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第一章 電脳の少女
第06話 女神の手
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「──夏樹君には、いつか話す時が来ると思ってたわ」
そう言って、亜里沙さんは俺を店内へと招き入れた。カウンター席の一番左……いつも俺が座る、一番奥の席が空いている。俺は、亜里沙さんに促されるままその席に着くと、肩に掛けていたバッグを床に降ろした。
静まり返った店内で、皆の視線が注がれる。彼等は俺から離れる様に隣の席を一つ空け、オカキン、萌くん、希ちゃん、リーさんの順に座っていた。少しずつ顔をずらし、俺の様子を伺っている彼等は、俺と亜里沙さんが何を話すのかが気になっている様だ。
視線に晒されていた俺が、少し居たたまれない様な気持ちになっていると、亜里沙さんが声をかけて来た。
「何か飲む? 珈琲でいいかしら?」
相変わらず、癒し効果抜群の優しい笑顔で問いかけて来る亜里沙さん。しかし、いつもとは何処か雰囲気が違う。俺は直ぐに、その違和感の原因に気が付いた。
当たり前の様に接していたが、今日の亜里紗さんは私服だ。よく見れば、秋菜もメイド服を着ていない。やはり、今は営業中と言う訳では無いらしい。今更ながらに気付いた俺は、どうやら、思わぬ展開に混乱し過ぎて余裕が無くなっていたらしい。
少しだけ落ち着いて来た俺は、カウンター越しに立つ、目の前の亜里沙さんを確認した。
首元が肩の辺りまで開いた、薄いピンクのカットソーにブルージーンズ。いつもの様に、髪を後ろで束ねているだけの亜理紗さんは、何故か普段よりも大人びて見えた。
そして、俺の目を釘付けにしたのは、白い長袖のロンTに、デニムのショートパンツをはいた秋菜だった。袖口から丸めた指だけを、猫の手の様に覗かせている。そんな、ようやく会う事が出来た秋菜の姿は、こないだよりも随分、幼く見えた。
秋菜はカウンターの中でも入口側、丁度俺とは反対側に当たる店の端で、困った様にソワソワしている。やっぱり可愛い……俺は素直にそう思った。
「ちょっと、夏樹君? 聞いてるのかしら?」
暫く秋菜に見惚れていた俺は、亜里沙さんの声にハッとして現実に引き戻された。思わず正面に目をやると、亜里沙さんがニヤニヤしながら俺を見ている。俺は余りの気まずさに、つい不愛想な態度で答えてしまった。
「え? あ、ああ……」
誤魔化す様に咳払いを一つして、俺はカウンターの中の亜里沙さんと改めて向き合った。相変わらず、俺の考えている事なんか見透かした様な目で、優しく微笑んでいる亜里沙さん。
しかし、今日の亜里沙さんはやっぱり何かが違う。服装だけじゃなくて何かこう、雰囲気というか……もっと別の何か。何だろう。どうしても、そんな違和感の様な物が拭い切れない。そんな、俺のモヤモヤした気持ち等はお構い無しに、亜里沙さんが重ねて問いかけて来た。
「珈琲でいいわよね、夏樹君?」
そう言って、俺の返答を待たずに珈琲を淹れ始める亜里沙さん。そして、俺は気が付いた。
──名前だ!
