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悪役令嬢幼女編
悪役令嬢は珍獣と攻防戦を繰り広げる
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オープンまであと3日。
お母様と私が店舗に赴くと店舗の絨毯は張り替えられ、店内ディスプレイ用の台座とマネキン、トルソが並べられていた。
商品はまだ搬入されていないが女性受けしそうなラグジュアリーな雰囲気を醸し出しつつ落ち着いた雰囲気もあり、男性も気安く来店できるような内装だ。
照明が全体的に暗めになっていて、商品の周りだけが明るくなるように配置されているのがザ・宝石店という感じでおしゃれ。
仕上げに私の草汁画をトルソとトルソの間に設置して商品搬入前の準備は完了だ。
「あとは商品の搬入だけですね! 楽しみです」
商品の搬入は防犯も兼ねて開店の前日か当日の朝にすることが一般的だそうだ。
「エルちゃんのおててのマネキンも可愛らしくて素敵だわ」
私の幼女の手シリーズは見事に採用され、堂々と台座の上に鎮座している。
ちなみにハンナの手をモデルにしたものも作ってアクセサリーのブースに置いてもらっている。
「お客さん、たくさん来るといいのですが」
「大丈夫よ。私、この間エルちゃんに作ってもらった髪飾りを着けてお茶をしに行ったらご婦人方はみんな髪飾りに興味深々だったもの。しっかり宣伝してきたわよ」
さすがお母様、頼りになるぜ。
そういえば経営はどうなるのだろうか。私は制作担当だし経営学も何も学んだことがない幼女なので戦力外として、お父様は公爵閣下としてのお仕事があるし、お母様は情報収集のためにお茶会に出るし、誰が商会を切り盛りするというのだろうか。
「あの、そういえばお店の経営は一体誰が?」
「あら、言っていなかったかしら? ヴェーラ商会の商会長はエストワよ。エストワはエルちゃんが大きくなったら商会長を降りても良いと言っているから安心してね」
いやいやいやいや。珍獣お兄様が商会長だと誰が想像できようか、いやできない。
珍獣お兄様はまだ学生なのに大丈夫なのだろうか。というか15で商会長なんてどんなファンタジーだよ。重責すぎるよ。
「エストワは学園の学年首位だし経営学の論文も出しているから大丈夫よ。もともとあの子は商会を立てるために世界を回っていたんだもの。ヴェーラ商会はあの子にとっても良い勉強になるわ」
いやいやいやいや。珍獣お兄様がそんなに優秀で未来を見据えて世界の珍土産を買ってきていたなんて誰が想像できようか、できるはずないわ。というより、お兄様が旅行に出ていたことを知らなかった。
いつも持ってくるお土産は王都の変なものが売っている市場で買ったものやら王都のどこかの砂だと思っていたのだが、学園の短期留学や旅行で買ったり採取したりしたものだったらしい。
お兄様はヴェーラ商会のことをお父様から聞いて大興奮で承諾したそうだ。
「お母様、先程お兄様が論文を出したと言いました?」
15で出す経済学の論文ってどんなやつだよ。もしかして学院は大学のようなものなのだろうか。
いや、学園はあくまで魔術の学園で科は特に無い。
「本当はあの子の希望通りヴァイス経営学園に通わせるつもりだったのだけど好きな人がデラシア魔術学園に入るからって直前で入学先を変えたのよ。それで入学する前にその人にアピールするために猛勉強して論文を書いたの」
お兄様もちゃんと男の子だったようだ。好きな子を理由に進路変更とは応援したくなる甘酸っぱさ。
お相手はどこかしらの商会のお嬢さんだろうか。
「それで念願叶って」
「アレン先生のクラスに入れたんだよ」
「ひょぇっ!お兄様、いつのまにそこに」
私は急に後ろに現れた珍獣お兄様に驚き、飛び跳ねた。
どうやらお母様はお兄様が来ていたことを知っていたらしく、私の反応を見て笑っていた。
