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番外編
お風呂※
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最初は恥ずかしいからと喚いていましたけれど、マッティア様は女官泣かせだけの事はあります。
湯浴みのさせ方がお上手です。体も丁寧に洗って頂きマッサージもして下さいましたし、髪の洗い方もお上手でした。頭皮マッサージなんて、寝てしまいそうになるくらい、気持ちが良かったのです。
何処で覚えたのでしょうか?
わたくしは湯船に浸かりながら、マッティア様をジッと見つめておりました。
「どうしました?」
「いえ、髪や体の洗い方もマッサージも、とてもお上手でしたけれど、何処で覚えたのかなと……」
「エフィージオから、何でも1人で出来るようにと厳しく仕込まれましたので……」
エフィージオ様は、本当にマッティア様が王になれなくとも生きていけるようにしたかったのですね。
わたくしがエフィージオ様の深い愛に感動していると、マッティア様がわたくしを膝に座らせ、背中から抱え込んだので、わたくしは途端に恥ずかしくなってしまい、頬を赤らめてしまいました。
このままでは、のぼせそうです。
「の、のぼせる前に出ましょう。政務の途中ですし」
「毎日、真面目に取り組んでいるので、急を要するものはありません。任せておいて大丈夫でしょう。元々は貴方も、そういう考えで女官ごっこをしていたのでしょう?」
「そ、それは……そうですけれど……きゃっ! 待っ……っ!」
すると、マッティア様はわたくしの胸を揉みました。もう片方の手はお腹に回されいて、しっかりと固定されているので、逃げられません。
だ、駄目なのです。
わたくし……こんな事をするつもりでは……。
「ふっ、んぅ……ま、待って……」
「分かっていますか? 私は怒っているのですよ。さっさと威圧を使うことも出来たのに、みすみす触らせて……」
「あっ、申し訳っ……んぅ……ああっ!」
マッティア様がわたくしの両方の胸の蕾を摘まんだので、わたくしは突然の刺激に体を仰け反らせてしまいました。
胸の蕾を弄られると、お腹の奥までキュウとなって駄目なのに……。
「あっ、んんっ……あ、やぁっ……ふぅんっ」
「上書きしなければ、やってられませんよ」
「やぁ、ふっ……そこ、は……あっ、さわられ……てっ、んぅ……なっ……んあっ」
「当たり前です。そんな事をすれば、この手で八つ裂きにしても足りません」
マッティア様はわたくしの体を反転させ、マッティア様と向かい合うように跨がらせ、わたくしに口付けました。
深く舌を差し込まれ、口の中をねっとりと犯すように舌で蹂躙され、わたくしは体の力が抜けてしまったようでした。
それに、マッティア様の上に跨っているので、その……マッティア様のモノがあたるのです。
本当にのぼせてしまいそうです。
「ふっ、んんっ……はっ……んぅ」
「ベアトリーチェ、貴方は私のものでしょう? これからは指一本たりとも、他の者に触らせないと約束しなさい」
そう言いながら、マッティア様はわたくしの首筋、鎖骨、胸へと所有の証を付けていきました。チクリとした痛みが体を走ります。
その間も片方の手で胸の蕾を摘み、もう片方の手でわたくしの背中から腰をなぞるマッティア様に、わたくしは体をしならせながら、マッティア様の首に腕をまわして与えられる快感に耐える事しか出来ませんでした。
わたくしはマッティア様のものではありますけれど、指一本触らせないと約束すれば、ベルタにも文句を言い出しそうなので、承諾するのはどうでしょうか?
