15 / 42
第5章 風
風Ⅱ
しおりを挟む
“それよりも、過去を見たくて来たのではないか?”
「そうだけど……」
“では”
小首を傾げる間も無かった。一瞬にして、耐え難い程の睡魔に襲われる。意思に反し、瞼は重く下がっていく。
どうしてこんな事に。混乱しているうちに、目に映る景色は変わっていった。
――――――――
自分がテーブルに伏せって眠ってしまった事に気付き、はっと顔を上げた。
斜め向かいの席には、黄色の瞳で、短髪の薄茶の髪の人物が座っていた。その人――ヴィクトはニッと笑い、私を見る。
「良く眠れたか?」
「うん。この部屋、ポカポカだし~」
眠気を誘う室温、背中から降り注ぐ日光、転寝をするには最高の環境だ。
小さな欠伸をすると、右手で目を擦る。
「そんなに擦るな。目ぇ赤くなるぞ?」
「う~ん」
取り敢えず擦るのを止め、目を瞬かせる。
何故、ヴィクトと二人きりになったのだろう。頭を働かせ、考えてみる。
そうだ、少し男性の意見を聞きたくて、ヴィクトを呼び出したのだった。
呼び出した張本人が寝てしまうなんて。悪い事をしてしまった。
「ヴィクト、ごめんね」
「何がだ?」
「折角来てくれたのに、私、寝ちゃって」
「いや、いつもの事じゃねーか」
私、そんなに寝てしまっているだろうか。
首を捻って考えてみても、思い当たる事は無かった。
「む~……?」
「やっぱオマエ、おもしれーな」
もしかして、馬鹿にされているのだろうか。
ちょっぴり腹が立ってしまい、頬を膨らませてみる。
「そんなに脹れなくても良いじゃねーか」
「む~……」
これでは怒っている私の方が馬鹿みたいだ。
大袈裟に溜め息を吐くと、何とか自分の気持ちを切り替える。
ヴィクトは声を出して笑い、腕を組んだ。
「んで、話ってなんだ?」
「あ、あの……」
男の人が渡されて嬉しい誕生日プレゼントは何だろう。
私の中で、小説かオルゴールかで迷いが生じていた。
「ヴィクトが貰って嬉しい誕生日プレゼントって何?」
「くれんのか? でも、オレのはもう終わってるしよー、オマエもプレゼントくれただろ?」
「そうじゃなくて~」
「あ?」
何故、こんなにも分かってくれないのだろう。もうすぐ誕生日なのは、あの人だというのに。
「リエルか?」
心の中で散々文句を言っていたのに、当てられると心臓がとくんと跳ねた。
頬が熱を持ち始める。
「オマエ、分かりやすいな」
「む~……」
ヴィクトだって、アイリスの前では顔が赤いし、若干声が上ずるし、表情だってコロコロと変わる。
私の事は言えないと思う。
「それで、ヴィクトが貰って嬉しい物って何~?」
「オレか? そーだな、花一本貰えりゃそれで良い」
「それだけ?」
「あぁ、好きなヤツからならな」
何だか、聞いた意味が無いかもしれない。カイルに聞いた方が良かっただろうか。
「アイツもそーだと思うけどな」
「私の事、好きかどうかも分からないもん」
「そーか?」
リエルはアイリスにも優しいから、あまり自信が無い。
笑みを浮かべたまま私を見るヴィクトに、小さく首を横に振った。
「どうしよう~。本か、オルゴールか……」
「もう本にしちまえよ。来年はオルゴール渡せば良いんじゃねーか?」
「う~ん……」
このまま悩んでいても仕方が無いのは分かっている。
ヴィクトに促されるまま、小説に決めてしまおう。
「ヴィクト、ありがとう」
「決まったのか?」
「うん」
微笑んでみせると、ヴィクトの大きな右手がこちらに伸びてくる。そのまま私の頭を撫で回す。
「もう、止めてよ~」
「良ーじゃねーか」
ヴィクトにとって、私は妹みたいな存在なのかもしれないけれど、これでは妹を通り越して子供のような扱いだ。
ヴィクトたちと出会ってから、もう三年が経つ。このまま私の位置づけは変わらないのだろうか。
一向に私の頭を撫で回すヴィクトの腕を、両手でしっかりと掴んだ。
とその時、扉の蝶番が軋む音が響いたのだ。
「……アイリス?」
肩まで靡く黒髪を持つ人なんて、アイリスしか居ない。
直ぐに扉は閉まってしまい、甲高いヒールの音は遠ざかっていく。
