3 / 117
第一章 王太子妃
2.政略結婚
しおりを挟む
そして、とうとうわたくしのが相手が決まったそうです。わたくしは、生家を離れる寂しさや不安……お父様から聞かされた話で、心の中がぐちゃぐちゃになり、ここ数日ずっと眠れていません。
「ベアトリーチェ。王子殿下に嫁がないと聞いたけど本当かい?」
婚姻の話のために、お父様のお部屋に向かおうとしていたわたくしをエリオノールお兄様が呼び止めました。
この優しいお兄様が、いずれ皆を殺す?
「お兄様…、これからは、お父様との喧嘩はやめて仲良くして下さると約束して下さい。そうでなければ、わたくしは安心して嫁ぐ事が出来ません。どうか……わたくしへの餞別だと思い、仲良くして下さいませ」
わたくしがお兄様のお召し物をギュッと掴んで泣き出すと、お兄様が抱きしめて下さいました。ですが、お兄様の茶色の目が揺れています。
わたくしが、その目をジッと見つめると、まるで約束なんて出来ないとでも言うかのように、わたくしから目を逸らすお兄様に、わたくしは更に悲しくなりました。
お兄様がわたくしを抱き締めて下さる時に当たる束ねた真紅の髪をくすぐったいと思う事は、もうないのですね……。
この方は、たった今からわたくしの敵なのですね……あの謀叛は、どうしても避けられないのですね……。
わたくしは、ひとつ息を吐いて、お兄様から離れました。
「ベアトリーチェ?」
「お兄様、覚えておいて下さい。お父様やお母様に何かをしたら、絶対に許しません。何処からでも、わたくしは貴方を殺すために駆けつけるでしょう」
お兄様は、とても驚いた顔をした後、拳を握り下を向き、覚えておこうと仰いました。
◆
その後、お父様のお部屋に行くと、お母様もいらっしゃいました。わたくしと同じセレストブルーの髪を綺麗に結い上げ、わたくしに優しく微笑んで下さいました。けれど、わたくしと同じ色をした若草色の瞳が心配そうに揺れています。
「ベアトリーチェ、万が一……王族が無理難題を押し付けてきた場合、跳ね除けるのはやめて従いなさい」
「ジュリーア!!」
その瞬間、お父様の怒号が部屋に響き、わたくしは飛び上がってしまいました。
「貴方は何を考えているのですか? カタルーニャ侯爵家に嫁がせるなんて……。家格を落とす事にもなりますし、一介の侯爵家が王族に対抗できるとは思えません」
カタルーニャ侯爵家……。
それがわたくしが嫁ぐところなのですね……。
好きになれそうな方なら良いのですけれど……。
わたくしも、どうせ嫁ぐなら幸せになりたいのです。その為に初恋は捨てます。だから、せめて優しい方なら嬉しいのです。
「王族からの無理難題に打ち勝ってこそ、ベアトリーチェの成長が望めるものだ」
「いいえ、わたくしは反対ですわ! わざわざ、愛娘を戦場に送り出すなど……。それも負けが分かりきっているのです! お願いですから、今からでも考え直して下さい! ベアトリーチェを最初から殿下に嫁がせて下さい。それが一番平和です」
お母様は、わたくしを王室に嫁がせたいのですね……。
お母様がお父様に縋り付くと、お父様はお母様の頬を打ちました。
「お父様! 何をなさるのですかっ!?」
「ベアトリーチェは強くならなければならん。ただ普通に嫁ぎ、殿下に大切にされていては駄目なのだ。ベアトリーチェ自身の力で這い上がり、立つ事が出来ねばならぬのだ!」
何故、お父様は……そこまで戦う事にこだわるのでしょう……。
わたくしは、お母様の頬を冷やしながら、お父様の茶色の瞳をじっと見つめました。
「何故、お父様は……わたくしに強さを求めるのですか?」
「本当に分からんのか? 其方が王族に嫁ぐことの危うさを……」
「危うさ……?」
わたくしが首を傾げると、お父様はこの国の仕組みについて、お話をし始めました。
この国は代々、神々と密接に関わった祭政一致の政治です。いわゆる神権政治というものでしょうか。
プロヴェンツァ家の当主が持つ能力は神々からの神託として、とても重要視されているのです。
それ故に、代々神殿の祭祀を担ってきているのです。それ故にプロヴェンツァ家は王族に並ぶ影響力を持っているのです。