「それじゃっ、ひゃっ、っぅ……じょ、かんも……さわれ、なくっ……なる……ひあっ」
「ほう、屁理屈をこねる余裕があるとは……」
そう笑ったマッティア様は、わたくしの胸の蕾を甘噛みし、秘所に指を埋めました。
やっ、逆効果になってしまいました……。
ここは、素直に「はい」と言っておくべきだったのです……。
「ひっ、待っ……ナ、ナカ……ぁひっ、お湯……んんっ……やぁっ、あっ……だめ……ああっ!」
「何を言っているのか分かりません。はっきり言って下さい」
「お湯、ナカ……あっ、んんっ……入って……くるのっ……やめっ……んっ、あ、ひゃっ……やっ、かき混、ぜなっ……ああっ、やっ、だめだめっ……んんっ」
「ナカに入ったお湯くらい、後でかき出してあげますので、安心して下さい」
マッティア様は愉快そうに言いながら、わたくしのナカに指を突き立て、わたくしの弱いトコロばかりを責め立てます。
ビクビクと体を震わせながら、ひっきりなしに声が出てしまうのです。大浴場というだけあって、声が響いてしまい、それがまた恥ずかしくて興奮を煽るのです。
「ココ、凄いですよ。お湯の中だと言うのに、とてもぬるぬるですね。どうかしたのですか?」
「あっ、いじ、わるっ……ああっ、んあっ……いっ、ばかぁ……やだやだ……そこ、やぁっ……待っ、んんっ、ああっ……だめ、やあっ……むりぃ……っ」
マッティア様は楽しそうに、わたくしのある一点を責め立てました。わたくしは、また潮を吹かされそうな感覚に、慌ててマッティア様の手を掴みながら、いやいやと首を振りました。
けれど、マッティア様はわたくしの反応を楽しそうに見ています。
こんなところでまで、吹きたくないのに……。
「待っ、ひゃあっ、んぅ……でちゃ……やっ、ああっ! ほんとっ……にぃ……ひゃっ、待っ……でちゃっ……マッティ……やだやだ、やああぁぁぁ!」
嫌なのに……わたくしは、またもや潮を吹いてイッてしまいました。でも、マッティア様は息を整える間も与えてくれず、また指を動かし始めました。
やだ、ちょっと待って……かき混ぜないで……。
「貴方の潮と愛液で、お湯の色が変わるくらい、続けましょうか?」
「ひっ! やぁっ、やらやら、待っ……あ、ふぁっ、やっ……それ、やぁっ」
マッティア様がナカをかき混ぜながら、わたくしの耳朶を甘噛みし、そう仰ったので、わたくしはイヤイヤと言いながらも、実際は耳とナカの刺激で変になりそうでした。
もっと……と思ってしまう己もいるのです……。
「いや? 良いの間違いでしょう?」
「ひゃっ……喋っ……ちゃ、だめっ……んぅ、ひっ、んんっ、ああ! んあ゛ッ!! やっ、待っ、イクの……とまらなっ……あ、変……マッティ、ア……やらやらっ……ん゛ッ……やだぁっ……ま、たっ……イ、ッちゃ……やあぁぁっ!! ん゛ん゛ッ!!」
わたくしはマッティア様にしがみつきながら、体をビクビクと震わせ、イッてしまったのに、イッても指を止めて頂けず、その上に耳まで舐められているので、もう訳がわからず、何度も何度もイッてしまいました。
待って……お願い、待って……マッティア……。
「本当に耳が弱いですね、貴方は」
「ひあっ! やぁっ……はッ、ん~ッ、んんっ! ああっ! ~ッ、~ッ!!!」
そう仰ったかと思うと、マッティア様はわたくしのナカに己をあてがい、一気に突き入れました。
立て続けにイッたばかりの体に、その刺激があまりにも強すぎて、わたくしはまたイッてしまいました。
もう駄目なの……イッてばかりなの……。
もう変になるの……。
マッティア様の肩に頭を乗せながら、必死で息を整えようとしているのに、マッティア様は意地悪そうに笑いながら動き出すのです。もう訳がわかりません。おかしくなりそうです。
「はッ、ふっ、……はぁっ、ハァッ……うご……いちゃ……やっ」
「凄いですね、何回イッたのですか? そんなに乱れて……どうしたのですか? いつもと違う場所で犯されると興奮しますか?」
「やっ……、知らなっ……ふっ……んぅ」
わたくしは、とても恥ずかしくなり、マッティア様にギュッと抱き付きました。マッティア様はわたくしの頭をよしよしと撫でながら、ゆっくり奥を穿ちました。
「知らないわけがないでしょう。貴方の事なのに」
クスクスと笑う声が耳に届くだけで、感じてしまうくらい、わたくしはもう変でした。
わたくし以上に、わたくしの体を知り尽くしたマッティア様の手が……全てが……わたくしを追い詰めるのです。
わたくしはマッティア様から与えられる熱に翻弄され……段々意識が……あれ……意識が……。
「ベアトリーチェ? なっ!? 大丈夫ですか? ベアトリーチェ!」
お湯に浸かりながらしていた事もあり、わたくしは完全にのぼせてしまい、倒れてしまいました。
嗚呼、失敗なのです……。
目を覚ますと、わたくしの部屋のベッドの中でした。マッティア様がとても心配そうに覗き込んでいます。
「あれ? わたくし……」
「大丈夫ですか? ああ、申し訳ありません。調子に乗り過ぎました」
マッティア様は、ベッドに腰掛け、わたくしを抱き締めて下さり、その様子を見た女官たちは、何も言わずに部屋を出て行って下さいました。
マッティア様のお顔が青ざめているのです……。