「とりあえず母上が私がアレン先生を追いかけてデラシアに入った話をしていたあたりかな。ヴァイスに行きたかったのもアレン先生の論文が面白かったからだから、先生がデラシアに転勤になるって聞いて焦ってデラシアに願書を出したんだ」
そこからお兄様のアレン先生語りが始まった。
アレン先生は経済学の先生でまだ21歳の若い先生ならしい。その先生の素晴らしさたるや云々。
私はお兄様にアレン先生についてを語られたが話の9割が理解できなかった。
しかし、ふと思い出したことがあった。
乙女ゲームの登場人物にアレン先生らしき人がいるのだ。
確かアレン先生の本名はアレンディスト=ソーロンで、経済学の先生だったはずだ。
他のモブ達にもちゃんと名前はあり、顔面ものっぺらぼうではなく、ちゃんと描かれてはいるのだが、モブ達は皆揃いに揃ってモブ顔だった。
その中でもアレン先生はモブにしては顔が整いすぎていた上に一度だけ会話イベントが発生していた気がする。これは先生が隠しキャラだという可能性が出てきたぞ。
待て、もしかしてアレン先生の後ろに小さく描かれていた銀髪の助手ってエストワお兄様なのではないだろうか。
ゲームの表示名は確かカール。うん。お兄様だわ。
しかし、お兄様の隠しキャラ説は無いだろう。
だって、眼鏡をかけてモッサリしたいかにもなモブ顔で、名前も本名のエストワ=カール=インヴィディアではなくセカンドネームのカールだけ。
重要なキャラクターらしきキャラクターは大体フルネームで表示されていたため、お兄様はモブ確定だ。
なんだろう、この安心感。
「ところでお兄様は何をしにいらしたのですか」
「ああ、そうそう。商会長としての店舗視察と、これを飾りにきたんだ!」
お兄様は収納機能付きの指輪からトーテムポールのようなものを取り出した。
「却下で」
綺麗な彫刻や壺ならまだ分かるが何故トーテムポール(仮)なんだよ。店の雰囲気とミスマッチすぎて嫌だよ。
それからお兄様はたくさんの怪しげな彫刻やら壺やらを取り出し、絶対になにかしら飾りたい珍獣と絶対に飾りたくない私の攻防戦が始まった。
お母様と私が店舗に赴くと店舗の絨毯は張り替えられ、店内ディスプレイ用の台座とマネキン、トルソが並べられていた。
商品はまだ搬入されていないが女性受けしそうなラグジュアリーな雰囲気を醸し出しつつ落ち着いた雰囲気もあり、男性も気安く来店できるような内装だ。
照明が全体的に暗めになっていて、商品の周りだけが明るくなるように配置されているのがザ・宝石店という感じでおしゃれ。
仕上げに私の草汁画をトルソとトルソの間に設置して商品搬入前の準備は完了だ。
「あとは商品の搬入だけですね! 楽しみです」
商品の搬入は防犯も兼ねて開店の前日か当日の朝にすることが一般的だそうだ。
「エルちゃんのおててのマネキンも可愛らしくて素敵だわ」
私の幼女の手シリーズは見事に採用され、堂々と台座の上に鎮座している。
ちなみにハンナの手をモデルにしたものも作ってアクセサリーのブースに置いてもらっている。
「お客さん、たくさん来るといいのですが」
「大丈夫よ。私、この間エルちゃんに作ってもらった髪飾りを着けてお茶をしに行ったらご婦人方はみんな髪飾りに興味深々だったもの。しっかり宣伝してきたわよ」
さすがお母様、頼りになるぜ。
そういえば経営はどうなるのだろうか。私は制作担当だし経営学も何も学んだことがない幼女なので戦力外として、お父様は公爵閣下としてのお仕事があるし、お母様は情報収集のためにお茶会に出るし、誰が商会を切り盛りするというのだろうか。
「あの、そういえばお店の経営は一体誰が?」
「あら、言っていなかったかしら? ヴェーラ商会の商会長はエストワよ。エストワはエルちゃんが大きくなったら商会長を降りても良いと言っているから安心してね」
いやいやいやいや。珍獣お兄様が商会長だと誰が想像できようか、いやできない。
珍獣お兄様はまだ学生なのに大丈夫なのだろうか。というか15で商会長なんてどんなファンタジーだよ。重責すぎるよ。
