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校門前にて
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校門を出たすぐのところに車が留まっていた。
運転席から出てきた男が俺に近づいてきた。
「慎吾君、今日は大変だったね。」
おれの主治医になった城田医師だった。
「あれ。城田先生。どうしたんすか?」
「校医から慎吾君が怪我をしたと聞いてね。
念のため僕も診ておきたいと思って。
ついでに検査を前倒しですることにしたんだ。
お母さんには連絡しているから、このまま病院に行ってくれるかな。」
「検査・・・うう・・・うっす。」
先生が車の助手席のドアを開けて、乗るように促してくる。
素直に乗ろうとしたとき、
「小山田?」
桐生が校門のところに立っていた。
俺を送るって言っていたから、待っていたんだろう。
「あ―――、桐生。ちょっと用事ができた。
ごめんな。今日はありがとな!」
すると、桐生は城田の方に向いて口を開いた。
「城田さん、お久しぶりです。」
俺は二人を見比べて、驚いて城田先生に話しかけた。
「え、先生は桐生と知り合いなんすか?」
「αの世界は狭いんだよ。
元気そうで何よりだ、重明君。
お父上にもよろしく伝えておいてほしいな。」
「分かりました。ところで小山田とはどういった・・・」
すると、桐生の言葉に被せるように城田が言った。
「ちょっとこの子に用事があってね。あまり遅くなる前に家に返したいから急いでいるんだ。
失礼するよ。さ、慎吾君行こう。」
「あ、うっす。桐生またな!」
俺は桐生に声をかけて先生について行った。
運転席から出てきた男が俺に近づいてきた。
「慎吾君、今日は大変だったね。」
おれの主治医になった城田医師だった。
「あれ。城田先生。どうしたんすか?」
「校医から慎吾君が怪我をしたと聞いてね。
念のため僕も診ておきたいと思って。
ついでに検査を前倒しですることにしたんだ。
お母さんには連絡しているから、このまま病院に行ってくれるかな。」
「検査・・・うう・・・うっす。」
先生が車の助手席のドアを開けて、乗るように促してくる。
素直に乗ろうとしたとき、
「小山田?」
桐生が校門のところに立っていた。
俺を送るって言っていたから、待っていたんだろう。
「あ―――、桐生。ちょっと用事ができた。
ごめんな。今日はありがとな!」
すると、桐生は城田の方に向いて口を開いた。
「城田さん、お久しぶりです。」
俺は二人を見比べて、驚いて城田先生に話しかけた。
「え、先生は桐生と知り合いなんすか?」
「αの世界は狭いんだよ。
元気そうで何よりだ、重明君。
お父上にもよろしく伝えておいてほしいな。」
「分かりました。ところで小山田とはどういった・・・」
すると、桐生の言葉に被せるように城田が言った。
「ちょっとこの子に用事があってね。あまり遅くなる前に家に返したいから急いでいるんだ。
失礼するよ。さ、慎吾君行こう。」
「あ、うっす。桐生またな!」
俺は桐生に声をかけて先生について行った。
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