とても心配をかけてしまったようです……。
「大丈夫です。お互い様なので、そんな顔をしないで下さい」
「ですが、手加減をし忘れました。貴方がとても可愛らしかったので、己を見失ってしまいました」
「それは、わたくしもです。とても気持ち良くて……、その……普段マッティア様と湯浴みを共にさせて頂くこともないでしょう? だから、ついわたくしも興奮してしまいました」
わたくしが照れながら、そう言うと、マッティア様はわたくしを抱き締めている手に力を込めました。
「お願いします。煽らないで下さい。貴方は倒れたばかりだと言うのに、そんな可愛らしい事を言われれば、我慢が出来なくなってしまいますよ」
マッティア様はそう言いながら優しい口付けを、沢山して下さいました。わたくしは嬉しくなって、抱き付いているまま、マッティア様の胸に擦り寄りました。
「では、続きをして下さいませ。その……先程は中途半端でしょう?」
わたくしがマッティア様の胸に擦り寄りながら、オネダリをすると、マッティア様が息をのんだのが分かりました。
求めているのは何もマッティア様だけではありません。わたくしだって求めているのですよ。
「だ、駄目です。倒れたばかりなのですよ。体の負担を考えなさい」
「では、優しく抱いて下されば問題ないと思います」
「ベアトリーチェ、駄目です」
「だって、やっとマッティア様のモノを挿れて頂けたばかりで倒れてしまったのですよ。体が、まだ欲してしまっているのです」
わたくしがマッティア様に抱き付きながら、駄々を捏ねると、マッティア様はわたくしをベッドに沈めました。
ふふっ、わたくしの勝ちです。
「ベアトリーチェ、望んだのは貴方です。そこまで私を煽った責任を取って、私の熱がおさまるまで付き合って頂きます」
「ええ、沢山苛めて下さいませ」
そう言って、わたくしはマッティア様の首に腕をまわし、誘惑するように微笑みました。
湯浴みのさせ方がお上手です。体も丁寧に洗って頂きマッサージもして下さいましたし、髪の洗い方もお上手でした。頭皮マッサージなんて、寝てしまいそうになるくらい、気持ちが良かったのです。
何処で覚えたのでしょうか?
わたくしは湯船に浸かりながら、マッティア様をジッと見つめておりました。
「どうしました?」
「いえ、髪や体の洗い方もマッサージも、とてもお上手でしたけれど、何処で覚えたのかなと……」
「エフィージオから、何でも1人で出来るようにと厳しく仕込まれましたので……」
エフィージオ様は、本当にマッティア様が王になれなくとも生きていけるようにしたかったのですね。
わたくしがエフィージオ様の深い愛に感動していると、マッティア様がわたくしを膝に座らせ、背中から抱え込んだので、わたくしは途端に恥ずかしくなってしまい、頬を赤らめてしまいました。
このままでは、のぼせそうです。
「の、のぼせる前に出ましょう。政務の途中ですし」
「毎日、真面目に取り組んでいるので、急を要するものはありません。任せておいて大丈夫でしょう。元々は貴方も、そういう考えで女官ごっこをしていたのでしょう?」
「そ、それは……そうですけれど……きゃっ! 待っ……っ!」
すると、マッティア様はわたくしの胸を揉みました。もう片方の手はお腹に回されいて、しっかりと固定されているので、逃げられません。
だ、駄目なのです。
わたくし……こんな事をするつもりでは……。
「ふっ、んぅ……ま、待って……」
「分かっていますか? 私は怒っているのですよ。さっさと威圧を使うことも出来たのに、みすみす触らせて……」
「あっ、申し訳っ……んぅ……ああっ!」
マッティア様がわたくしの両方の胸の蕾を摘まんだので、わたくしは突然の刺激に体を仰け反らせてしまいました。
胸の蕾を弄られると、お腹の奥までキュウとなって駄目なのに……。
「あっ、んんっ……あ、やぁっ……ふぅんっ」
「上書きしなければ、やってられませんよ」
「やぁ、ふっ……そこ、は……あっ、さわられ……てっ、んぅ……なっ……んあっ」
「当たり前です。そんな事をすれば、この手で八つ裂きにしても足りません」
マッティア様はわたくしの体を反転させ、マッティア様と向かい合うように跨がらせ、わたくしに口付けました。
深く舌を差し込まれ、口の中をねっとりと犯すように舌で蹂躙され、わたくしは体の力が抜けてしまったようでした。
それに、マッティア様の上に跨っているので、その……マッティア様のモノがあたるのです。
本当にのぼせてしまいそうです。
「ふっ、んんっ……はっ……んぅ」
「ベアトリーチェ、貴方は私のものでしょう? これからは指一本たりとも、他の者に触らせないと約束しなさい」
そう言いながら、マッティア様はわたくしの首筋、鎖骨、胸へと所有の証を付けていきました。チクリとした痛みが体を走ります。
その間も片方の手で胸の蕾を摘み、もう片方の手でわたくしの背中から腰をなぞるマッティア様に、わたくしは体をしならせながら、マッティア様の首に腕をまわして与えられる快感に耐える事しか出来ませんでした。
わたくしはマッティア様のものではありますけれど、指一本触らせないと約束すれば、ベルタにも文句を言い出しそうなので、承諾するのはどうでしょうか?
