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第一部
28.尋問※
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「やっ、待て……っ、待っ……んんっ」
ルキウスに押し倒され、耳を舐められ、思わずルキウスにしがみついてしまった己が本当に情けなくて悲しくなる。
「ルキウスッ、話すっ! あっ、待てっ……話すからっ、あっ、やめっ」
「では、話せ」
ルキウスは話せと言いながら、私の耳を舐めるのをやめてくれない。それだけじゃなく、ルキウスの手が私の体を焦らすようになぞるから、それだけで私は、また何も話せなくなってしまう。
「どうした? 話さぬのか?」
「ひうっ! やめっ、ああっ、待っ」
突然、乳首を摘ままれて、体を大きく震わせてしまい、私は羞恥でどうにかなってしまいそうだった。
大体、話せと言うなら何を聞きたいかを言ってくれ。ただ話せと言われても何を話せば良いのか分からぬ。
ルキウスは私が馬鹿だという事を忘れているのか? 一から説明してくれなければ分からぬ。
「いっ、痛っ……噛むなっ! 痛い!」
ルキウスの手に翻弄されながら、ぼんやりとそんな事を考えていると、突然乳首を思いっきり噛まれて、私は生理的な涙を流しながら、ルキウスの頭をグイグイと押しのけようとした。
「では、話せ」
「だから、聞きたい事を言え! 一から順序立てて聞いてくれなければ分からぬ。其方は私が馬鹿だという事を忘れたのか?」
「…………………其方、恥ずかしくないのか?」
「え?」
ルキウスのゴミを見るような目に私が首を傾げると、ルキウスは仕方がないと溜息を吐いて、一つずつ質問をしてくれた。
最初から、そうすれば良いのだ。ふんっ。
「広域的に回復魔法を使えると言っていたが、範囲はどれくらいだ?」
「私の視界に入る範囲ならだ。つまり、高いところから見渡せる位置からなら、かなり広域的に回復を施す事が出来る」
私の言葉に、ルキウスは成る程と頷いた。
「では、広域的に攻撃魔法を使う事も出来るのか? 伝承では、街一つを瞬時に焼き尽くした事があると伝わっているが」
「あ、あれは……頭に血がのぼって……そ、その……正気ではなかったのだ」
あの時はちょうどマルクスやヴェンツェルと隊を分けていて、私は数人の仲間を引き連れ潜入していたのだ。そのせいか騙し討ちをくらってしまい、大勢の罪のない民間人が巻き込まれてしまった。目の前で子供が引き裂かれた瞬間、私は頭の中でリミッターが外れる音がしたのを今でも覚えている。気がついた時には全てを焼き尽くしていた。
味方や残った人たちは私が張った結界の中にいたので無事だったが……。
「本当だったのだな」
「でも、あれは恥ずべき事だ。罪のない者や、子供を引き裂いた奴ら以上の罪を犯してしまった。頭に血がのぼったからと言って、目に映る全てを焼き尽くすなどと……」
焼け野原になった街を見た時、私は己を殺したくなった。マルクスに悪いと思っているなら罪を償い生きろ。このような争いを終わらせ、平和な国を築く事が何よりの償いだと言われ、その後は私は独断で動く事をやめた。必ず指示を仰ぐようにしたのだ。
「成る程。それで考えることをやめたのか」
「う……まあ、そんな感じだ。私が己で考えて動いても良い事はない」
「ルドヴィカ」
「な、なんだ?」
突然、低い声音で名を呼ばれて、私はビクッとしてしまった。きっとルキウスは軽蔑したに違いない。己の力一つ制御できない愚か者だと……。
「指示を仰ぐ事と、相手に丸投げして考える事を放棄する事は違うぞ」
「へ? な、何故だ? 指示通りに動けば、何も問題などないだろう?」
ルキウスの言っている意味が分からぬ。
それに、罵られると思ったのに、予想外の事を言われて、私は拍子抜けをしてしまった。
「初代皇帝と初代辺境伯は、余程其方を甘やかしていたのだな」
「え? どういう意味だ?」
「ルドヴィカ。これからは、もう少し利口になる努力をしろ。何も考えずに、誰かが何とかしてくれるという思考を捨てろ。そんな事では皇后は務まらぬぞ」
「だが、皇后の仕事も皇帝の管轄だろう? 皇帝の指示の下で行うのではないのか? 違うのか?」
私が頭に疑問符を浮かべ、首を傾げると、ルキウスは深い溜息を吐いて、私の額を指で弾いた。
「何故、いちいち事細かに指示せねばならぬ。私は忙しいのだ。何が良いのかを考えて動けるようになれ」
「そ、そんな……。ならば、私は皇后になどなれぬ。一兵士が楽だっ、っぅ、ぐっ! いったぁ! 突然何をするのだ?」
私が無理だと言った瞬間、思いっきり腹を殴られて、私はうずくまってしまった。抗議の目を向けても、ルキウスは私を怖い目で見下ろしているだけだ。
何故、怒っているのだ?
「ルドヴィカ、私は努力を怠るような奴は嫌いだ。殺してやりたくなる」
「へ?」
そんな冷たい声音と、今にも人を殺しそうな目を私に向けるな……。
うぅ、でも此処で頑張ると言わないと、止め処ない暴力を受けそうだ。
「す、すまぬ。出来る限り頑張りたいとは思っている」
「それならば良い。最初から全てを出来るようになれとは言わぬ。だが、いずれは私の代わりを務められるようになれ」
「か、代わり?」
「皇后が皇帝の不在時に、代わりを務めるのは当然のことだ」
私が、そんな……と呟いていると、ルキウスは突然私をベッドに沈めた。私が目を瞬かせていると、ルキウスに唇を塞がれて、私は何も言えなくなった。
「んっ……んんっ、ふ、あっ……」
「ルドヴィカ、身も心も私のものになれ。然すれば、其方が未来の皇后だ」
「んっ、んんぅ」
返事をする前に舌を絡めとられ、私はルキウスにしがみつきながら、その口付けに翻弄されてしまった。
ルキウスの心と向き合い分り合いたいとは思ったが、私は皇后には向かないと思うのだが……。こんな私が皇后になって、この国は本当に大丈夫なのか? ルキウスが優秀だから大丈夫なのか?
皇后になる頃には暴力を振るわれずに、もう少し優しくなってくれているのだろうか?
だが、今宵は少し優しい気もする……口付けの感じが何となく今日は優しく抱いてくれそうな気が……。
そんな事を考えていると、ルキウスの指が私の耳や耳の裏などをなぞったので、私は口付けされながら、体を震わせてしまった。
「んんぅ……耳……ふ、っ、んぅ」
口付けされながら耳を触られると、何だか頭がフワフワしてくる気がする……。
ルキウスの舌が唇から離れ、私の顎を舐め、ゆっくりと首筋から鎖骨を辿り、胸に到達する頃には、私は何も考えられず、ただルキウスから与えられる快感に夢中になってしまっていた。
「あっ、ああっ! ふあっ、っひ、んっ……待っ、ッ!」
ルキウスが胸を舐めながら、私の体中をゆっくりとなぞり、内股の際どいところを触れられただけで、私は体を仰け反らせてしまっていた。
「んっ、んんぅ……ルキ、ウスッ……おねがっ、ひゃっ、も……触って、んんぅ」
ルキウスは秘所には触れてくれず、胸や腹、背中、脚など色々なところを舐め、際どいところを指でなぞって焦らしている。
「もう触って欲しいのか? 早いな。クッ、だが、まだだ」
「ああっ、いや、だっ……ひうっ、我慢できなっ……触ってくださっ、んんぅ……ルキ、ウスッ、さまぁ」
「クッ」
ルキウスの嘲笑が聞こえても、私はルキウスに抱きつき、ねだってしまっていた。
「いつも、これくらい可愛いと私も殴らずに済むのだがな……」
「ひあっ、ああっ……な、何? んんっ」
「いや、何でもない」
ルキウスが何かを言った気がするけど、もう私は訳が分からなかった。
嗚呼、今宵は溺れてしまいそうだ……。
「そんなに欲しいなら、くれてやろう」
「っ! ひっ、ぐ、──────っ!!」
ルキウスが突然秘所に擦り付けたかと思った瞬間、容赦なく奥まで突き入れられて、私は息が止まりそうになりながらも、ルキウスにしがみつき、それを受け入れてしまっていた。
「あ、あ、あっ、ああっ……ハッ、ハッ、ふ……くっ、っ」
「では、動くぞ」
「待っ、待って、ひっ! ああっ、っ……あひっ、んんっ……んんあっ……あ、あ、待、待っ……あああ! はぅ、あっ、奥、むりぃ……やめっ、イッ、てしまっ、あああぁぁぁっ!!」
ルキウスに押し倒され、耳を舐められ、思わずルキウスにしがみついてしまった己が本当に情けなくて悲しくなる。
「ルキウスッ、話すっ! あっ、待てっ……話すからっ、あっ、やめっ」
「では、話せ」
ルキウスは話せと言いながら、私の耳を舐めるのをやめてくれない。それだけじゃなく、ルキウスの手が私の体を焦らすようになぞるから、それだけで私は、また何も話せなくなってしまう。
「どうした? 話さぬのか?」
「ひうっ! やめっ、ああっ、待っ」
