上 下
8 / 10

第6話 「復帰……。」

しおりを挟む
「お邪魔します。」

 指定されたホテルへと入った私は、男の人に招き入れられて部屋の中に入った。

「初めてだったからどの子がいいか分からなくて指名しなかったけど、こんなかわいい子が来てくれて嬉しいな。」

 私を迎え入れた眼鏡の男性が椅子に座ると、その椅子はミシッときしんだ。そう、男性は太っているのだ。それも、小太りという感じではなく、思いっきり…。

「こういうお店を使ったことが無いから分からないんだけど、どこのお店もこんなにかわいい子を雇ってるの?」

「私が可愛い方なのかっていうのはお客様に決めて頂くものなので、私を基準に話は出来ないんですけど、どのお店にもかわいい子はたくさん居られますよ?」

 そう言ってニコッと笑うと男性は椅子から立ち上がり、今度はベッドへ腰かける。

「まぁ僕は今後、君一択になると思うから、他の子なんて気にしなくてもいいんだけどね。」

 そう言って手招きをする男性に私は少し時間を貰って、事務所の方に今から接客を始めることを伝えた。

「お客さんのことはなんてお呼びしたらいいですか?」

「僕のことは雅樹(まさき)って呼んで。」

「雅樹さんですね。分かりました。他に行為中はこういう風にしてほしいとかってありますか?」

 私の問いに、雅樹さんは少し躊躇った表情を浮かべたが、私がその顔を覗き込むと、小さく呟いた。

「…もうと。」

「え、えーと…、すみません。もう一度お願いしてもいいですか?」

「妹になって欲しい。」

 恥ずかしさを必死に堪えて絞り出しか声が、ようやく私に届いた。
 妹プレイ。確かに最近よく聞く内容だ。特に私のように低身長で、貧乳なロリ体形をしていればそういうオーダーになるのも無理はない。

「分かりました。では…、優しくしてね?お兄ちゃん。」

 気持ちを入れ替えた後、そう言ってにっこり笑い雅樹さんに近づいていくと、雅樹さんのズボンにはもう立派なテントが出来上がっていた。
 私はそのズボンに軽く触れ、彼のイチモツを撫で上げながらその口にキスをした。

「…あぁ…、きもちいい……。」

 私の顔をじっと見つめて、雅樹さんは早々に一度目の絶頂を迎えた。

「ご、ごめん、お兄ちゃん早かったね…。」

「ううん、大丈夫。すっごいいっぱい出たね。」

 興奮していたせいか、ズボンの中で果ててしまった事に恥じらいを隠せない様子の雅樹さん。そんな雅樹さんの精子まみれになったイチモツをズボンの中から取り出し、掃除をするために口に含んだ。

