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問題児の誘惑3[完]
しおりを挟む「ん…んぁ」
腰を振る俺の首に手を回してしがみつき、坂根が必死で声を押し殺す。けれど我慢出来ないのか、時折唇から吐息に似た喘ぎ声を漏らす。
坂根の中は俺のモノをすんなりと受け入れた。坂根の態度を見ているとどう考えても違うことはわかっていたけれどやっぱり初めてじゃないんだな…
まぁ、高校生にもなれば皆経験してるか…自分は大学生になってようやく童貞捨てたけど、そっちの方が割と稀だろうし。
「ん!ん…」
制服が汚れない様にと、坂根の体を持ち上げながら腰を動かしているのだが俺の腰は限界を迎えようとしている。
この体制きついんだよな…ものすごい体力いるし、とりあえずここ、暑いし。
…でも俺の首に手を回して必死でしがみついてくる坂根、めちゃくちゃ可愛いしな…
「ん!ん!」
坂根が俺の唇に自らの唇を押し当てる。もうこれ以上声を出すのはダメだと、自制心を働かせているのだろう。
「んっ…」
しばらくそのままでいると、坂根が一瞬唇を離し俺の目を見て小さく声を上げた。
「せんせ…ぃくっ…」
そう言って再びキスをしながら坂根が体をびくびくと震わせた。
腰の動きを止め、頬を赤らめながら息を荒らげている坂根の体を降ろすと床に愛液が数滴ぽたぽたと落ちていた。また一滴、と落ちてしまいそうに坂根の足の間に糸を引いた愛液がまとわりついている。
…エロすぎだろ。この歳でイクことまで既に覚えてるのかよ…
「はぁ、はぁ…ちょっと…まってね…」
「いや…でもこれ以上は…」
「だめ…せんせぇも気持ちよくならなきゃ…」
そう言って息を整えた坂根は洗面台のヘリに掴まり、俺の方に腰を突き出した。
一瞬冷静になり、止めようとした俺だが坂根に促され、結局再び体を重ねた。さっきよりきゅうきゅうに締まる坂根の中はとんでもなく気持ちいい。つい腰の動きが早まってしまう。
「…そんなにっ…激しくしちゃ…恵菜声出ちゃうよぉっ…」
「…ちょっと我慢して…もうすぐだから…」
「ん!ん!ぁあ…っ…せんせぇ、せんせぇっ」
「坂根っ…」
「せんっ…」
「あっ…」
咄嗟に腰を離し、俺は坂根のスカートを捲りあげてそのままお尻に精液を放った。
…淫行しちまった…生徒の挑発に乗って淫行しちゃったよ…しかも生で。
坂根が俺の方を振り向いて、じっと見つめてきた。その瞳は潤んでいる。
「せんせぇ、好きっ…」
「…え?」
「恵菜のこと受け入れてくれたんだよね?」
「え、いやっあのっ、え?」
「ずっと好きだったから、恵菜嬉しい」
坂根がにっこりと笑って、俺に抱きついた。
「坂根、スカートっ…」
「…付き合ってくれるよね?」
「いや、俺たち教師と生徒だしっ」
「2学期からは真面目に行くから…今すぐじゃなくていいよ、卒業するまで待つから」
「えっと…」
「せんせぇ、すきっ」
…真剣に受け止めていいのだろうか…
「いやでも俺…」
「ここまでしといて、生徒のこと弄ぶつもり?」
「いや…そういうわけじゃ」
「じゃあ決まりねっ!卒業するまでに恵菜のこと好きになってね?」
「…はい…」
…というわけで。なし崩し的に俺たちは付き合う約束をしてしまった。
坂根はこの日わざと遅れて来たらしい。俺と2人きりになりたかったからと。
「ちょっと誘惑したらすぐ乗っちゃうんだもん、せんせぇちょろいよね」
「…恐ろしいなお前…」
「恵菜4月生まれだからぎりぎり捕まらないからそこは安心してね」
「いや…そういう問題じゃ」
「なんとしてでも既成事実作りたかったんだぁ。もう逃げられないよっ」
「怖い、まじで最近の女子高生怖い…」
「好きだよ、せんせぇ。恵菜のことも好きになってねっ」
坂根が笑顔でそう言った。
…全く、とんだ問題児だな…
そんな俺も最悪な教師だが。
夏休み中、2学期まで会えないなんて耐えれない、会ってくれなきゃ皆にばらす!とか坂根に脅されて家に上げちゃったしな。
で、相変わらずちょろい俺はまたもや誘惑されてだな。
私服の坂根が新鮮でいつもより可愛く見えて結局欲情してあの日の様に体を重ねてしまった。
「せんせぇっ、気持ちいい、気持ちいいよぉっ」
「坂根…声でかすぎだって、隣に聞こえる…」
「だってっ!せんせぇのっ、せんせぇのが気持ちよすぎるのぉっ」
「あんまり先生って言うなって…」
「あん!いく、いく!せんせぇ、せんせぇっ!!」
相変わらず坂根はめちゃくちゃエロかった。学校でした時と違って坂根は喘ぎ声を漏らしまくり、盛大に…という言い方は変だがまぁ、他の言葉が思いつかないくらい盛大に絶頂していた。
…けっこう俺の家壁薄いんだけど…もし隣に聞かれてたらどう考えてもヤッてるしどう考えても相手は生徒ってバレるだろ…!
「あんっ…せんせぇ、もぉ、何回するのっ…」
このことが他の誰かにバレたら…怯えながらも背徳感を覚えてしまった俺は何度も坂根の体を求めてしまった。坂根もまんざらでは無さそうだった。
…猿か、俺は!!けど…
せんせぇ。だいすき…
俺に抱かれている間何度もそう言いながらキスを求める坂根が可愛くて堪らず、すっかり心を奪われてしまったのだった。
***
「…せんせぇって呼べなくなっちゃったね」
「寂しいの?」
「うーん、ちょっとだけ。でも今日からせんせぇのこと名前で呼べる方が嬉しい」
坂根は他の生徒と違って、今日まで俺のことを決してあだ名で呼ばなかった。
変に真面目なんだよな…そこがまた可愛いんだけど。
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「それは良かった」
「直輝」
「ん?」
初めて名前で呼ばれて、何だか心がむず痒くなる。散々他の生徒に呼ばれてきたけれど、好きな子に呼ばれるのは全然違って何だか嬉しい。
「恵菜がいなくなったからって生徒に手出しちゃだめだからね?」
「当たり前だろ…」
「約束ね」
坂根は俺の車の助手席で手を繋ぎ笑顔でそう言った。
「うん。卒業おめでとう…恵菜」
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