確かに今、亜里沙さんは俺の事を『夏樹君』と呼んでいた。しかし、亜里沙さんは俺の事を普段、そう呼んだ事は一度も無い。俺に声を掛ける時は必ず『ご主人様』だ。
気付いてしまえばどうと言う事は無い。冷静になって良く見てみれば、今日のこの店は違和感だらけだ。勿論、亜里沙さん達の服装の事だけでは無い。
俺の事を『夏樹君』と呼ぶ、いつもよりフランクな口調の亜里沙さん。
俺が来てから一言も喋らないオカキン達。
そして、何か張り詰めた様な店の雰囲気。
はっきりと目に見える違いという訳では無いが、明らかにいつもの『妖精の隠れ家』じゃない! しかも、どうやらその原因は、俺が店に来た事にあるらしい。それぐらいは聞かなくても、俺にだって雰囲気で分かる。
亜里沙さんの口調が違うのは、おそらく、今がプライベートだからと言う理由だろう。どう見ても営業中の店じゃない。
いつもは喧しいオカキンも、ジッと黙って俺の行動を伺っている。俯いたままの萌くんはどこか気まずそうだ。リーさんや希ちゃんに至っては、俺とは目すら合わせようとしない。秋菜だけがさっきから、オロオロと何かを言いたげな素振りを見せている。
──明らかにおかしい。
すると、亜里沙さんが先程より、一段低いトーンで話し始めた。その顔はいつの間にか、真剣な表情に変わっている。
「夏樹君、聞いてもいいかしら?」
口元からはあの優しい笑みが消え、何かを見定めようとする様な目で問いかけて来る亜里沙さん。俺は思わず身構えた。
「……何ですか?」
警戒心を口調に込める。すると、亜里沙さんはそんな俺を見て、少し雰囲気を和らげた。
「そんなに構えないで? 大した事じゃないの……言いたく無かったら話さなくてもいいわ」
そう言って優しく目を細め、いつもの亜里沙さんの雰囲気が顔を覗かせた。そして、亜里沙さんはまるで小さな子供に尋ねる様に、優しく、そしてゆっくりと口を開いた。
「夏樹君……どうして携帯を持たないの?」
──え?
俺は一瞬、自分が何を言われているのか、理解する事が出来なかった。
余りにも予想外過ぎる問い掛けに、俺は思わずキョトンとした。今のこの状況が、俺が携帯を持たない事と何の関係があると言うんだ……意味が分からない。しかし、そんな俺の小さな混乱等、見越していた様に亜里沙さんは続けた。
「夏樹君……いきなり何を言われてるのか、分からないかも知れないけど……これは凄く大事な事なの」
いつになく真剣な眼差しで、俺に語りかけて来る亜里沙さん。その目には何故か、全てを見透かされている様な気がした。どこか俺を哀れむ様な、そして悲しそうな目。おおよそ全て、予想は付いているとでも言いたげなその目で、亜里沙さんは俺を諭して来た。
「話したく無い気持ちは分かるわ……だけど、どうか私達を信じて話してみてくれないかな? きっと力になれると思うわ……」
そう、強い意志が込められた目で、俺の目を見つめて来る亜里沙さん。やはり、俺の事を何か知っているみたいだ……。ふと気付けば、店にいる全員の視線が俺に注がれている。どうやら、私達と言うのはここにいるオカキン達、皆んなの事を指しているらしい。当然、秋菜も含めてだ。
「…………」
何でこんな事を聞くんだろう。単純に、俺には理由が分からなかった。力になれるってどう言う事だ? 何が目的でこんな事を聞くんだ?
だが、亜里沙さんは自分達を信じてくれと言う。これは凄く大事な事なんだと。もしかしたら、何か事情があるのかも知れない。だけど……
俺は悩んだ。
どんな事情かは知らないが、どうしても俺は、何か裏があるのではと考えてしまう。それに、この質問の内容……俺にとっては余り思い出したくない、一番触れられたく無い過去の話だ。出来る事なら話したくは無い。
しかし、亜里沙さんの目は、何故か全て分かった上で俺に話させようとしている気もする。まるで何か、俺を試している様に。
「お、俺は……」
上手く言葉が出て来ない。
まだ、迷っているからだろう。
確かに、自分を理解して欲しいと願う気持ちは俺にもある。受け入れて欲しい、認めて欲しい……そんな渇望。それはきっと、孤独に対する寂しさから来る感情なんだろう。それならここで、亜里沙さん達に全てを話してしまえば、もしかしたら、紛らわせる事は出来るのかも知れない。だけど……。
顔を上げてもう一度店内を見渡す。狭い店内は静まり返り、皆がジッと俺が口を開くのを待っている。
信じていいのか……?
