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第1章〜起

この回答で納得できる時間は過ぎている気がするのだが……?

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返答をいただいた。

『刹那玻璃さま

お世話になっております。
○○出版の○○です。

今回の遅れにつきましては弊社の問題であり、引き継ぎ等を含めて不備がありご迷惑をおかけしたことは改めてお詫び申し上げます。
2月以降は複数名でご対応できる体制を組める見込みが立ってまいりましたので、引き継ぎで漏れていたもの、遅れていたもの、新たに予定しているものを含めて進行を早めることができる予定でございます。
刹那玻璃さまならびに著者の皆様には本当に申し訳ございませんでした。。

ご質問につきましてお答えさせていただきます。
まず、電子書籍を読むかどうかということにつきましては、WEBサイトとは異なったフォーマットで提供することにより新しい読者に読む機会をご提供できるものと考えております。
発行時期につきましては、WEBサイトとEPUBは読者層が異なりますが、影響はないとは言えませんのでお詫びいたします。
電子化された作品はタイトルによって販売数は異なりますが、刹那玻璃さまの作品はシリーズ累計で2700冊ほどになりました。
刹那玻璃さまの作品によって新しい市場への形も見えてきているように感じております。
電子という成長の過程にあるジャンルでありながら、たいへん素晴らしく深く感謝しております。

次に弊社が電子書籍化するにあたり、2つの大きな目的がございます。
成長していると言われる電子書籍市場の中で大きく伸びているのはコッミックのみであり、小説は収益という面では市場がまだ小さいのですが、無償ではない形で読者に作品を提供し、著者様に印税をお支払いする(まだ少なくて申し訳ございませんが)という形を作っていきたいという強い思いがございます。
また、ハードルはかなり高いのですが、商品として提供することでドラマ化などの機会も出てまいります。

弊社としても制作費や管理費を回収するのはなかなか難しい状況ですが、この形で頑張ることで著者様と弊社にさまざまなチャンスが生まれる可能性があると期待しております。
その一つとして少ないながらも楽ノベ文庫から紙書籍を出す機会も出てまいりました。
弊社ではファン文庫というライト文芸のレーベルを発行しておりますが、楽ノベ文庫の受賞作「茜色の君に恋をする」を2月にファン文庫で発行する運びになっております。
本来、ファン文庫と楽ノベ文庫は作品の方向性が大きく違うのですが、「茜色の君に恋をする」はライト文芸に近い作品でもあり、担当者からの要望で発行が実現しました。

楽ノベ文庫につきましても将来的には紙書籍の発行を目指したいと願っておりますが、紙書籍市場全体の縮小と発展中のライト文芸と違ってラノベ市場は成熟していることもあり残念ながらまだ実現には至っておりません。

楽ノベ文庫を創設した者と引き継いだ者が続いて急な異動で離れてしまいましたが、途中でやめるということは考えておりません。
ただ、まだ利益が少ない中での業務だったため少人数で作業であり、相次ぐ担当変更(引き継ぎ予定の者の退職の影響もありました)の中で皆様にご迷惑をおかけすることになってしまいました。
これは弊社の責任であり、重ねてお詫びいたします。

ファン文庫を大きく成功させることが、将来的に楽ノベ文庫の紙化のチャンスにもつながってまいりますので、可能な部分で連携しながらチャンスを掴みたいと思います。
また、楽ノベ文庫の紙化の際には刹那玻璃さまの作品が第一候補となるのはほぼ間違いなく、それだけに大切な著者様に失礼なことになってしまったことはお詫びしようもございません。
2月以降はこのようなことのないようにいたします。

長文になってしまい申し訳ございません。
よろしくお願い申し上げます。』



……もう書籍化諦めたよ。
上に紙の書籍は売れないって書いてるのに、こんな持ち上げるようなこと言って欲しくない。
時間を返してください。
それに、私の夢をズタズタにしておいて……こんな文章で終わらせようとするなんて酷すぎます。

もう、嘘ばかり……信じられない。



なんで私の人生はこんなのばかりなんだろう……。

熱も下がらない、咳も止まらない、鼻水も。
涙もボロボロ……もう歳だからかな?


いつも孤独を感じるのは、私がいつも失敗ばかり、背負わないものまで背負って、チョモランマに一人で登っているからかもしれない。
本気で登っているわけじゃない……でも、カウンセリングの先生には荷物を降ろしなさいって言われるけれど、降ろし方も分からないよう……。

だって、私が自ら望んで背負った荷物じゃないもん……。

酷いよ……一体なぜ、私がどんな酷いことをしたの?

ここ一年間、なろうのお友達には本当に恵まれた。
けれど、私の人生はズタボロ……。
夢ももうない……。



私の夢を、小説を返してください。



もう、これだけ傷つけられるなら、書くのをやめる。

もう、やめる……。
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