突然、乳首を摘ままれて、体を大きく震わせてしまい、私は羞恥でどうにかなってしまいそうだった。
大体、話せと言うなら何を聞きたいかを言ってくれ。ただ話せと言われても何を話せば良いのか分からぬ。
ルキウスは私が馬鹿だという事を忘れているのか? 一から説明してくれなければ分からぬ。
「いっ、痛っ……噛むなっ! 痛い!」
ルキウスの手に翻弄されながら、ぼんやりとそんな事を考えていると、突然乳首を思いっきり噛まれて、私は生理的な涙を流しながら、ルキウスの頭をグイグイと押しのけようとした。
「では、話せ」
「だから、聞きたい事を言え! 一から順序立てて聞いてくれなければ分からぬ。其方は私が馬鹿だという事を忘れたのか?」
「…………………其方、恥ずかしくないのか?」
「え?」
ルキウスのゴミを見るような目に私が首を傾げると、ルキウスは仕方がないと溜息を吐いて、一つずつ質問をしてくれた。
最初から、そうすれば良いのだ。ふんっ。
「広域的に回復魔法を使えると言っていたが、範囲はどれくらいだ?」
「私の視界に入る範囲ならだ。つまり、高いところから見渡せる位置からなら、かなり広域的に回復を施す事が出来る」
私の言葉に、ルキウスは成る程と頷いた。
「では、広域的に攻撃魔法を使う事も出来るのか? 伝承では、街一つを瞬時に焼き尽くした事があると伝わっているが」
「あ、あれは……頭に血がのぼって……そ、その……正気ではなかったのだ」
あの時はちょうどマルクスやヴェンツェルと隊を分けていて、私は数人の仲間を引き連れ潜入していたのだ。そのせいか騙し討ちをくらってしまい、大勢の罪のない民間人が巻き込まれてしまった。目の前で子供が引き裂かれた瞬間、私は頭の中でリミッターが外れる音がしたのを今でも覚えている。気がついた時には全てを焼き尽くしていた。
味方や残った人たちは私が張った結界の中にいたので無事だったが……。
「本当だったのだな」
「でも、あれは恥ずべき事だ。罪のない者や、子供を引き裂いた奴ら以上の罪を犯してしまった。頭に血がのぼったからと言って、目に映る全てを焼き尽くすなどと……」
焼け野原になった街を見た時、私は己を殺したくなった。マルクスに悪いと思っているなら罪を償い生きろ。このような争いを終わらせ、平和な国を築く事が何よりの償いだと言われ、その後は私は独断で動く事をやめた。必ず指示を仰ぐようにしたのだ。
「成る程。それで考えることをやめたのか」
「う……まあ、そんな感じだ。私が己で考えて動いても良い事はない」
「ルドヴィカ」
「な、なんだ?」
突然、低い声音で名を呼ばれて、私はビクッとしてしまった。きっとルキウスは軽蔑したに違いない。己の力一つ制御できない愚か者だと……。
「指示を仰ぐ事と、相手に丸投げして考える事を放棄する事は違うぞ」
「へ? な、何故だ? 指示通りに動けば、何も問題などないだろう?」
ルキウスの言っている意味が分からぬ。
それに、罵られると思ったのに、予想外の事を言われて、私は拍子抜けをしてしまった。
「初代皇帝と初代辺境伯は、余程其方を甘やかしていたのだな」
「え? どういう意味だ?」
「ルドヴィカ。これからは、もう少し利口になる努力をしろ。何も考えずに、誰かが何とかしてくれるという思考を捨てろ。そんな事では皇后は務まらぬぞ」
「だが、皇后の仕事も皇帝の管轄だろう? 皇帝の指示の下で行うのではないのか? 違うのか?」
私が頭に疑問符を浮かべ、首を傾げると、ルキウスは深い溜息を吐いて、私の額を指で弾いた。
「何故、いちいち事細かに指示せねばならぬ。私は忙しいのだ。何が良いのかを考えて動けるようになれ」
「そ、そんな……。ならば、私は皇后になどなれぬ。一兵士が楽だっ、っぅ、ぐっ! いったぁ! 突然何をするのだ?」
私が無理だと言った瞬間、思いっきり腹を殴られて、私はうずくまってしまった。抗議の目を向けても、ルキウスは私を怖い目で見下ろしているだけだ。
何故、怒っているのだ?
「ルドヴィカ、私は努力を怠るような奴は嫌いだ。殺してやりたくなる」
「へ?」
そんな冷たい声音と、今にも人を殺しそうな目を私に向けるな……。
うぅ、でも此処で頑張ると言わないと、止め処ない暴力を受けそうだ。
「す、すまぬ。出来る限り頑張りたいとは思っている」
「それならば良い。最初から全てを出来るようになれとは言わぬ。だが、いずれは私の代わりを務められるようになれ」
「か、代わり?」
「皇后が皇帝の不在時に、代わりを務めるのは当然のことだ」
私が、そんな……と呟いていると、ルキウスは突然私をベッドに沈めた。私が目を瞬かせていると、ルキウスに唇を塞がれて、私は何も言えなくなった。
「んっ……んんっ、ふ、あっ……」
「ルドヴィカ、身も心も私のものになれ。然すれば、其方が未来の皇后だ」
「んっ、んんぅ」
返事をする前に舌を絡めとられ、私はルキウスにしがみつきながら、その口付けに翻弄されてしまった。
ルキウスの心と向き合い分り合いたいとは思ったが、私は皇后には向かないと思うのだが……。こんな私が皇后になって、この国は本当に大丈夫なのか? ルキウスが優秀だから大丈夫なのか?
皇后になる頃には暴力を振るわれずに、もう少し優しくなってくれているのだろうか?
だが、今宵は少し優しい気もする……口付けの感じが何となく今日は優しく抱いてくれそうな気が……。
そんな事を考えていると、ルキウスの指が私の耳や耳の裏などをなぞったので、私は口付けされながら、体を震わせてしまった。
「んんぅ……耳……ふ、っ、んぅ」
口付けされながら耳を触られると、何だか頭がフワフワしてくる気がする……。
ルキウスの舌が唇から離れ、私の顎を舐め、ゆっくりと首筋から鎖骨を辿り、胸に到達する頃には、私は何も考えられず、ただルキウスから与えられる快感に夢中になってしまっていた。
「あっ、ああっ! ふあっ、っひ、んっ……待っ、ッ!」
ルキウスが胸を舐めながら、私の体中をゆっくりとなぞり、内股の際どいところを触れられただけで、私は体を仰け反らせてしまっていた。
「んっ、んんぅ……ルキ、ウスッ……おねがっ、ひゃっ、も……触って、んんぅ」
ルキウスは秘所には触れてくれず、胸や腹、背中、脚など色々なところを舐め、際どいところを指でなぞって焦らしている。
「もう触って欲しいのか? 早いな。クッ、だが、まだだ」
「ああっ、いや、だっ……ひうっ、我慢できなっ……触ってくださっ、んんぅ……ルキ、ウスッ、さまぁ」
「クッ」
ルキウスの嘲笑が聞こえても、私はルキウスに抱きつき、ねだってしまっていた。
「いつも、これくらい可愛いと私も殴らずに済むのだがな……」
「ひあっ、ああっ……な、何? んんっ」
「いや、何でもない」
ルキウスが何かを言った気がするけど、もう私は訳が分からなかった。
嗚呼、今宵は溺れてしまいそうだ……。
「そんなに欲しいなら、くれてやろう」
「っ! ひっ、ぐ、──────っ!!」
ルキウスが突然秘所に擦り付けたかと思った瞬間、容赦なく奥まで突き入れられて、私は息が止まりそうになりながらも、ルキウスにしがみつき、それを受け入れてしまっていた。
「あ、あ、あっ、ああっ……ハッ、ハッ、ふ……くっ、っ」
「では、動くぞ」
「待っ、待って、ひっ! ああっ、っ……あひっ、んんっ……んんあっ……あ、あ、待、待っ……あああ! はぅ、あっ、奥、むりぃ……やめっ、イッ、てしまっ、あああぁぁぁっ!!」
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