だが、どうしても踏ん切りが付けられない。
しかし、そんな俺の背中を押してくれたのは、他ならぬ秋菜だった。
「話して……くれませんか?」
俺にとっては、まるで慈悲深い女神の様な優しい声。何故か、自分達の仲間になれ、そう言われている様にも聞こえた。少し思い詰めた様な秋菜の表情は、彼女達にも何か事情がある事を安易に物語っている。
少しだけ信じてみてもいいかな……。
少なくとも、秋菜だけには俺の事をもっと知って貰いたい。そんな気持ちも強かった俺は、それだけでも十分、話してみる理由になった。
「そんなに面白い話じゃないですよ……?」
俺は女神に差し伸べられた手を、握り返してみる事にした。
そう言って、亜里沙さんは俺を店内へと招き入れた。カウンター席の一番左……いつも俺が座る、一番奥の席が空いている。俺は、亜里沙さんに促されるままその席に着くと、肩に掛けていたバッグを床に降ろした。
静まり返った店内で、皆の視線が注がれる。彼等は俺から離れる様に隣の席を一つ空け、オカキン、萌くん、希ちゃん、リーさんの順に座っていた。少しずつ顔をずらし、俺の様子を伺っている彼等は、俺と亜里沙さんが何を話すのかが気になっている様だ。
視線に晒されていた俺が、少し居たたまれない様な気持ちになっていると、亜里沙さんが声をかけて来た。
「何か飲む? 珈琲でいいかしら?」
相変わらず、癒し効果抜群の優しい笑顔で問いかけて来る亜里沙さん。しかし、いつもとは何処か雰囲気が違う。俺は直ぐに、その違和感の原因に気が付いた。
当たり前の様に接していたが、今日の亜里紗さんは私服だ。よく見れば、秋菜もメイド服を着ていない。やはり、今は営業中と言う訳では無いらしい。今更ながらに気付いた俺は、どうやら、思わぬ展開に混乱し過ぎて余裕が無くなっていたらしい。
少しだけ落ち着いて来た俺は、カウンター越しに立つ、目の前の亜里沙さんを確認した。
首元が肩の辺りまで開いた、薄いピンクのカットソーにブルージーンズ。いつもの様に、髪を後ろで束ねているだけの亜理紗さんは、何故か普段よりも大人びて見えた。
そして、俺の目を釘付けにしたのは、白い長袖のロンTに、デニムのショートパンツをはいた秋菜だった。袖口から丸めた指だけを、猫の手の様に覗かせている。そんな、ようやく会う事が出来た秋菜の姿は、こないだよりも随分、幼く見えた。
秋菜はカウンターの中でも入口側、丁度俺とは反対側に当たる店の端で、困った様にソワソワしている。やっぱり可愛い……俺は素直にそう思った。
「ちょっと、夏樹君? 聞いてるのかしら?」
暫く秋菜に見惚れていた俺は、亜里沙さんの声にハッとして現実に引き戻された。思わず正面に目をやると、亜里沙さんがニヤニヤしながら俺を見ている。俺は余りの気まずさに、つい不愛想な態度で答えてしまった。
「え? あ、ああ……」
誤魔化す様に咳払いを一つして、俺はカウンターの中の亜里沙さんと改めて向き合った。相変わらず、俺の考えている事なんか見透かした様な目で、優しく微笑んでいる亜里沙さん。
しかし、今日の亜里沙さんはやっぱり何かが違う。服装だけじゃなくて何かこう、雰囲気というか……もっと別の何か。何だろう。どうしても、そんな違和感の様な物が拭い切れない。そんな、俺のモヤモヤした気持ち等はお構い無しに、亜里沙さんが重ねて問いかけて来た。
「珈琲でいいわよね、夏樹君?」
そう言って、俺の返答を待たずに珈琲を淹れ始める亜里沙さん。そして、俺は気が付いた。
──名前だ!
