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6話『私の名前』
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「おお!似合ってる」
渡された服は茶色のワンピースに白いエプロンでとても動きやすく作られていた。
「ありがとうございます」
クルリとその場で一回転してみる。スカートの裾がふわりとする。
「サイズはピッタリだな」
「はい」
「そうだ、まだ自己紹介してなかったな。俺はキラハルド・ヴェントだ。種族は人間だ。お前の名前はなんだ?種族は見るからに獣人だと思うが...」
「種族は獣人です。狼の獣人です。名前は...ありません」
名前はない。いつも「お前」か「奴隷」としか呼ばれていなかった。
「ないのか...。よし、俺がつけてもいいか?」
(名前...今までろくに呼ばれてこなかった私に名前をくれる....)
率直にとても嬉しかった。キラハルド様は少し悩んだ後、
「....そうだな...ルクシアはどうだ?」
とてもとても素敵な名前を私につけてくれました。私は嬉しくて笑顔で
「はい、すごくいいです」
と頷いた。キラハルド様はそんな私を頭を撫でて
「じゃあお前は今からルクシアだ」
と笑って言った。
蒼狼カノンです。
表紙が出来ました。
4時間くらいのクオリティです...
アナログで描いた方が綺麗だった...
渡された服は茶色のワンピースに白いエプロンでとても動きやすく作られていた。
「ありがとうございます」
クルリとその場で一回転してみる。スカートの裾がふわりとする。
「サイズはピッタリだな」
「はい」
「そうだ、まだ自己紹介してなかったな。俺はキラハルド・ヴェントだ。種族は人間だ。お前の名前はなんだ?種族は見るからに獣人だと思うが...」
「種族は獣人です。狼の獣人です。名前は...ありません」
名前はない。いつも「お前」か「奴隷」としか呼ばれていなかった。
「ないのか...。よし、俺がつけてもいいか?」
(名前...今までろくに呼ばれてこなかった私に名前をくれる....)
率直にとても嬉しかった。キラハルド様は少し悩んだ後、
「....そうだな...ルクシアはどうだ?」
とてもとても素敵な名前を私につけてくれました。私は嬉しくて笑顔で
「はい、すごくいいです」
と頷いた。キラハルド様はそんな私を頭を撫でて
「じゃあお前は今からルクシアだ」
と笑って言った。
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