あ、その顔好き……。
いやいや、何思ってんの、私。ってか、反則だよ。そんな、はにかむような可愛い顔で食べないでよ。
「ベレニーチェ、どうかしたのか?」
「な、何でもない! いえ、ありません!」
ルクレツィオが変な顔をしてる。
うぅ、失敗だ。
「妬けるなぁ。ベレニーチェって、兄上の前でだけ、口調が砕けるよね。ずるいなぁ。私の前でも、そうなってくれないかな?」
「え? そうですか?」
うーん。気にした事なかったな。記憶戻った時から一緒にいるし。その前のベレニーチェの記憶もあるしな……。そのせいかな?
「でも、リッティオ兄様の前でも、こんな感じですよ。ルクレツィオも幼馴染ですし、兄のようなものなので」
「本当に兄みたいな存在? 恋愛対象ではなくて? 私はベレニーチェは兄上が好きだと思っていたんだけど、本当にもう良いの?」
「えっと……」
突然、ステファノに詰め寄られて、私はビックリしてしまった。それに、とても怖い顔でルクレツィオが、ステファノを睨んでるし……ああ、もう仲良くしようよ。
助けてくれそうな鶴の一声もとい、エドヴィージェは何やらビアンカや他の人たちとのお喋りに夢中だ。
何だろう? いつのまにか素材採取をしていた人たちも集まって来て、ちょっとしたパーティーみたいになってる。
まあ、放課後って小腹空くもんね。
そして、私はルクレツィオとステファノに挟まれた。こんなにも人がいる筈なのに、誰にも助けてもらえなさそう。人徳が足りないのかな、私。
「私は……もう誰とも恋愛をしないし、結婚もしないと決めたのです。私は、将来は弟のサルヴァトーレのお手伝いをしながら、神子になると決めたのです。だから、ルクレツィオとは良き幼馴染として、良き友人として、仲良くしていきたいのです」
「それは、何故?」
気のせいかな? ステファノの目が怖い……。
大体、何でステファノが、そんな事気にするの? まさか、前言ってた私と結婚っての、本気だったの? ステファノって野心家には見えないんだけど、実はそうなのかな?
「神子になるなんて、そんなあしらい方は利口だと言えないな」
「え? あしらっているつもりは……」
「ステファノ、やめろ。ベレニーチェが困っているだろう」
「フラれた兄上は黙っていて下さい。ベレニーチェは、私が貰うので」
え? は? いやいや、あげないし。
ちょっと! ルクレツィオが、どういう事だって目で見てくるんだけど……そんなの私が聞きたいし。
「あげません。私は物ではないので。ステファノ、王位を目指したいのであれば、他国の王女である私との結婚頼みより、別の方法で目指した方がいいですよ」
「そういう訳ではないよ。嫌だな、ベレニーチェを愛しているからに決まっているじゃないか……」
嘘くさ……。この遊び人め。
一体、何人の女性に、そういう事を言っているのか……。
「愛している? では、私のどこが好きなんですか? 身分ですか?」
「うーん。以前は、然程思わなかったんだけどね、最近のベレニーチェって、不幸顔でしょう」
「は?」
え? 不幸顔? 何それ、失礼。
「その、いつも不安そうな……影を背負っていそうな表情を見ると、ゾクゾクするんだよね。もっと泣かせたくなるっていうのかな」
変態!
え? 何? 怖っ!!
「ステファノ! ベレニーチェを泣かせる事は許さぬ! これは私のものだ!」
「だから、フラれたんだから黙っていて下さいよ!」
「あの、ステファノ……私はステファノに泣かされたくありませんし。誰とも結婚したくもないんです、やめてください」
ルクレツィオの言葉には、多少呆れはするけど、驚きはしない。
でも、ステファノは違う。驚きしかない。サディストってやつだよね。びっくりだよ。正直なところ、関わりたくない。
「ベレニーチェ! ステファノを護衛から外せ! このような護衛では、ベレニーチェの身が心配になる。ベレニーチェが言えぬのなら、私から父上に言ってやる!」
「兄上は黙ってろって言っているでしょう! フラれたくせに。未だに、理解出来ていないの? 頭大丈夫ですか?」
「ステファノ!」
私はステファノの物言いにムッと来てしまった。これは、私とルクレツィオの問題なのに……。
「黙っているのは貴方です。これは私とルクレツィオの問題です。貴方が口を挟む事は許しません! これ以上はルクレツィオの言う通り、貴方を護衛から外しますよ!」
「はぁ、分かったよ。私が悪かった。だから、そのように寂しい事を言わないでおくれ」
ステファノは、一切悪びれずに私の手の甲に口付けをして、去って行ったから、ルクレツィオが絶対に護衛から外してやると憤慨している。
本当に兄弟仲良くして欲しいものだ。
仲良くしてくれないと……私の能天気に生きる計画に支障が出るじゃん。うーん。まあ、とりあえずステファノには、ちゃんと話して分かってもらおう。
「まあまあ、ルクレツィオ。仲良くしましょ。うちはリッティオ兄様も弟のサルヴァトーレも仲良しですよ」
「サルヴァトーレは、あのように生意気ではないだろう!」
ああ、めちゃくちゃ怒ってるよ。
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