「あぁっ…!」

 イったばかりで敏感になっているのか、小刻みにピクピクと腰を動かす雅樹さん。しかし、そんなことは気にせずに、私は彼の肉棒をわざと刺激するように吸い上げた。

「すごい、またこんなに大きくなっちゃった。」

 柔らかくしぼんでいた彼の肉棒は再びギンギンに勃起していた。

「ねぇ?今度は裕香が寝転んで。」

 体を起こした雅樹さんは私を優しく押し倒すと、私の胸に手を伸ばした。

「小っちゃくてごめんね?お兄ちゃん。」

「大丈夫。僕はこれくらいの方が好きだよ。」

 そう言って私の胸をチロチロと舐め始める。少しくすぐったいが、やはりいつもと同じくそんなに感じない。

「ん…、ふっ……!」

 いつも通りに感じているふりをしながら、一生懸命に私の胸にしゃぶりつく雅樹さんの顔を見た。

「どう?気持ちいい?」

「うん、気持ちいい…あんっ!」

 話している途中で乳首を摘ままれ、私は慌てて体を跳ねさせた。

「裕香は敏感なんだね。ほらここも…。」

 雅樹さんが私のアソコに手を伸ばし、下着の上から割れ目をそっと撫でる。すると、下着の布から私の愛液がジュワっと染み出した。

「すっごいヌルヌル。」

「いやぁ…、恥ずかしいから言わないで…。」

 顔を押さえていると、雅樹さんは私の秘部に舌を添わせ、ジュルジュルと愛液を吸い始めた。

「あっ…!それ……、ダメだよっ…。」

 感じている訳でもないのだが、それらしい声を出して演技をする。

「美味しい……んっ、ジュル…!裕香のお汁、トロトロで最高…。」

 夢中で私のオマンコに貪りつく雅樹さんを眺めながら、私は甘めな喘ぎ声を漏らす。

「気持ちいい?」

「うん。すっごく気持ちいいっ…!」

 私の反応がうれしかったのか雅樹さんは私の膣に中指を挿入し、ネチネチと動かし始めた。
 身長差がかなりある上に、太っているせいで、雅樹さんの指一本で私の中はキツキツになっていた。

「あ、これって、裕香の子宮?」

 奥深くまで挿入された雅樹さんの指が、私の子宮口にツンツンと刺激を与える。

「どう?」

「な、なんかぁ…、変な感じする…。」

 体を小刻みに震わせ、あたかも感じているふりをする。その演技に更に興奮した雅樹さんは、激しく私の中をかき混ぜた。

「ダ、ダメッ…!そんなにしたら…、でちゃうっ!」

「いいよ。出して…。」

 ぐちゅぐちゅと響く音に更に水気が増し、次の瞬間、雅樹さんの手の動きに合わせて、私のオマンコから大量の潮が吹きだした。

「いっぱい出たね。」

 飛び散った潮を見ながら満足そうに微笑む雅樹さん。

「ねぇ…、入れたらダメかな?」

「だめ!私たち兄弟だよ?それとも、お兄ちゃんは妹に手を出しちゃう最低な人なの?」

 私の上に覆いかぶさろうとする雅樹さんに、私は強めの口調で言った。

「どんなにお願いしても?」

「だーめっ!」

 体を捩って完全に拒否すると、雅樹さんは諦めて私の隣に寝転んだ。

「その代わり、私がいっぱい気持ちよくしてあげるから。」

 雅樹さんの上に跨って、騎乗位スタイルで素股を始める。今回は間違って挿入してしまわないよう、体は起こしたまま腰を前後に振る。

「あっ…、あぁ……。」

 ニチッ!ニチッ!っと音をたて、私のアソコと雅樹さんのアソコが擦れる。
 気持ちよさそうに喘ぐ雅樹さんをしり目に、私は一瞬時計に目を向けた。時間は午後3時45分。そろそろ終了の時間だ。
 私は少しづつ腰を動かすスピードを上げていき、同時に体重もかけて刺激を強くする。

「うっ……!」

 雅樹さんがうめき声のような声を出すと、私の股の下で雅樹さんのおちんちんがビクンッ!ビクンッ!と脈打った。

「二回目なのにすごい量……。」

 腰を上げると、雅樹さんの腹の上は私の愛液と、雅樹さんの大量の精液でぐちゃぐちゃになっていた。

「お兄ちゃん、気持ちよかった?」

「うん。気持ちよかったよ。」

「よかったぁ。」

 私は雅樹さんの唇に軽くキスをすると、お互いの体に精液を塗り付けるように抱き着いた。
 その後二人でシャワーを浴び、お金を頂いて部屋を出た。

「やっぱり、いつもと何も変わらないんだよねぇ…。」

 そんな独り言を言いながらホテルから出た私は、店に戻るために来た道を歩き始めた。しかし、まだこの時には、私に忍び寄る陰には一ミリたりとも気が付いてはいなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【百合】転生聖女にやたら懐かれて苦労している悪役令嬢ですがそのことを知らない婚約者に「聖女様を虐めている」と糾弾されました、死刑だそうです

砂礫レキ
恋愛
「リリーナ・ノワール公爵令嬢、聖女サクラの命を狙った咎でお前を死刑に処す!」 魔法学校の卒業パーティーの場。 リリーナの婚約者であるリアム王子は桃色の髪の少女を抱き寄せ叫んだ。 彼が腕に抱いているのはサクラという平民上がりの男爵令嬢だ。 入学早々公爵令嬢であるリリーナを悪役令嬢呼ばわりして有名になった人物である。 転生ヒロインを名乗り非常識な行動をしでかす為学校内の嫌われ者だったサクラ。 だが今年になり見事難関聖女試験に合格して周囲からの評価は一変した。 ちなみに試験勉強を手助けしていたのはリリーナである。 サクラとリリーナは奇妙な友人関係にあったのだ。 そのことを知らないリアム王子は大勢の生徒と捕えた聖女の前で捏造したリリーナの罪を晒し上げる。 それが自分たちの破滅に繋がることを、そして誰が黒幕であるかすら知らずに。 

【R18】絶倫にイかされ逝きました

桜 ちひろ
恋愛
性欲と金銭的に満たされるからという理由で風俗店で働いていた。 いつもと変わらず仕事をこなすだけ。と思っていたが 巨根、絶倫、執着攻め気味なお客さんとのプレイに夢中になり、ぐずぐずにされてしまう。 隣の部屋にいるキャストにも聞こえるくらい喘ぎ、仕事を忘れてイきまくる。 1日貸切でプレイしたのにも関わらず、勤務外にも続きを求めてアフターまでセックスしまくるお話です。 巨根、絶倫、連続絶頂、潮吹き、カーセックス、中出しあり。

【R18】いくらチートな魔法騎士様だからって、時間停止中に××するのは反則です!

おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
 寡黙で無愛想だと思いきや実はヤンデレな幼馴染?帝国魔法騎士団団長オズワルドに、女上司から嫌がらせを受けていた落ちこぼれ魔術師文官エリーが秘書官に抜擢されたかと思いきや、時間停止の魔法をかけられて、タイムストップ中にエッチなことをされたりする話。 ※ムーンライトノベルズで1万字数で完結の作品。 ※ヒーローについて、時間停止中の自慰行為があったり、本人の合意なく暴走するので、無理な人はブラウザバック推奨。

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

風俗店全面禁止って……馬鹿なんですか!? そんなことをしたら国が滅びますよ!

ノ木瀬 優
恋愛
風俗嬢のナナは突然、店長から「店を閉める」と宣言されてしまう。その原因とは? そして、その原因となった聖女様の本心とは?  完全に思い付きで書いた作品です。頭を空っぽにして読んで頂けると嬉しいです。 全3話(1万5千字程度)です。本日中に完結予定ですので安心してお楽しみ下さい!

ハイスぺ副社長になった初恋相手と再会したら、一途な愛を心と身体に刻み込まれました

中山紡希
恋愛
貿易会社の事務員として働く28歳の秋月結乃。 ある日、親友の奈々に高校のクラス会に行こうと誘われる。会社の上司からモラハラを受けている結乃は、その気晴らしに初めてクラス会に参加。賑やかな場所の苦手な結乃はその雰囲気に戸惑うが そこに十年間片想いを続けている初恋相手の早瀬陽介が現れる。 陽介は国内屈指の大企業である早瀬商事の副社長になっていた。 高校時代、サッカー部の部員とマネージャーという関係だった二人は両片思いだったものの 様々な事情で気持ちが通じ合うことはなかった。 十年ぶりに陽介と言葉を交わし、今も変わらぬ陽介への恋心に気付いた結乃は……? ※甘いイチャイチャ溺愛系のR18シーンが複数個所にありますので、苦手な方はご注意ください。 ※こちらはすでに全て書き終えていて、誤字脱字の修正をしながら毎日公開していきます。 少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

中でトントンってして、ビューってしても、赤ちゃんはできません!

いちのにか
恋愛
はいもちろん嘘です。「ってことは、チューしちゃったら赤ちゃんできちゃうよねっ?」っていう、……つまりとても頭悪いお話です。 含み有りの嘘つき従者に溺愛される、騙され貴族令嬢モノになります。 ♡多用、言葉責め有り、効果音付きの濃いめです。従者君、軽薄です。 ★ハッピーエイプリルフール★ 他サイトのエイプリルフール企画に投稿した作品です。期間終了したため、こちらに掲載します。 以下のキーワードをご確認の上、ご自愛ください。 ◆近況ボードの同作品の投稿報告記事に蛇補足を追加しました。作品設定の記載(短め)のみですが、もしよろしければ٩( ᐛ )و

処理中です...