「ヴィクト、アイリスが勘違いしちゃうかもしれないから、行って!」
「あ、あぁ。済まねぇな」
ヴィクトは自身の頭を軽く搔き、足早に会議室から去っていった。
この頃から、アイリスとの仲は不穏になっていったと思う。
――――――――
目を開けると、真っ白な天井が視界に入った。
少しだけ頭が痛い。
「あれ……?」
黄色の花畑に居た筈なのに。何故、ベッドの中に居るのだろう。
掛け布団を両手で握り、記憶を辿る。
「ミユ、混乱してない?」
フレアの優しい声が聞こえる。
「う~ん……」
フレアの顔も、アレクの顔も見るのが怖くなってしまい、布団を頭からすっぽりと被った。
確かにヴィクトの顔はアレクに似ていた。似ていたというより、瓜二つだ。
ううん、もしかすると、私の思い込みがそう言う夢を見せたのかもしれない。それならばアレクに失礼だ。
ただの好奇心で見た過去なのに。私、何をしているのだろう。
と、此処で疑問が生じた。
「今見たものが、過去?」
影と呼ばれるものは一切出てこなかったし、戦いに繋がる事も起きていない。
「そうだけど……」
“では”
小首を傾げる間も無かった。一瞬にして、耐え難い程の睡魔に襲われる。意思に反し、瞼は重く下がっていく。
どうしてこんな事に。混乱しているうちに、目に映る景色は変わっていった。
――――――――
自分がテーブルに伏せって眠ってしまった事に気付き、はっと顔を上げた。
斜め向かいの席には、黄色の瞳で、短髪の薄茶の髪の人物が座っていた。その人――ヴィクトはニッと笑い、私を見る。
「良く眠れたか?」
「うん。この部屋、ポカポカだし~」
眠気を誘う室温、背中から降り注ぐ日光、転寝をするには最高の環境だ。
小さな欠伸をすると、右手で目を擦る。
「そんなに擦るな。目ぇ赤くなるぞ?」
「う~ん」
取り敢えず擦るのを止め、目を瞬かせる。
何故、ヴィクトと二人きりになったのだろう。頭を働かせ、考えてみる。
そうだ、少し男性の意見を聞きたくて、ヴィクトを呼び出したのだった。
呼び出した張本人が寝てしまうなんて。悪い事をしてしまった。
「ヴィクト、ごめんね」
「何がだ?」
「折角来てくれたのに、私、寝ちゃって」
「いや、いつもの事じゃねーか」
私、そんなに寝てしまっているだろうか。
首を捻って考えてみても、思い当たる事は無かった。
「む~……?」
「やっぱオマエ、おもしれーな」
もしかして、馬鹿にされているのだろうか。
ちょっぴり腹が立ってしまい、頬を膨らませてみる。
「そんなに脹れなくても良いじゃねーか」
「む~……」
これでは怒っている私の方が馬鹿みたいだ。
大袈裟に溜め息を吐くと、何とか自分の気持ちを切り替える。
ヴィクトは声を出して笑い、腕を組んだ。
「んで、話ってなんだ?」
「あ、あの……」
男の人が渡されて嬉しい誕生日プレゼントは何だろう。
私の中で、小説かオルゴールかで迷いが生じていた。
「ヴィクトが貰って嬉しい誕生日プレゼントって何?」
「くれんのか? でも、オレのはもう終わってるしよー、オマエもプレゼントくれただろ?」
「そうじゃなくて~」
「あ?」
何故、こんなにも分かってくれないのだろう。もうすぐ誕生日なのは、あの人だというのに。
「リエルか?」
心の中で散々文句を言っていたのに、当てられると心臓がとくんと跳ねた。
頬が熱を持ち始める。
「オマエ、分かりやすいな」
「む~……」
ヴィクトだって、アイリスの前では顔が赤いし、若干声が上ずるし、表情だってコロコロと変わる。
私の事は言えないと思う。
「それで、ヴィクトが貰って嬉しい物って何~?」
「オレか? そーだな、花一本貰えりゃそれで良い」
「それだけ?」
「あぁ、好きなヤツからならな」
何だか、聞いた意味が無いかもしれない。カイルに聞いた方が良かっただろうか。
「アイツもそーだと思うけどな」
「私の事、好きかどうかも分からないもん」
「そーか?」
リエルはアイリスにも優しいから、あまり自信が無い。
笑みを浮かべたまま私を見るヴィクトに、小さく首を横に振った。
「どうしよう~。本か、オルゴールか……」