「その能力を万が一、王族が持ってしまえば、どうなると思うのだ? それはプロヴェンツァ家の衰退を意味すると分かっているのか?」
「ですが、ベアトリーチェを他家に嫁がせるのも衰退を意味しますわ。代々プロヴェンツァ家が血の純潔性を守ってきた意味がありません。プロヴェンツァの血が、今後薄まっていく可能性もあるという事を、貴方は理解しているのかしら?」
お母様が、またお父様に噛み付くように突っかかったので、わたくしはお母様の手を掴み、取り敢えず話を聞きましょうとお願い致しました。
これ以上、お父様を怒らせてはなりません。茶色の髪が、お怒りのせいか魔力を帯びて、少し色が変わっている気が致しますし。
「逆でも一緒だ。プロヴェンツァが王族の姫を娶り、王族の血を持つことも許されん。長年保っていた均衡が崩れてしまう」
お父様は、王族がプロヴェンツァの力を手に入れれば、恐らくプロヴェンツァ家を潰すだろうと仰り、プロヴェンツァ家が王族の血と、その稀有な力を手に入れれば、正統性を主張し、クーデターを起こす事になるだろうと苦言を呈しました。
「そんな……考え過ぎでは?」
「色々な事を考えておかなければならんのだ。いざ、起きてしまってから、どうしようでは遅いのだぞ、ベアトリーチェ。強くなりなさい。何者にも負けぬ、王者の如き力を手に入れなさい」
嗚呼、わたくしの初恋はそんなにも罪な事だったのですね……。
こうして、わたくしは生まれ育った家を離れ、遠く離れたカタルーニャ家に嫁ぐ事が決まってしまいました。
不安に胸をいっぱいにしながら、わたくしを乗せた馬車がカタルーニャ領に入ると、そこに住む方々が歓迎して下さいました。我が家の閉鎖的な領地とは違い、交易が盛んで、そこに住んでいる皆様の顔がとても明るく幸せそうでした。
わたくしは、この様に領地を治める方となら、仲睦まじくやっていけるのではないかと、少し安堵致しました。
わたくしは初恋の王子様を忘れ、カタルーニャ侯爵様を愛さねばなりません。その為にも、優しく素敵な方であって欲しいのです。
そして、お城でわたくしを迎えて下さったご当主カルロ・カタルーニャ様は、わたくしより2つ上で、頸まである銀色の髪が美しく、その髪色とは対照的な金の瞳が印象深い、物腰の柔らかい優しげな殿方でした。
カルロ様の他には、カルロ様のお母様が優しげな微笑みで、わたくしを迎えて下さいました。カルロ様のお母様も、とても綺麗なオレンジ色の髪を華やかに編み上げ、そして目がカルロ様と同じ金の瞳でした。
「遠いところから、ようこそ来て下さいました。お疲れでしょう? 今日は、ゆるりとお休み下さいね」
そう言って、カルロ様とカルロ様のお母様はわたくし付きの侍女を紹介して下さり、お部屋まで案内して下さいました。
お部屋は煌びやかで女性が好みそうなピンクを基調としたものでした。そして居間を挟んで、わたくしの寝室とカルロ様の寝室がある作りになっています。
「ベアトリーチェ様のお好みが分からなかったので、年頃の女の子が好みそうなお部屋作りを心かげたのです。どうかしら?」
生家で使われている調度品は高価な物であっても、煌びやかとは無縁で落ち着いた部屋でした。なので、わたくしはその可愛らしいお部屋をひと目で気に入ったのです。
「お心遣いありがとうございます。とても気に入りました」
「それは良かったわ。これからは、此処が貴方のお家です。遠慮などせず、何でも言ってくださいね。わたくしの子供は男ばかりでしょう。なので、娘が出来るのがとても嬉しいのですよ」
そう言って微笑んで下さったお義母様の優しさをわたくしは今でも忘れません。
そして、この時わたくしは誓いました。もしもこれから先何があろうとも、お兄様の好きにはさせないと……。絶対に、お兄様を屈服させ、王族とも上手に平和に渡り合って見せると……。
「ベアトリーチェ。王子殿下に嫁がないと聞いたけど本当かい?」
婚姻の話のために、お父様のお部屋に向かおうとしていたわたくしをエリオノールお兄様が呼び止めました。
この優しいお兄様が、いずれ皆を殺す?
「お兄様…、これからは、お父様との喧嘩はやめて仲良くして下さると約束して下さい。そうでなければ、わたくしは安心して嫁ぐ事が出来ません。どうか……わたくしへの餞別だと思い、仲良くして下さいませ」
わたくしがお兄様のお召し物をギュッと掴んで泣き出すと、お兄様が抱きしめて下さいました。ですが、お兄様の茶色の目が揺れています。
わたくしが、その目をジッと見つめると、まるで約束なんて出来ないとでも言うかのように、わたくしから目を逸らすお兄様に、わたくしは更に悲しくなりました。
お兄様がわたくしを抱き締めて下さる時に当たる束ねた真紅の髪をくすぐったいと思う事は、もうないのですね……。
この方は、たった今からわたくしの敵なのですね……あの謀叛は、どうしても避けられないのですね……。
わたくしは、ひとつ息を吐いて、お兄様から離れました。
「ベアトリーチェ?」
「お兄様、覚えておいて下さい。お父様やお母様に何かをしたら、絶対に許しません。何処からでも、わたくしは貴方を殺すために駆けつけるでしょう」
お兄様は、とても驚いた顔をした後、拳を握り下を向き、覚えておこうと仰いました。
◆
その後、お父様のお部屋に行くと、お母様もいらっしゃいました。わたくしと同じセレストブルーの髪を綺麗に結い上げ、わたくしに優しく微笑んで下さいました。けれど、わたくしと同じ色をした若草色の瞳が心配そうに揺れています。
「ベアトリーチェ、万が一……王族が無理難題を押し付けてきた場合、跳ね除けるのはやめて従いなさい」
「ジュリーア!!」
その瞬間、お父様の怒号が部屋に響き、わたくしは飛び上がってしまいました。
「貴方は何を考えているのですか? カタルーニャ侯爵家に嫁がせるなんて……。家格を落とす事にもなりますし、一介の侯爵家が王族に対抗できるとは思えません」
カタルーニャ侯爵家……。
それがわたくしが嫁ぐところなのですね……。
好きになれそうな方なら良いのですけれど……。
わたくしも、どうせ嫁ぐなら幸せになりたいのです。その為に初恋は捨てます。だから、せめて優しい方なら嬉しいのです。
「王族からの無理難題に打ち勝ってこそ、ベアトリーチェの成長が望めるものだ」
「いいえ、わたくしは反対ですわ! わざわざ、愛娘を戦場に送り出すなど……。それも負けが分かりきっているのです! お願いですから、今からでも考え直して下さい! ベアトリーチェを最初から殿下に嫁がせて下さい。それが一番平和です」
お母様は、わたくしを王室に嫁がせたいのですね……。
お母様がお父様に縋り付くと、お父様はお母様の頬を打ちました。
「お父様! 何をなさるのですかっ!?」
「ベアトリーチェは強くならなければならん。ただ普通に嫁ぎ、殿下に大切にされていては駄目なのだ。ベアトリーチェ自身の力で這い上がり、立つ事が出来ねばならぬのだ!」
何故、お父様は……そこまで戦う事にこだわるのでしょう……。
わたくしは、お母様の頬を冷やしながら、お父様の茶色の瞳をじっと見つめました。
「何故、お父様は……わたくしに強さを求めるのですか?」
「本当に分からんのか? 其方が王族に嫁ぐことの危うさを……」
「危うさ……?」
わたくしが首を傾げると、お父様はこの国の仕組みについて、お話をし始めました。
この国は代々、神々と密接に関わった祭政一致の政治です。いわゆる神権政治というものでしょうか。
プロヴェンツァ家の当主が持つ能力は神々からの神託として、とても重要視されているのです。
それ故に、代々神殿の祭祀を担ってきているのです。それ故にプロヴェンツァ家は王族に並ぶ影響力を持っているのです。
「その能力を万が一、王族が持ってしまえば、どうなると思うのだ? それはプロヴェンツァ家の衰退を意味すると分かっているのか?」
「ですが、ベアトリーチェを他家に嫁がせるのも衰退を意味しますわ。代々プロヴェンツァ家が血の純潔性を守ってきた意味がありません。プロヴェンツァの血が、今後薄まっていく可能性もあるという事を、貴方は理解しているのかしら?」
お母様が、またお父様に噛み付くように突っかかったので、わたくしはお母様の手を掴み、取り敢えず話を聞きましょうとお願い致しました。
これ以上、お父様を怒らせてはなりません。茶色の髪が、お怒りのせいか魔力を帯びて、少し色が変わっている気が致しますし。
「逆でも一緒だ。プロヴェンツァが王族の姫を娶り、王族の血を持つことも許されん。長年保っていた均衡が崩れてしまう」
お父様は、王族がプロヴェンツァの力を手に入れれば、恐らくプロヴェンツァ家を潰すだろうと仰り、プロヴェンツァ家が王族の血と、その稀有な力を手に入れれば、正統性を主張し、クーデターを起こす事になるだろうと苦言を呈しました。
「そんな……考え過ぎでは?」
「色々な事を考えておかなければならんのだ。いざ、起きてしまってから、どうしようでは遅いのだぞ、ベアトリーチェ。強くなりなさい。何者にも負けぬ、王者の如き力を手に入れなさい」
嗚呼、わたくしの初恋はそんなにも罪な事だったのですね……。
こうして、わたくしは生まれ育った家を離れ、遠く離れたカタルーニャ家に嫁ぐ事が決まってしまいました。
不安に胸をいっぱいにしながら、わたくしを乗せた馬車がカタルーニャ領に入ると、そこに住む方々が歓迎して下さいました。我が家の閉鎖的な領地とは違い、交易が盛んで、そこに住んでいる皆様の顔がとても明るく幸せそうでした。
わたくしは、この様に領地を治める方となら、仲睦まじくやっていけるのではないかと、少し安堵致しました。
わたくしは初恋の王子様を忘れ、カタルーニャ侯爵様を愛さねばなりません。その為にも、優しく素敵な方であって欲しいのです。
そして、お城でわたくしを迎えて下さったご当主カルロ・カタルーニャ様は、わたくしより2つ上で、頸まである銀色の髪が美しく、その髪色とは対照的な金の瞳が印象深い、物腰の柔らかい優しげな殿方でした。
カルロ様の他には、カルロ様のお母様が優しげな微笑みで、わたくしを迎えて下さいました。カルロ様のお母様も、とても綺麗なオレンジ色の髪を華やかに編み上げ、そして目がカルロ様と同じ金の瞳でした。
「遠いところから、ようこそ来て下さいました。お疲れでしょう? 今日は、ゆるりとお休み下さいね」
そう言って、カルロ様とカルロ様のお母様はわたくし付きの侍女を紹介して下さり、お部屋まで案内して下さいました。
お部屋は煌びやかで女性が好みそうなピンクを基調としたものでした。そして居間を挟んで、わたくしの寝室とカルロ様の寝室がある作りになっています。
「ベアトリーチェ様のお好みが分からなかったので、年頃の女の子が好みそうなお部屋作りを心かげたのです。どうかしら?」
生家で使われている調度品は高価な物であっても、煌びやかとは無縁で落ち着いた部屋でした。なので、わたくしはその可愛らしいお部屋をひと目で気に入ったのです。
「お心遣いありがとうございます。とても気に入りました」
「それは良かったわ。これからは、此処が貴方のお家です。遠慮などせず、何でも言ってくださいね。わたくしの子供は男ばかりでしょう。なので、娘が出来るのがとても嬉しいのですよ」
そう言って微笑んで下さったお義母様の優しさをわたくしは今でも忘れません。
そして、この時わたくしは誓いました。もしもこれから先何があろうとも、お兄様の好きにはさせないと……。絶対に、お兄様を屈服させ、王族とも上手に平和に渡り合って見せると……。
0
お気に入りに追加
651
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
前世変態学生が転生し美麗令嬢に~4人の王族兄弟に淫乱メス化させられる
KUMA
恋愛
変態学生の立花律は交通事故にあい気付くと幼女になっていた。
城からは逃げ出せず次々と自分の事が好きだと言う王太子と王子達の4人兄弟に襲われ続け次第に男だった律は女の子の快感にはまる。
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
宮廷魔導士は鎖で繋がれ溺愛される
こいなだ陽日
恋愛
宮廷魔導士のシュタルは、師匠であり副筆頭魔導士のレッドバーンに想いを寄せていた。とあることから二人は一線を越え、シュタルは求婚される。しかし、ある朝目覚めるとシュタルは鎖で繋がれており、自室に監禁されてしまい……!?
※本作はR18となっております。18歳未満のかたの閲覧はご遠慮ください
※ムーンライトノベルズ様に重複投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる