17 / 66
第二章 魔法少年唯一無二(オンリーワン)
セカンドプロローグ:争いの予感
しおりを挟む
プラハ上空を不似合いな軍用のヘリが一機飛んでいる。
高度が割と低く、下手をすれば建物をかすめそうだ。
ヘリは何処へかと急いで飛んでいるようだった。
ヘリの内部には武装した男たちの集団が並んで座っていた。
装備からすればまさに軍関係者か。警察関係者か、という雰囲気だ。
これは明らかな兵員輸送用のヘリである。
そして一人だけ少し離れたシートに座ってじっと小さな窓から外を見ている者がいた。
物憂げな表情で冷たい目でじっと窓の外を睨んでいた。
そして彼はジャケットの胸に手を差し込んで、ショルダーホルスターから一丁の自動拳銃、SIG SAUER P-226を取り出し、感触を確かめるかのようにそのグリップを握った。
弾倉を抜くと、スライドを引いて薬室に弾丸が入っている事を確認する。
そしてまた弾倉を戻すと、何やら感慨深げにその銃を撫でてまたホルスターへとしまい込む。
その真っ白な髪が目にかかるのを手で額に撫でつけて、彼はまた窓の外へと視線を戻した。
他の男たちが皆アメリカ軍風の陸軍戦闘服を身に着けているのに、彼だけは黒の皮ジャケットにデニム、ショートブーツという軽装である。
防弾チョッキは身に着けているようだが、彼だけは軍人というよりはむしろ警察官か捜査官とでもいうような雰囲気だった。
するとコクピットに繋がる扉がガタガタと音を立てて開いて、真っ紅な髪と、紅の魔導鎧を身に着けた魔法少女が入ってきた。
「トリガー! もう始まってるみたいよ! ……どうする?」
彼女が血相を変えて叫ぶのを、青年はふっ、と微笑みながら見つめた。
「わかってるよ。 そして、僕らがやる事は変わらないよ、ラム」
すると彼女も少し呆れたように微笑んだ。
「そうね。 現地に着いてから考えましょう」
そう言ってラムと呼ばれた少女は彼の隣の席に腰かけた。
少し憂いを帯びた彼の瞳を彼女は覗き込んで、そっと訊ねた。
「姫様たちやバレッタ達が心配?」
トリガーは少しだけ意外そうな顔をしたが、黙って小さく頷いた。
「大丈夫よ……。 彼女達がそうそう簡単にやられるとは思えないわ」
ラムはそう言って彼の手の上に自分の手を重ねた。
「……そうだね」
彼は僅かに頬を緩めた。
この二人は成長して十九歳になったトリガー・ぺルラ・ズィターノと十七歳になったラム・フアンである。
二人はリカルドに付いて反AMGGの本部へと向かい、そこで改めて訓練を受け、現在は反AMGGのエージェントとして働いているのだった。
トリガーはこの若さでその才能を開花させ、頭角を現しこの実行部隊のリーダーをやるまでになった。
そして彼の白髪から『白狼』と呼ばれAMGGのテロリスト達から恐れられる存在となっていたのだ。
トリガーはすぐに無表情に戻ると、周りの男たちを見回した。
「全員! 降下準備!!」
彼がそう鋭く命じると、彼の周りに黙って座っていたいかつい男たちがヘリの椅子に座ったまま、どんどん、と足を踏み鳴らした。
「サー!! イエス! サー!!」
そして全員抱えた武器を構え叫びながら、トリガーを見つめる。
「よし、今日も簡単な仕事だ。 とっとと片付けるぞ。 遠慮なく蹴散らしてやれ!」
トリガーは自らも自分の横から取り出したARを抱えてグリップを握り締めて、そう不敵に言った。
男たちは口々に「オウ!」と叫んで、どんどん、とヘリの床を足で踏み鳴らした。
「学園の森の中に敵が降下したようだ……。 僕は先に降りてそいつらを倒しながら学園に向かう! ……機長! 高度を下げてくれ! 飛び降りる!」
トリガーがヘリのコクピットに向かって怒鳴ると、機長が叫び返した。
「無茶言うな! こんな所で高度を下げたらこの機体じゃ木に引っかかって墜落ちまうぜ!!」
トリガーは銃を腰あたりに構えながら、機長にもう一度怒鳴った。