「もう本にしちまえよ。来年はオルゴール渡せば良いんじゃねーか?」
「う~ん……」
このまま悩んでいても仕方が無いのは分かっている。
ヴィクトに促されるまま、小説に決めてしまおう。
「ヴィクト、ありがとう」
「決まったのか?」
「うん」
微笑んでみせると、ヴィクトの大きな右手がこちらに伸びてくる。そのまま私の頭を撫で回す。
「もう、止めてよ~」
「良ーじゃねーか」
ヴィクトにとって、私は妹みたいな存在なのかもしれないけれど、これでは妹を通り越して子供のような扱いだ。
ヴィクトたちと出会ってから、もう三年が経つ。このまま私の位置づけは変わらないのだろうか。
一向に私の頭を撫で回すヴィクトの腕を、両手でしっかりと掴んだ。
とその時、扉の蝶番が軋む音が響いたのだ。
「……アイリス?」
肩まで靡く黒髪を持つ人なんて、アイリスしか居ない。
直ぐに扉は閉まってしまい、甲高いヒールの音は遠ざかっていく。
「ヴィクト、アイリスが勘違いしちゃうかもしれないから、行って!」
「あ、あぁ。済まねぇな」
ヴィクトは自身の頭を軽く搔き、足早に会議室から去っていった。
この頃から、アイリスとの仲は不穏になっていったと思う。
――――――――
目を開けると、真っ白な天井が視界に入った。
少しだけ頭が痛い。
「あれ……?」
黄色の花畑に居た筈なのに。何故、ベッドの中に居るのだろう。
掛け布団を両手で握り、記憶を辿る。
「ミユ、混乱してない?」
フレアの優しい声が聞こえる。
「う~ん……」
フレアの顔も、アレクの顔も見るのが怖くなってしまい、布団を頭からすっぽりと被った。
確かにヴィクトの顔はアレクに似ていた。似ていたというより、瓜二つだ。
ううん、もしかすると、私の思い込みがそう言う夢を見せたのかもしれない。それならばアレクに失礼だ。
ただの好奇心で見た過去なのに。私、何をしているのだろう。
と、此処で疑問が生じた。
「今見たものが、過去?」
影と呼ばれるものは一切出てこなかったし、戦いに繋がる事も起きていない。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
【完結】底辺冒険者の相続 〜昔、助けたお爺さんが、実はS級冒険者で、その遺言で七つの伝説級最強アイテムを相続しました〜
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
試験雇用中の冒険者パーティー【ブレイブソード】のリーダーに呼び出されたウィルは、クビを宣言されてしまう。その理由は同じ三ヶ月の試験雇用を受けていたコナーを雇うと決めたからだった。
ウィルは冒険者になって一年と一ヶ月、対してコナーは冒険者になって一ヶ月のド新人である。納得の出来ないウィルはコナーと一対一の決闘を申し込む。
その後、なんやかんやとあって、ウィルはシェフィールドの町を出て、実家の農家を継ぐ為に乗り合い馬車に乗ることになった。道中、魔物と遭遇するも、なんやかんやとあって、無事に生まれ故郷のサークス村に到着した。
無事に到着した村で農家として、再出発しようと考えるウィルの前に、両親は半年前にウィル宛てに届いた一通の手紙を渡してきた。
手紙内容は数年前にウィルが落とし物を探すのを手伝った、お爺さんが亡くなったことを知らせるものだった。そして、そのお爺さんの遺言でウィルに渡したい物があるから屋敷があるアポンタインの町に来て欲しいというものだった。
屋敷に到着したウィルだったが、彼はそこでお爺さんがS級冒険者だったことを知らされる。そんな驚く彼の前に、伝説級最強アイテムが次々と並べられていく。
【聖龍剣・死喰】【邪龍剣・命喰】【無限収納袋】【透明マント】【神速ブーツ】【賢者の壺】【神眼の指輪】
だが、ウィルはもう冒険者を辞めるつもりでいた。そんな彼の前に、お爺さんの孫娘であり、S級冒険者であるアシュリーが現れ、遺産の相続を放棄するように要求してきた。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる