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幽霊にも性欲がある様だ3

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「ねぇ千紘くん、見て見て」

「なに?」

ベッドに仰向けになりスマホを弄る俺に下着姿のららがのしかかってくる。

ららが出てくる時は基本的に下着姿だ。しかもどこで調達してくるのか、割ところころ下着を変えてくる。

初めて出てきた時の白いベビードールの他に総レースの下着とか、胸が丸見えの着てる意味あるのかわからない様なベビードールとか…まぁその時はめちゃくちゃ燃えたけど。

なんで幽霊なのにたまに違うカッコ…というか下着なのだろうか。まぁ、幽霊が出てくる時点で常識も何も無いか。

「ほら、こ、こ」

ららが腰を浮かせ、指さしたのは自分のパンティ。

「なに?」

「もぉ、わかんないかなぁ。よく見てね」

そう言ってららはパンティのクロッチを指で少し弄った。

…よく見ると、クロッチの部分が割れている。

「ここがね、こうやって割れてるから…パンツ脱がなくてもエッチできるの」

ららがクロッチの割れ目を更に拡げると、白い肌がちらりと見えた。

…こんな下着初めて見た。えっろ…

「千紘くん、エッチしよ…あん」

間髪入れずに俺はららにのしかかった。キスをして、胸を触って…といっても俺は既に興奮度がマックスで早く入れたくて仕方なかった。

「もう入れていい?このまま」

「もぉ、せっかちなんだから…いいよ…」

さっきららが見せてくれたクロッチ部分の割れ目の片方を引っ張る様に開き、俺はモノを突っ込んだ。

「あん!あん!千紘くんっ」

「お前可愛いな」

「あっ…嬉し…やぁんっ」

「俺に見せたくてこの下着付けてきたの?」

「そうだよぉっ…こういうの…すき…?」

「大好き、超エロい」

「あ…激しっ…ららのことは…?」

「好きだよ」

「ららも…千紘くん大好きっ…あ…」

近頃の俺は誘われるがままに、ららとセックスしている。女に誘われて断るなんて俺は無理だ。

「あ、あ!いっちゃう、いっちゃうっ」

「ダメだってそんなに締めたら…」

相変わらずららの中は昇天しそうな程気持ちいい。…実質的にというか物理的に昇天をしているのはららの方だが。死んでるしな。

ららの体がびくんと動き、体を捩らせた。それでも俺は腰の動きを止めない。初めての時よりは少し耐えられる様になってきたな…

「だめ、だめいってるからぁっ!いってるのぉっ」

「ららが勝手にいったんだろ…」

「だめ、だめ!気持ちいいのとまんないよぉっ」

「出る…」

「いく、いく、いくっ!いっちゃ…あぁっいくぅっ!!」

俺とららは同時に絶頂した。2人とも息が荒ぎ、はぁはぁと呼吸を整えながらキスをした。

「千紘くん…他の女の子とエッチしたらやだよ…」

「あー…うん」

「何その言い方っ!だめだからね」

「そんな事言われても付き合ってるわけじゃないし…」

「じゃあセフレなの…?」

セフレとか彼女とか、そういう問題ではない。ららは幽霊であって、幽霊以外の何者でも無い。

「いや…ららはららだろ」

「なによそれぇ!」

ららがこんなことを言い出したのはここ1ヶ月程の話だ。

俺には今、社内でいい感じの女の子がいる。

ちょうどこの時期に派遣社員として入社してきた沢木真白は俺のストライクゾーンど真ん中だ。色白で細くて目が大きくて小柄で…儚い雰囲気がある。

入社した時から可愛いと思っていたけれど、あるプロジェクトでチームを組むことになり、急激に仲良くなった。何度か二人で食事にも行った。

二人で飲みに行った帰りのこと。

「沢木さん、落ち着いた?」

「ん…ちょっと、だけ…」

「これ飲んで」

「ありがとうございます…」

プロジェクトに一区切りがつき、慰労会の予定があったのだがそれより先にお祝いしましょう、と沢木さんに誘われ飲みに行った。

開放感でお酒が進みます、なんて言っていつもより早いペースで飲んでいたせいで潰れかけていた沢木さんを俺の家に連れて帰った。

何かしようという気持ちはこの時は無かった。

俺にはさほど性欲がない。いやあるけれどららと頻繁にセックスしている俺は、派遣会社の社員なんて変に手を出したらまずい人間相手にそういうことをしたいなんて思わなかったのだ。

しばらく俺のベッドで寝ていた沢木さんが目を覚ましたので、俺は水を飲ませた。

「大丈夫?」

「…大丈夫じゃ、ないですっ…気持ち悪いし…」

「まじか、もうちょい横になる?それかトイレ行く?」

「…横になって…ぎゅってしてもらわなきゃ、治らないかも…」

…これは誘ってるよな。いいのかこんなに簡単で。清純そうに見えるのに、意外と積極的だな…

***

「…ん…はぁ、は…」

「もっと舌出して」

「こう…ですか…あ」

絡み合う舌。お互いに荒くなる呼吸。

…そんな気は無かったとて、自分のタイプの女の子に誘われたら乗ってしまうのが男の性だ。

沢木さんの服を脱がせ、俺も服を脱いだ。

「あ、あ…そんな触り方っ…」

「感じる?」

「感じちゃいますっ…」

「沢木さん、見かけによらずエロいね」

「…真白って…呼んで欲しいですっ…」

「真白」

「千紘、くん…ひとつになりたい…」

「あ、でも俺ゴム…」

そう、セックスは日常的にららとしているが一切避妊をしていない為避妊具は俺の家に存在しない。

「ちゃんと外に出せば大丈夫…」

***

「あ!あ!」

「…手出して」

「…こう…?あんっっだめぇ!それ…激しすぎるっ」

真白の手を引っ張り奥に突っ込むと、一気に中が締まりじわじわと濡れてくるのがわかった。

「バック好きって言ったじゃん」

「そう…だけどぉっ!こんな…」

「奥来て気持ちいいでしょ」

「気持ちいい…けどぉっ!あ!あ!壊れるっ」

「濡れすぎて動く度に抜けそうなんだけど」

「こんな激しいのするからっ…あ!」

「…いきそ」

「あっ…中に…」

「え?」

「中に、出して…」

「何言って…」

「お願いっ」

「何言ってんの」

「あ、あ!」

真白がそうは言っても、怖いので当然外に出した。中に出してなんて、何言ってるんだか…

「…軽い女って思ってる?」

「別に、そんなこと…」

「千紘くんだから…好きだから、こうなりたかったの…」

「ありがと…」

「付き合って、くれますか…?」

そう来たか。まぁそう来るよな…

ららのことは気にかかるけれど、真白は可愛いし、生身の人間だし、こんな風に俺を好いてくれてるなんて嬉しいし…

「うん。付き合おっか」

「嬉しい…」

そういうわけで彼女が出来た。

でもやっぱりららのことは気にかかる。俺と真白がセックスしてたところも見てそうだしな…

「千紘くん?どうしたの?」

「ん?何もないよ」

「好き…」

俺に寄り添う真白が可愛くて、頭を撫でた。
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