「それじゃっ、ひゃっ、っぅ……じょ、かんも……さわれ、なくっ……なる……ひあっ」
「ほう、屁理屈をこねる余裕があるとは……」
そう笑ったマッティア様は、わたくしの胸の蕾を甘噛みし、秘所に指を埋めました。
やっ、逆効果になってしまいました……。
ここは、素直に「はい」と言っておくべきだったのです……。
「ひっ、待っ……ナ、ナカ……ぁひっ、お湯……んんっ……やぁっ、あっ……だめ……ああっ!」
「何を言っているのか分かりません。はっきり言って下さい」
「お湯、ナカ……あっ、んんっ……入って……くるのっ……やめっ……んっ、あ、ひゃっ……やっ、かき混、ぜなっ……ああっ、やっ、だめだめっ……んんっ」
「ナカに入ったお湯くらい、後でかき出してあげますので、安心して下さい」
マッティア様は愉快そうに言いながら、わたくしのナカに指を突き立て、わたくしの弱いトコロばかりを責め立てます。
ビクビクと体を震わせながら、ひっきりなしに声が出てしまうのです。大浴場というだけあって、声が響いてしまい、それがまた恥ずかしくて興奮を煽るのです。
「ココ、凄いですよ。お湯の中だと言うのに、とてもぬるぬるですね。どうかしたのですか?」
「あっ、いじ、わるっ……ああっ、んあっ……いっ、ばかぁ……やだやだ……そこ、やぁっ……待っ、んんっ、ああっ……だめ、やあっ……むりぃ……っ」
マッティア様は楽しそうに、わたくしのある一点を責め立てました。わたくしは、また潮を吹かされそうな感覚に、慌ててマッティア様の手を掴みながら、いやいやと首を振りました。
けれど、マッティア様はわたくしの反応を楽しそうに見ています。
こんなところでまで、吹きたくないのに……。
「待っ、ひゃあっ、んぅ……でちゃ……やっ、ああっ! ほんとっ……にぃ……ひゃっ、待っ……でちゃっ……マッティ……やだやだ、やああぁぁぁ!」
嫌なのに……わたくしは、またもや潮を吹いてイッてしまいました。でも、マッティア様は息を整える間も与えてくれず、また指を動かし始めました。
やだ、ちょっと待って……かき混ぜないで……。
「貴方の潮と愛液で、お湯の色が変わるくらい、続けましょうか?」
「ひっ! やぁっ、やらやら、待っ……あ、ふぁっ、やっ……それ、やぁっ」
マッティア様がナカをかき混ぜながら、わたくしの耳朶を甘噛みし、そう仰ったので、わたくしはイヤイヤと言いながらも、実際は耳とナカの刺激で変になりそうでした。
もっと……と思ってしまう己もいるのです……。
「いや? 良いの間違いでしょう?」
「ひゃっ……喋っ……ちゃ、だめっ……んぅ、ひっ、んんっ、ああ! んあ゛ッ!! やっ、待っ、イクの……とまらなっ……あ、変……マッティ、ア……やらやらっ……ん゛ッ……やだぁっ……ま、たっ……イ、ッちゃ……やあぁぁっ!! ん゛ん゛ッ!!」
わたくしはマッティア様にしがみつきながら、体をビクビクと震わせ、イッてしまったのに、イッても指を止めて頂けず、その上に耳まで舐められているので、もう訳がわからず、何度も何度もイッてしまいました。
待って……お願い、待って……マッティア……。
「本当に耳が弱いですね、貴方は」
「ひあっ! やぁっ……はッ、ん~ッ、んんっ! ああっ! ~ッ、~ッ!!!」
そう仰ったかと思うと、マッティア様はわたくしのナカに己をあてがい、一気に突き入れました。
立て続けにイッたばかりの体に、その刺激があまりにも強すぎて、わたくしはまたイッてしまいました。
もう駄目なの……イッてばかりなの……。
もう変になるの……。