「エストワは学園の学年首位だし経営学の論文も出しているから大丈夫よ。もともとあの子は商会を立てるために世界を回っていたんだもの。ヴェーラ商会はあの子にとっても良い勉強になるわ」
いやいやいやいや。珍獣お兄様がそんなに優秀で未来を見据えて世界の珍土産を買ってきていたなんて誰が想像できようか、できるはずないわ。というより、お兄様が旅行に出ていたことを知らなかった。
いつも持ってくるお土産は王都の変なものが売っている市場で買ったものやら王都のどこかの砂だと思っていたのだが、学園の短期留学や旅行で買ったり採取したりしたものだったらしい。
お兄様はヴェーラ商会のことをお父様から聞いて大興奮で承諾したそうだ。
「お母様、先程お兄様が論文を出したと言いました?」
15で出す経済学の論文ってどんなやつだよ。もしかして学院は大学のようなものなのだろうか。
いや、学園はあくまで魔術の学園で科は特に無い。
「本当はあの子の希望通りヴァイス経営学園に通わせるつもりだったのだけど好きな人がデラシア魔術学園に入るからって直前で入学先を変えたのよ。それで入学する前にその人にアピールするために猛勉強して論文を書いたの」
お兄様もちゃんと男の子だったようだ。好きな子を理由に進路変更とは応援したくなる甘酸っぱさ。
お相手はどこかしらの商会のお嬢さんだろうか。
「それで念願叶って」
「アレン先生のクラスに入れたんだよ」
「ひょぇっ!お兄様、いつのまにそこに」
私は急に後ろに現れた珍獣お兄様に驚き、飛び跳ねた。
どうやらお母様はお兄様が来ていたことを知っていたらしく、私の反応を見て笑っていた。
「とりあえず母上が私がアレン先生を追いかけてデラシアに入った話をしていたあたりかな。ヴァイスに行きたかったのもアレン先生の論文が面白かったからだから、先生がデラシアに転勤になるって聞いて焦ってデラシアに願書を出したんだ」
そこからお兄様のアレン先生語りが始まった。
アレン先生は経済学の先生でまだ21歳の若い先生ならしい。その先生の素晴らしさたるや云々。
私はお兄様にアレン先生についてを語られたが話の9割が理解できなかった。
しかし、ふと思い出したことがあった。
乙女ゲームの登場人物にアレン先生らしき人がいるのだ。
確かアレン先生の本名はアレンディスト=ソーロンで、経済学の先生だったはずだ。
他のモブ達にもちゃんと名前はあり、顔面ものっぺらぼうではなく、ちゃんと描かれてはいるのだが、モブ達は皆揃いに揃ってモブ顔だった。
その中でもアレン先生はモブにしては顔が整いすぎていた上に一度だけ会話イベントが発生していた気がする。これは先生が隠しキャラだという可能性が出てきたぞ。
待て、もしかしてアレン先生の後ろに小さく描かれていた銀髪の助手ってエストワお兄様なのではないだろうか。
ゲームの表示名は確かカール。うん。お兄様だわ。
しかし、お兄様の隠しキャラ説は無いだろう。
だって、眼鏡をかけてモッサリしたいかにもなモブ顔で、名前も本名のエストワ=カール=インヴィディアではなくセカンドネームのカールだけ。
重要なキャラクターらしきキャラクターは大体フルネームで表示されていたため、お兄様はモブ確定だ。
なんだろう、この安心感。
「ところでお兄様は何をしにいらしたのですか」
「ああ、そうそう。商会長としての店舗視察と、これを飾りにきたんだ!」
お兄様は収納機能付きの指輪からトーテムポールのようなものを取り出した。
「却下で」
綺麗な彫刻や壺ならまだ分かるが何故トーテムポール(仮)なんだよ。店の雰囲気とミスマッチすぎて嫌だよ。
それからお兄様はたくさんの怪しげな彫刻やら壺やらを取り出し、絶対になにかしら飾りたい珍獣と絶対に飾りたくない私の攻防戦が始まった。
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