確かに今、亜里沙さんは俺の事を『夏樹君』と呼んでいた。しかし、亜里沙さんは俺の事を普段、そう呼んだ事は一度も無い。俺に声を掛ける時は必ず『ご主人様』だ。
気付いてしまえばどうと言う事は無い。冷静になって良く見てみれば、今日のこの店は違和感だらけだ。勿論、亜里沙さん達の服装の事だけでは無い。
俺の事を『夏樹君』と呼ぶ、いつもよりフランクな口調の亜里沙さん。
俺が来てから一言も喋らないオカキン達。
そして、何か張り詰めた様な店の雰囲気。
はっきりと目に見える違いという訳では無いが、明らかにいつもの『妖精の隠れ家』じゃない! しかも、どうやらその原因は、俺が店に来た事にあるらしい。それぐらいは聞かなくても、俺にだって雰囲気で分かる。
亜里沙さんの口調が違うのは、おそらく、今がプライベートだからと言う理由だろう。どう見ても営業中の店じゃない。
いつもは喧しいオカキンも、ジッと黙って俺の行動を伺っている。俯いたままの萌くんはどこか気まずそうだ。リーさんや希ちゃんに至っては、俺とは目すら合わせようとしない。秋菜だけがさっきから、オロオロと何かを言いたげな素振りを見せている。
──明らかにおかしい。
すると、亜里沙さんが先程より、一段低いトーンで話し始めた。その顔はいつの間にか、真剣な表情に変わっている。
「夏樹君、聞いてもいいかしら?」
口元からはあの優しい笑みが消え、何かを見定めようとする様な目で問いかけて来る亜里沙さん。俺は思わず身構えた。
「……何ですか?」
警戒心を口調に込める。すると、亜里沙さんはそんな俺を見て、少し雰囲気を和らげた。
「そんなに構えないで? 大した事じゃないの……言いたく無かったら話さなくてもいいわ」
そう言って優しく目を細め、いつもの亜里沙さんの雰囲気が顔を覗かせた。そして、亜里沙さんはまるで小さな子供に尋ねる様に、優しく、そしてゆっくりと口を開いた。
「夏樹君……どうして携帯を持たないの?」
──え?
俺は一瞬、自分が何を言われているのか、理解する事が出来なかった。
余りにも予想外過ぎる問い掛けに、俺は思わずキョトンとした。今のこの状況が、俺が携帯を持たない事と何の関係があると言うんだ……意味が分からない。しかし、そんな俺の小さな混乱等、見越していた様に亜里沙さんは続けた。
「夏樹君……いきなり何を言われてるのか、分からないかも知れないけど……これは凄く大事な事なの」
いつになく真剣な眼差しで、俺に語りかけて来る亜里沙さん。その目には何故か、全てを見透かされている様な気がした。どこか俺を哀れむ様な、そして悲しそうな目。おおよそ全て、予想は付いているとでも言いたげなその目で、亜里沙さんは俺を諭して来た。
「話したく無い気持ちは分かるわ……だけど、どうか私達を信じて話してみてくれないかな? きっと力になれると思うわ……」
そう、強い意志が込められた目で、俺の目を見つめて来る亜里沙さん。やはり、俺の事を何か知っているみたいだ……。ふと気付けば、店にいる全員の視線が俺に注がれている。どうやら、私達と言うのはここにいるオカキン達、皆んなの事を指しているらしい。当然、秋菜も含めてだ。
「…………」
何でこんな事を聞くんだろう。単純に、俺には理由が分からなかった。力になれるってどう言う事だ? 何が目的でこんな事を聞くんだ?
だが、亜里沙さんは自分達を信じてくれと言う。これは凄く大事な事なんだと。もしかしたら、何か事情があるのかも知れない。だけど……
俺は悩んだ。
どんな事情かは知らないが、どうしても俺は、何か裏があるのではと考えてしまう。それに、この質問の内容……俺にとっては余り思い出したくない、一番触れられたく無い過去の話だ。出来る事なら話したくは無い。
しかし、亜里沙さんの目は、何故か全て分かった上で俺に話させようとしている気もする。まるで何か、俺を試している様に。
「お、俺は……」
上手く言葉が出て来ない。
まだ、迷っているからだろう。
確かに、自分を理解して欲しいと願う気持ちは俺にもある。受け入れて欲しい、認めて欲しい……そんな渇望。それはきっと、孤独に対する寂しさから来る感情なんだろう。それならここで、亜里沙さん達に全てを話してしまえば、もしかしたら、紛らわせる事は出来るのかも知れない。だけど……。
顔を上げてもう一度店内を見渡す。狭い店内は静まり返り、皆がジッと俺が口を開くのを待っている。
信じていいのか……?
だが、どうしても踏ん切りが付けられない。
しかし、そんな俺の背中を押してくれたのは、他ならぬ秋菜だった。
「話して……くれませんか?」
俺にとっては、まるで慈悲深い女神の様な優しい声。何故か、自分達の仲間になれ、そう言われている様にも聞こえた。少し思い詰めた様な秋菜の表情は、彼女達にも何か事情がある事を安易に物語っている。
少しだけ信じてみてもいいかな……。
少なくとも、秋菜だけには俺の事をもっと知って貰いたい。そんな気持ちも強かった俺は、それだけでも十分、話してみる理由になった。
「そんなに面白い話じゃないですよ……?」
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