マッティア様の肩に頭を乗せながら、必死で息を整えようとしているのに、マッティア様は意地悪そうに笑いながら動き出すのです。もう訳がわかりません。おかしくなりそうです。
「はッ、ふっ、……はぁっ、ハァッ……うご……いちゃ……やっ」
「凄いですね、何回イッたのですか? そんなに乱れて……どうしたのですか? いつもと違う場所で犯されると興奮しますか?」
「やっ……、知らなっ……ふっ……んぅ」
わたくしは、とても恥ずかしくなり、マッティア様にギュッと抱き付きました。マッティア様はわたくしの頭をよしよしと撫でながら、ゆっくり奥を穿ちました。
「知らないわけがないでしょう。貴方の事なのに」
クスクスと笑う声が耳に届くだけで、感じてしまうくらい、わたくしはもう変でした。
わたくし以上に、わたくしの体を知り尽くしたマッティア様の手が……全てが……わたくしを追い詰めるのです。
わたくしはマッティア様から与えられる熱に翻弄され……段々意識が……あれ……意識が……。
「ベアトリーチェ? なっ!? 大丈夫ですか? ベアトリーチェ!」
お湯に浸かりながらしていた事もあり、わたくしは完全にのぼせてしまい、倒れてしまいました。
嗚呼、失敗なのです……。
目を覚ますと、わたくしの部屋のベッドの中でした。マッティア様がとても心配そうに覗き込んでいます。
「あれ? わたくし……」
「大丈夫ですか? ああ、申し訳ありません。調子に乗り過ぎました」
マッティア様は、ベッドに腰掛け、わたくしを抱き締めて下さり、その様子を見た女官たちは、何も言わずに部屋を出て行って下さいました。
マッティア様のお顔が青ざめているのです……。
とても心配をかけてしまったようです……。
「大丈夫です。お互い様なので、そんな顔をしないで下さい」
「ですが、手加減をし忘れました。貴方がとても可愛らしかったので、己を見失ってしまいました」
「それは、わたくしもです。とても気持ち良くて……、その……普段マッティア様と湯浴みを共にさせて頂くこともないでしょう? だから、ついわたくしも興奮してしまいました」
わたくしが照れながら、そう言うと、マッティア様はわたくしを抱き締めている手に力を込めました。
「お願いします。煽らないで下さい。貴方は倒れたばかりだと言うのに、そんな可愛らしい事を言われれば、我慢が出来なくなってしまいますよ」
マッティア様はそう言いながら優しい口付けを、沢山して下さいました。わたくしは嬉しくなって、抱き付いているまま、マッティア様の胸に擦り寄りました。
「では、続きをして下さいませ。その……先程は中途半端でしょう?」
わたくしがマッティア様の胸に擦り寄りながら、オネダリをすると、マッティア様が息をのんだのが分かりました。
求めているのは何もマッティア様だけではありません。わたくしだって求めているのですよ。
「だ、駄目です。倒れたばかりなのですよ。体の負担を考えなさい」
「では、優しく抱いて下されば問題ないと思います」
「ベアトリーチェ、駄目です」
「だって、やっとマッティア様のモノを挿れて頂けたばかりで倒れてしまったのですよ。体が、まだ欲してしまっているのです」
わたくしがマッティア様に抱き付きながら、駄々を捏ねると、マッティア様はわたくしをベッドに沈めました。
ふふっ、わたくしの勝ちです。
「ベアトリーチェ、望んだのは貴方です。そこまで私を煽った責任を取って、私の熱がおさまるまで付き合って頂きます」
「ええ、沢山苛めて下さいませ」
そう言って、わたくしはマッティア様の首に腕をまわし、誘惑するように微笑みました。
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