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第1話

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「キミ、かわいいね~。よかったら俺らと遊ばない?」
「あの……やめてください……」

 東京某所。空も青く晴れ渡る絶好のお出かけ日和であるこの日にナンパする男たちがいた。ナンパをされている少女は明らかに迷惑そうな顔をしているが、男たちはそんなの気にも留めない。少女の容姿もまちがいなく美少女の部類に入るので、ナンパしたくなるキモチもわからなくはないが、本人からしたらいい迷惑である。

「すみません、私……人を待ってるので……」
「そんなのより俺らと遊んだほうが楽しいって!ほら、行こうぜ!」

 そう言って、男性の1人が少女の手を強引につかむ。

「ちょっと、放してください……!」
「たっぷりかわいがってやるからさ~行こうぜ?」
「っ……」

 怖い、助けて。少女が心の中で叫んだ時、男性の頭部をのけぞらせた。後ろから投げられた缶が男性の後頭部に当たったのだ。

「いってぇ!おい誰だ!缶投げやがったやつ!」
「汚い手で彼女に触れないでくれるかな?その子、僕の連れだから」

 缶を投げた人―――騎城士きじょうつかさは少女と男たちの間に割って入る。

「なんだお前、ジャマすんなよ」
「あ、でもこの子もかわいい♡」

 幼い容姿に碧眼。加えて長い金髪を1本に束ねていることから一見少女のように見えるが、士はれっきした男である。

「キミたちに彼女は渡さない。どうしてもって言うなら、僕が相手になるよ」
「へぇ……カッコいいねぇ……。なら、まずおまえをボコして誰が上なのか教えてやるよ!」

 その言葉を合図に男たちが士に襲いかかる。彼らから繰りだされるパンチを捌き、カウンターをフックで殴り飛ばし、後ろにいた取り巻きを巻き込む。

「まだやるかい?」
「くっ……こいつ可愛い顔して……おい、行くぞ!」

 自分に勝ち目はないと思ったのか、男たちは去っていった。士はそれを見届けると、少女に視線をむける。

「大丈夫?紬」

 七瀬紬ななせつむぎ。小さいころから付き合いのある士の幼馴染だ。彼女は先ほど人を待っていると言っていたが、その待っている相手が士だったのだ。

「大丈夫、士くんが守ってくれたから」
「助けたいと思った人を助けただけだよ」

 助けたい人を助ける。それは士からしたら当たり前のことで、これからも貫いていかなきゃいけないことだと思っている。それが恋人なら、尚更だ。

「えへへ、相変わらずだね。ねぇ、士くん」
「なに?」
「デートの途中だけど私、士くんに助けてくれたお礼がしたいの。いい、かな……?」

 顔を赤くさせながら言う紬。そう、今士と紬はデートの真っ最中。その途中でノドが渇いたということで、士は近くの自販機でジュースを買いに行き、紬はそれを待っている中で先ほどの男たちに絡まれたというわけだ。

「わかった。そのお礼、受け取るよ」

 紬の表情でお礼の内容を察した士はそう言って、紬と人気のない路地裏へ。ヘタしたら誰かに見られる可能性があるが、それはそれでスリリングがあっていいだろう。

「士くん……んっ……♡」

 手始めのキス。触れては離してを繰り返した後、舌を紬の口内に侵入させる。

「んっ、れろっ♡あふっ、じゅるっ♡はっ……れちゅっ♡」

 深いキスを交わしながら、服越しに紬のおっぱいに触れる。小柄な体型に似つかわしくない豊かなそれの感触を楽しむようにもんでいく。

「あっ……♡もっといっぱい、もんでいいよ……♡」

 と言うので、両手でおっぱいをもんでいく。加えてもむ力を強め、乳首も愛撫する。

「あっ、んんっ♡士くんそれっ、キモチいいっ♡ふあぁあっ♡」
「紬、エッチ声だね。興奮してきちゃうよ」
「知ってるよ。だって士くんのがこんなに……♡」

 ジッパーを下げて触れた肉棒は興奮を示すように硬くなっていた。紬はそれを小さな手で握ると、シコシコと手を上下に動かしてしごいていく。

「あっ……うぅっ、ぁあ……」

 肉棒をしごかれて嬌声が出る。肉棒も硬度を増し、性的興奮は更に高まる。

「かわいい声、さっきはカッコよかったのに、これじゃ女の子みたいだよ」
「だって、そんなところ触られたらぁっ……」

 そう、出ないわけないのだ。肉棒は男のウィークポイントなのだから。

「ホントにかわいいなぁ。こんなの見たら、もっとシてあげたくなっちゃうよ」
「うぁああああっ」

 手のしごきが速くなり、嬌声がさらに大きくなる。加えて先端に汁が出て、性的興奮が頂点に近づくのを感じる。

「つむ、ぎっ……ダメッ、もう……イキそうっ……!」
「手にかけていいから、遠慮なく出していいよ♡」

 紬に促された直後、肉棒から精液が飛び出る。だが、これで終わりではない。今は士がキモチよくなっただけで、紬はまだキモチよくなっていないのだから。それに肉棒はまだ勃起したままだ。紬はそれを見てほほ笑むとパンツを脱ぎ、近くの壁に片手を突いた。

「手だけじゃ満足できないでしょ?だから今度はこっちで♡」

 紬の片足を持ち上げ、彼女が指で示したナカに肉棒を入れる。それを奥まで入れると、腰を動かして子宮を突いていった。

「うっ……あぁ゛あ゛あっ、いいよ士、くんっ♡すごく……キモチいいっ♡あ゛あぁ゛あ゛っ♡」
「僕も……紬がナカから締めつけてきて、すごくキモチいいよっ」

 さっきの手コキもキモチよかったが、ナカはそれ以上にキモチいい。腰を動かすたび、子宮を突くたびに肉棒が肉壁にこすれるからだ。士はそれを感じたくて、腰の動きをさらに速めた。

「う゛ぁああ゛あっ……やっ、ああ゛ぁぁあ゛っ♡ああっ、突くのっ、速いっ♡けどっ、キモチいいよっ♡」
「僕も……キモチよすぎて……そろそろっ……」
「あっ、はっ♡あっ、イクッ♡私も……士くんのおちん〇んがキモチよくて、イッちゃうっ♡」

 直後、2人は同時に果て、精液が子宮に流れこむ。お互い息を整えた後に肉棒を抜くと精液と愛液が混ざった液体がナカから出てきて、この行為のいやらしさを物語る。

「紬……んっ」

 彼女を名を呼んで、もう一度キスを交わす。紬は目を閉じてそれを受け入れる。

「んっ……じゅるっ、ちゅぅ♡はぁっ、れろっ♡んんぅ……ちゅぅ♡ぷはあっ。士、くん」
「ん……なに?」
「好き……大好き♡」

 花が開いたかのような笑顔で紬に士は“ありがとう。僕も好きだよ”と笑顔で答えるのだった。

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