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第二部
43.ルキウスの機嫌
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その後、私はルキウスに執務室へと呼び出されたので、女官たちにちゃんと殿下を立てて、適度に甘える事も忘れずにと言われて、送り出されてしまった。
……そんな単純な事だろうか?
「妃殿下、早く来て下さい」
「ええ、ごめんなさい」
私が呼びに来た侍従に連れられ、執務室に向かっていると、目の前からひとりの女官が歩いて来て、私に微笑んだ。
見ない顔だな……。
だが、私も全ての女官を把握している訳ではないしな……。
「ルイーザ様、お目覚めになられたのですね」
「え? ええ……ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした」
私が、そう言うとその女官は嫌な笑みを浮かべた。
何だろう? 感じが悪いな……。
まあ、相手にせず、立ち去るか……。
「では、わたくし、殿下に呼ばれているので、失礼致します」
「ルイーザ様、殿下って優しいんですね。ルイーザ様がいらっしゃらない時、とても熱い夜を過ごしたんですよ」
「え?」
「思い出すだけで、とても素敵な夜でした」
え?
私が首を傾げていると、女官はクスクス笑いながら、去って行ったので、私はその女官を見つめていた。
「妃殿下、相手にしてはいけません。至急、女官長に報告して、あの者を処罰致しますので」
「……何故?」
「妃殿下のご気分を害したではありませんか……」
気分? 気分を害した……? 確かに伝え方は悪かったかもしれないが、彼女は事実を口にしただけではないのか?
以前、ルキウスは奴隷を寝所に召していた事もあったし、女官を気まぐれに召したとしても、不思議はない。
「だけれど、女官は官職ですよね? 官職につけるのは貴族です。殿下のお手がついた貴族を処罰するなど出来ません。寧ろ、何故側室にあげていないのですか?」
「それは……私には分かりかねます……」
別に側室を迎える事を悪い事だとは思っていない。
権力者がより良く種を残す為には、子を産ませる女は多い方が良い。私の生まれ故郷でも、別に珍しい事ではなかった。
恐らく彼女は、早く側室の身分を与えろと暗に言いたかったのではないだろうか? 後宮の管理は皇后の管轄だが、今この国にはいないしな。ルキウスが皇帝の代理を担っている事を考えれば、私が皇后の代理を担い、後宮の管理をしなければ、ならないのだろうな。
……面倒くさいが。
執務室へと入ると、そこはとても広い部屋で、ルキウスの執務机のあるところだけ、数段上にあがっていて、皆を見渡せるようになっていた。
「ルイーザ、本日より皇太子妃としての執務を行ってもらう」
「皇太子妃としての執務……ですか?」
私が執務室内を見渡していると、ルキウスは突然そのような事を言い出した。
ああ、そうだった。知らないうちに婚儀を終えているという事は、皇太子妃になってしまったという事だ。先程も思ったが、私がやるしかないのだよな……。
……逃げたくなって来たのだが。逃げたら、殺されるだろうな……。
「殿下……わたくしは筋金入りの愚か者ですが、本当にわたくしに任せて宜しいのですね?」
「………………」
ルキウスは何も言わなかったが、周りの者たちが私の言葉に唖然としていた。
そして、ルキウスは私の質問には答えず、皇太子妃としての執務について話し出した。
定期的に皇室主催の茶会を開き、国内の貴族の取りまとめと情報収集が必要なのだそうだ。
「本来、これは皇后の役目だが、現在皇帝陛下は病状思わしくなく、皇后陛下も今はいらっしらないので、ルイーザに行ってもらう。異論は許さぬ」
そして、其方には何が必要で何が不必要かを判断できないだろうから、一言一句間違えずに全てを報告しろと無理難題を押し付けられてしまった。
「その一言一句を覚えられるかが心配です」
「間違えるたびに爪を剥いでやろう」
「え?」
「嫌ならば、死ぬ気で覚える事だ」
両手両足あわせて20本もあるのだから、楽しめそうだと笑うルキウスに、私は逃げたくなった。
何故、こんな頭のおかしい男と婚姻なんてしてしまったのだろうか……愛してしまったのだろうか……。
「それから神殿の統括だ。其方は、私の正妃として、祭祀を行わなければならぬ」
「それも皇后の仕事ですよね?」
「我が国では、皇后や皇太子妃に、政治的な干渉をさせてはいない。故に政務をする必要はないが、全て重要な役目だ。上手くやれば、揺るぎない権力を得る事が出来るだろう」
いやいや、権力なんてどうでも良い。
「殿下、それでは皇太子妃の仕事は何なのですか? 皇后の仕事ばかりではないですか」
「其方にこれ以上のものを抱え込ませるのは不可能だ。まず、それをやれ」
そもそも、何故其方は皇太子のままなのだ?
そろそろ、皇帝に成り代わっても良いだろう。結局、ルキウスが皇帝の代理を務め、私が皇后の代理を務めるなら、さっさと代替わりをしたほうが良いと思うが……。
「あ、殿下。では、後宮の管理もわたくしの仕事ですか?」
「後宮? だが、私は其方以外の妃を持つつもりは、この先もない。管理しなければならぬ事などないのだから、これまで通り、女官長に任せておけ」
私以外の妃を持つ気はない?
それは駄目だろう。
「それはなりません!」
「は?」
「女官に手を付けられたのなら、側室に迎えねばなりません。殿下さえ良ければ、今すぐ彼女を側室に……」
言い終わる前に、ルキウスが怖い顔で執務机を叩いたから、わたしはビクッとしてしまった。
「何を訳が分からぬ事を言っているのだ? まだ寝ぼけているなら、私が起こしてやろうか?」
突然、後頭部をガッと捕まれ、無理矢理目を合わせてくるルキウスに、私の方が訳が分からなかった。
「何故、怒っているのですか? わたくしが眠っている間、女官を寝所にお召しになったのでしょう? それならば、ちゃんとしてやらなければ、その女官も、その女官の家も可哀想です」
「女官? 何の話だ?」
え? あれ?
私が目を瞬いていると、ルキウスが私を連れて来た侍従に確認をし始めた。
ん? あれ? あれれ?
なんだ? この雰囲気?
侍従が、女官が私に言った事を一言一句間違えずに伝え、おそらく私を揶揄ったのだと言った。
「え? 揶揄われた? 何故ですか?」
「私は女官長に伝え、処罰するべきだと伝えたのですが、間に受けた妃殿下が側室にすべきだと仰られたのです」
え? だって、あんな事言われたら、誰だって……。
「殿下、どういう事ですか? その女官を寝所に召していないのですか?」
「寝所に召す? 其方が寝たままのベッドにか?」
「あ!」
そういえば、そうだ。私は起きた時もルキウスの部屋で眠っていた。いくら、ルキウスでも私が寝てる横で、そのような行為はしないだろう。
「だけれど……部屋はいくらでもある訳ですし……」
「言っておくが、私は今まで手を付けた者を生かしてはいない。生きているのは其方だけだ」
「は?」
いやいや、それもどうなのだろうか?
「女官になど手を出さぬ。面倒なだけだ」
「では、私が眠っている時に手をつけたのは女性の奴隷だけですか?」
「……そういう事になるな」
ううむ。では、何故……あの女官は嘘をついたのだろうか?
ルキウスに、そのような嘘をつくなんて、命を粗末にするようなものだぞ?
「……殿下。奴隷を物のように扱い、殺すのはやめて下さい。というより、奴隷制度自体気に入りません」
私はマルクス達と戦うにあたって、色々な者たちと出会い、協力を得た。中には奴隷出身の者もいた。
だが、ちゃんと接して来たから分かる。彼らも、私たちと何も変わらない人間だ。それなのに、そのように容易く踏み躙られて良いわけがない。
だが、この制度を作ったのはマルクスなんだよな……。何故だ、マルクス。其方は、過去に触れた人の温かさを忘れてしまったのか……皇帝になる為の手段だったのか?
「其方が、眠りについたりしなければ、奴隷には手を出さぬ。ただ、性処理をさせただけだ」
「だから、殺さないでと言っているのです!」
「何故だ? 万が一、奴隷が身籠ればどうするのだ? 早々に消しておくべきだろう?」
駄目だ。考え方が根本的に違う。
ルキウスにからすれば、奴隷は道端の石に過ぎぬということか……。
「嫌です! 皆、血の通う人間なのです! 大体、皇族の血も奴隷の血も、血なんてただの血です。同じ人間です! 無体な事をしないでっ……っ!」
突然、痛いくらいに顔を掴まれたので、私はルキウスをじっと見つめた。機嫌を盛大に損ねた事だけは私でも分かった。
「皆の者、私はルイーザと話がある。執務を続けていろ」
ルキウスは臣下達にそう命じ、私を抱き上げ、部屋まで連れて行った。
ヤバイ……殴られる……殺される……。
……そんな単純な事だろうか?
「妃殿下、早く来て下さい」
「ええ、ごめんなさい」
私が呼びに来た侍従に連れられ、執務室に向かっていると、目の前からひとりの女官が歩いて来て、私に微笑んだ。
見ない顔だな……。
だが、私も全ての女官を把握している訳ではないしな……。
「ルイーザ様、お目覚めになられたのですね」
「え? ええ……ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした」
私が、そう言うとその女官は嫌な笑みを浮かべた。
何だろう? 感じが悪いな……。
まあ、相手にせず、立ち去るか……。
「では、わたくし、殿下に呼ばれているので、失礼致します」
「ルイーザ様、殿下って優しいんですね。ルイーザ様がいらっしゃらない時、とても熱い夜を過ごしたんですよ」
「え?」
「思い出すだけで、とても素敵な夜でした」
え?
私が首を傾げていると、女官はクスクス笑いながら、去って行ったので、私はその女官を見つめていた。
「妃殿下、相手にしてはいけません。至急、女官長に報告して、あの者を処罰致しますので」
「……何故?」
「妃殿下のご気分を害したではありませんか……」
気分? 気分を害した……? 確かに伝え方は悪かったかもしれないが、彼女は事実を口にしただけではないのか?
以前、ルキウスは奴隷を寝所に召していた事もあったし、女官を気まぐれに召したとしても、不思議はない。
「だけれど、女官は官職ですよね? 官職につけるのは貴族です。殿下のお手がついた貴族を処罰するなど出来ません。寧ろ、何故側室にあげていないのですか?」
「それは……私には分かりかねます……」
別に側室を迎える事を悪い事だとは思っていない。
権力者がより良く種を残す為には、子を産ませる女は多い方が良い。私の生まれ故郷でも、別に珍しい事ではなかった。
恐らく彼女は、早く側室の身分を与えろと暗に言いたかったのではないだろうか? 後宮の管理は皇后の管轄だが、今この国にはいないしな。ルキウスが皇帝の代理を担っている事を考えれば、私が皇后の代理を担い、後宮の管理をしなければ、ならないのだろうな。
……面倒くさいが。
執務室へと入ると、そこはとても広い部屋で、ルキウスの執務机のあるところだけ、数段上にあがっていて、皆を見渡せるようになっていた。
「ルイーザ、本日より皇太子妃としての執務を行ってもらう」
「皇太子妃としての執務……ですか?」
私が執務室内を見渡していると、ルキウスは突然そのような事を言い出した。
ああ、そうだった。知らないうちに婚儀を終えているという事は、皇太子妃になってしまったという事だ。先程も思ったが、私がやるしかないのだよな……。
……逃げたくなって来たのだが。逃げたら、殺されるだろうな……。
「殿下……わたくしは筋金入りの愚か者ですが、本当にわたくしに任せて宜しいのですね?」
「………………」
ルキウスは何も言わなかったが、周りの者たちが私の言葉に唖然としていた。
そして、ルキウスは私の質問には答えず、皇太子妃としての執務について話し出した。
定期的に皇室主催の茶会を開き、国内の貴族の取りまとめと情報収集が必要なのだそうだ。
「本来、これは皇后の役目だが、現在皇帝陛下は病状思わしくなく、皇后陛下も今はいらっしらないので、ルイーザに行ってもらう。異論は許さぬ」
そして、其方には何が必要で何が不必要かを判断できないだろうから、一言一句間違えずに全てを報告しろと無理難題を押し付けられてしまった。
「その一言一句を覚えられるかが心配です」
「間違えるたびに爪を剥いでやろう」
「え?」
「嫌ならば、死ぬ気で覚える事だ」
両手両足あわせて20本もあるのだから、楽しめそうだと笑うルキウスに、私は逃げたくなった。
何故、こんな頭のおかしい男と婚姻なんてしてしまったのだろうか……愛してしまったのだろうか……。
「それから神殿の統括だ。其方は、私の正妃として、祭祀を行わなければならぬ」
「それも皇后の仕事ですよね?」
「我が国では、皇后や皇太子妃に、政治的な干渉をさせてはいない。故に政務をする必要はないが、全て重要な役目だ。上手くやれば、揺るぎない権力を得る事が出来るだろう」
いやいや、権力なんてどうでも良い。
「殿下、それでは皇太子妃の仕事は何なのですか? 皇后の仕事ばかりではないですか」
「其方にこれ以上のものを抱え込ませるのは不可能だ。まず、それをやれ」
そもそも、何故其方は皇太子のままなのだ?
そろそろ、皇帝に成り代わっても良いだろう。結局、ルキウスが皇帝の代理を務め、私が皇后の代理を務めるなら、さっさと代替わりをしたほうが良いと思うが……。
「あ、殿下。では、後宮の管理もわたくしの仕事ですか?」
「後宮? だが、私は其方以外の妃を持つつもりは、この先もない。管理しなければならぬ事などないのだから、これまで通り、女官長に任せておけ」
私以外の妃を持つ気はない?
それは駄目だろう。
「それはなりません!」
「は?」
「女官に手を付けられたのなら、側室に迎えねばなりません。殿下さえ良ければ、今すぐ彼女を側室に……」
言い終わる前に、ルキウスが怖い顔で執務机を叩いたから、わたしはビクッとしてしまった。
「何を訳が分からぬ事を言っているのだ? まだ寝ぼけているなら、私が起こしてやろうか?」
突然、後頭部をガッと捕まれ、無理矢理目を合わせてくるルキウスに、私の方が訳が分からなかった。
「何故、怒っているのですか? わたくしが眠っている間、女官を寝所にお召しになったのでしょう? それならば、ちゃんとしてやらなければ、その女官も、その女官の家も可哀想です」
「女官? 何の話だ?」
え? あれ?
私が目を瞬いていると、ルキウスが私を連れて来た侍従に確認をし始めた。
ん? あれ? あれれ?
なんだ? この雰囲気?
侍従が、女官が私に言った事を一言一句間違えずに伝え、おそらく私を揶揄ったのだと言った。
「え? 揶揄われた? 何故ですか?」
「私は女官長に伝え、処罰するべきだと伝えたのですが、間に受けた妃殿下が側室にすべきだと仰られたのです」
え? だって、あんな事言われたら、誰だって……。
「殿下、どういう事ですか? その女官を寝所に召していないのですか?」
「寝所に召す? 其方が寝たままのベッドにか?」
「あ!」
そういえば、そうだ。私は起きた時もルキウスの部屋で眠っていた。いくら、ルキウスでも私が寝てる横で、そのような行為はしないだろう。
「だけれど……部屋はいくらでもある訳ですし……」
「言っておくが、私は今まで手を付けた者を生かしてはいない。生きているのは其方だけだ」
「は?」
いやいや、それもどうなのだろうか?
「女官になど手を出さぬ。面倒なだけだ」
「では、私が眠っている時に手をつけたのは女性の奴隷だけですか?」
「……そういう事になるな」
ううむ。では、何故……あの女官は嘘をついたのだろうか?
ルキウスに、そのような嘘をつくなんて、命を粗末にするようなものだぞ?
「……殿下。奴隷を物のように扱い、殺すのはやめて下さい。というより、奴隷制度自体気に入りません」
私はマルクス達と戦うにあたって、色々な者たちと出会い、協力を得た。中には奴隷出身の者もいた。
だが、ちゃんと接して来たから分かる。彼らも、私たちと何も変わらない人間だ。それなのに、そのように容易く踏み躙られて良いわけがない。
だが、この制度を作ったのはマルクスなんだよな……。何故だ、マルクス。其方は、過去に触れた人の温かさを忘れてしまったのか……皇帝になる為の手段だったのか?
「其方が、眠りについたりしなければ、奴隷には手を出さぬ。ただ、性処理をさせただけだ」
「だから、殺さないでと言っているのです!」
「何故だ? 万が一、奴隷が身籠ればどうするのだ? 早々に消しておくべきだろう?」
駄目だ。考え方が根本的に違う。
ルキウスにからすれば、奴隷は道端の石に過ぎぬということか……。
「嫌です! 皆、血の通う人間なのです! 大体、皇族の血も奴隷の血も、血なんてただの血です。同じ人間です! 無体な事をしないでっ……っ!」
突然、痛いくらいに顔を掴まれたので、私はルキウスをじっと見つめた。機嫌を盛大に損ねた事だけは私でも分かった。
「皆の者、私はルイーザと話がある。執務を続けていろ」
ルキウスは臣下達にそう命じ、私を抱き上げ、部屋まで連れて行った。
ヤバイ……殴られる……殺される……。
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