「なんとかしろ! 降りられる高さならなんでも構わない!」
機長は哀れっぽい声で叫んだ。
「無理だって! このまま学園に向かった方が安全確実だ! こいつはそのまま学園に降りて重傷を負っている人間がいたら収容して運ぶ予定になっている! 無茶はできん!」
トリガーは苦虫をかみつぶしたような顔で舌打ちをすると、ヘリの壁を殴りつけた。
ラムはその様子を眺めながら、ヘリの後方へと歩いていくと、何やらシートを被った大きなものの近くに行ってそのシートを思い切り剥がした。
それは日本製の高性能な1000ccのスーパースポーツバイクだった。
真っ赤な車体に真っ赤なラムの髪と彼女の魔導鎧が映える。
彼女の魔導鎧は真っ赤なチャイナ服である。
「ハァイ! お兄さん、乗っていかない?」
彼女はバイクにまたがると左手の親指を立てて、トリガーにバイクのタンデムシートを指し示した。
「一体何が積んであるのかと思ったら……まったく、君って人は……」
トリガーは苦笑しながら彼女に近づくとバイクのタンデムシートにまたがった。
「あら。 お気に召しませんでした?」
ラムが少し不満そうに言うとトリガーは彼女の細くくびれた腰に手を回しながら微笑んだ。
「いや……まったく君は最高だ、って言いたかったのさ。 炎の剣か……君にぴったりで強そうでいいじゃないか!」
トリガーは自らの尻の下あたりに描かれたロゴマークを見ながら笑って言った。
ホンダCBR1000RRファイアブレード。
世界に名だたる日本の二輪・四輪メーカーであるホンダの現在最高峰のスーパースポーツモデルである。
二〇〇馬力にも達するそのパワーユニットは二〇〇キログラムに満たないその車体をあっという間に最高時速三〇〇キロメートルにまで引っ張る事が可能だ。
パワーウェイトレシオが1.0を切る、掛け値なしのモンスターバイクと言っていいだろう。
「諸君!! 武運を祈る! 誰一人欠けることなく現地で会おう!!」
トリガーが声を掛けると男たちは銃を持って声を上げた。
「それじゃ、皆さん! お先に!」
ラムは男たちに一つウインクを投げるとそのスーパーバイクに鞭を入れるかのようにセルモーターを回してエンジンを吹かした。
ヘリの機体横の広いスライド式のドアをトリガーの部下が二人がかりで開いた。
「隊長! ご武運を!」
ドアを押さえながら男たちの一人が叫んだ!
「幸運を!」
トリガーが叫ぶとラムはバイクのリアホイールを空転させながらドアの方へ向きを変えて、そのままバイクごと思い切り飛び降りた。
まだかなりの高空のはずだが、誰一人停めようともしない。
普通に考えればバイクごと心中するようなものだ。
ましてや当人たち二人はパラシュートも付けてはいない。
だがむしろ楽しそうに飛び降りていった。
常識的に考えれば狂気の沙汰である。
だが男たちも、タンデムシートに座るトリガーも、もちろんバイクを操るラム本人も誰一人不安など持ってはいない。
それはもちろん、ラムが魔法少女である事を誰もが承知しているからだ。
落下しながらもラムは空中でバイクの車体を綺麗にまっすぐにバランスさせると高速詠唱を始めた。
彼女の眼下の遥か下に見える地面から土でできた棒がバイクに向かって伸びてくる。
地属性の魔法少女であるラムは、土や石、砂やコンクリートなどを自由自在に操れる能力を持っているのだ。
彼女は器用に細い土の棒の上にバイクを着地させると、その綱渡りのような状況で猛然とバイクをダッシュさせた。
先ほどの自由落下よりもよほど早い速度で二人を乗せたバイクは轟音をあげて地上へと突き進んでいった。
彼らが向かうのはマイチュア・マギエ学園。
魔法少女たちが集められて保護されている機関である。
学園というのは一応そういう体裁を取っているだけで、本当の目的は魔法少女の保護なのだ。
その学園にAMGGの襲撃を受けたとの連絡を受けて現場へ向かう真っただ中だった。
高度が割と低く、下手をすれば建物をかすめそうだ。
ヘリは何処へかと急いで飛んでいるようだった。
ヘリの内部には武装した男たちの集団が並んで座っていた。
装備からすればまさに軍関係者か。警察関係者か、という雰囲気だ。
これは明らかな兵員輸送用のヘリである。
そして一人だけ少し離れたシートに座ってじっと小さな窓から外を見ている者がいた。
物憂げな表情で冷たい目でじっと窓の外を睨んでいた。
そして彼はジャケットの胸に手を差し込んで、ショルダーホルスターから一丁の自動拳銃、SIG SAUER P-226を取り出し、感触を確かめるかのようにそのグリップを握った。
弾倉を抜くと、スライドを引いて薬室に弾丸が入っている事を確認する。
そしてまた弾倉を戻すと、何やら感慨深げにその銃を撫でてまたホルスターへとしまい込む。
その真っ白な髪が目にかかるのを手で額に撫でつけて、彼はまた窓の外へと視線を戻した。
他の男たちが皆アメリカ軍風の陸軍戦闘服を身に着けているのに、彼だけは黒の皮ジャケットにデニム、ショートブーツという軽装である。
防弾チョッキは身に着けているようだが、彼だけは軍人というよりはむしろ警察官か捜査官とでもいうような雰囲気だった。
するとコクピットに繋がる扉がガタガタと音を立てて開いて、真っ紅な髪と、紅の魔導鎧を身に着けた魔法少女が入ってきた。
「トリガー! もう始まってるみたいよ! ……どうする?」
彼女が血相を変えて叫ぶのを、青年はふっ、と微笑みながら見つめた。
「わかってるよ。 そして、僕らがやる事は変わらないよ、ラム」
すると彼女も少し呆れたように微笑んだ。
「そうね。 現地に着いてから考えましょう」
そう言ってラムと呼ばれた少女は彼の隣の席に腰かけた。
少し憂いを帯びた彼の瞳を彼女は覗き込んで、そっと訊ねた。
「姫様たちやバレッタ達が心配?」
トリガーは少しだけ意外そうな顔をしたが、黙って小さく頷いた。
「大丈夫よ……。 彼女達がそうそう簡単にやられるとは思えないわ」
ラムはそう言って彼の手の上に自分の手を重ねた。
「……そうだね」
彼は僅かに頬を緩めた。
この二人は成長して十九歳になったトリガー・ぺルラ・ズィターノと十七歳になったラム・フアンである。
二人はリカルドに付いて反AMGGの本部へと向かい、そこで改めて訓練を受け、現在は反AMGGのエージェントとして働いているのだった。
トリガーはこの若さでその才能を開花させ、頭角を現しこの実行部隊のリーダーをやるまでになった。
そして彼の白髪から『白狼』と呼ばれAMGGのテロリスト達から恐れられる存在となっていたのだ。
トリガーはすぐに無表情に戻ると、周りの男たちを見回した。
「全員! 降下準備!!」
彼がそう鋭く命じると、彼の周りに黙って座っていたいかつい男たちがヘリの椅子に座ったまま、どんどん、と足を踏み鳴らした。
「サー!! イエス! サー!!」
そして全員抱えた武器を構え叫びながら、トリガーを見つめる。
「よし、今日も簡単な仕事だ。 とっとと片付けるぞ。 遠慮なく蹴散らしてやれ!」
トリガーは自らも自分の横から取り出したARを抱えてグリップを握り締めて、そう不敵に言った。
男たちは口々に「オウ!」と叫んで、どんどん、とヘリの床を足で踏み鳴らした。
「学園の森の中に敵が降下したようだ……。 僕は先に降りてそいつらを倒しながら学園に向かう! ……機長! 高度を下げてくれ! 飛び降りる!」
トリガーがヘリのコクピットに向かって怒鳴ると、機長が叫び返した。
「無茶言うな! こんな所で高度を下げたらこの機体じゃ木に引っかかって墜落ちまうぜ!!」
トリガーは銃を腰あたりに構えながら、機長にもう一度怒鳴った。
「なんとかしろ! 降りられる高さならなんでも構わない!」
機長は哀れっぽい声で叫んだ。
「無理だって! このまま学園に向かった方が安全確実だ! こいつはそのまま学園に降りて重傷を負っている人間がいたら収容して運ぶ予定になっている! 無茶はできん!」
トリガーは苦虫をかみつぶしたような顔で舌打ちをすると、ヘリの壁を殴りつけた。
ラムはその様子を眺めながら、ヘリの後方へと歩いていくと、何やらシートを被った大きなものの近くに行ってそのシートを思い切り剥がした。
それは日本製の高性能な1000ccのスーパースポーツバイクだった。
真っ赤な車体に真っ赤なラムの髪と彼女の魔導鎧が映える。
彼女の魔導鎧は真っ赤なチャイナ服である。
「ハァイ! お兄さん、乗っていかない?」
彼女はバイクにまたがると左手の親指を立てて、トリガーにバイクのタンデムシートを指し示した。
「一体何が積んであるのかと思ったら……まったく、君って人は……」
トリガーは苦笑しながら彼女に近づくとバイクのタンデムシートにまたがった。
「あら。 お気に召しませんでした?」
ラムが少し不満そうに言うとトリガーは彼女の細くくびれた腰に手を回しながら微笑んだ。
「いや……まったく君は最高だ、って言いたかったのさ。 炎の剣か……君にぴったりで強そうでいいじゃないか!」
トリガーは自らの尻の下あたりに描かれたロゴマークを見ながら笑って言った。
ホンダCBR1000RRファイアブレード。
世界に名だたる日本の二輪・四輪メーカーであるホンダの現在最高峰のスーパースポーツモデルである。
二〇〇馬力にも達するそのパワーユニットは二〇〇キログラムに満たないその車体をあっという間に最高時速三〇〇キロメートルにまで引っ張る事が可能だ。
パワーウェイトレシオが1.0を切る、掛け値なしのモンスターバイクと言っていいだろう。
「諸君!! 武運を祈る! 誰一人欠けることなく現地で会おう!!」
トリガーが声を掛けると男たちは銃を持って声を上げた。
「それじゃ、皆さん! お先に!」
ラムは男たちに一つウインクを投げるとそのスーパーバイクに鞭を入れるかのようにセルモーターを回してエンジンを吹かした。
ヘリの機体横の広いスライド式のドアをトリガーの部下が二人がかりで開いた。
「隊長! ご武運を!」
ドアを押さえながら男たちの一人が叫んだ!
「幸運を!」
トリガーが叫ぶとラムはバイクのリアホイールを空転させながらドアの方へ向きを変えて、そのままバイクごと思い切り飛び降りた。
まだかなりの高空のはずだが、誰一人停めようともしない。
普通に考えればバイクごと心中するようなものだ。
ましてや当人たち二人はパラシュートも付けてはいない。
だがむしろ楽しそうに飛び降りていった。
常識的に考えれば狂気の沙汰である。
だが男たちも、タンデムシートに座るトリガーも、もちろんバイクを操るラム本人も誰一人不安など持ってはいない。
それはもちろん、ラムが魔法少女である事を誰もが承知しているからだ。
落下しながらもラムは空中でバイクの車体を綺麗にまっすぐにバランスさせると高速詠唱を始めた。
彼女の眼下の遥か下に見える地面から土でできた棒がバイクに向かって伸びてくる。
地属性の魔法少女であるラムは、土や石、砂やコンクリートなどを自由自在に操れる能力を持っているのだ。
彼女は器用に細い土の棒の上にバイクを着地させると、その綱渡りのような状況で猛然とバイクをダッシュさせた。
先ほどの自由落下よりもよほど早い速度で二人を乗せたバイクは轟音をあげて地上へと突き進んでいった。
彼らが向かうのはマイチュア・マギエ学園。
魔法少女たちが集められて保護されている機関である。
学園というのは一応そういう体裁を取っているだけで、本当の目的は魔法少女の保護なのだ。
その学園にAMGGの襲撃を受けたとの連絡を受けて現場へ向かう真っただ中だった。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
光速文芸部
きうり
キャラ文芸
片桐優実は九院(くいん)高校の一年生。
小説家志望の彼女は、今日も部室でキーボードを叩いている。
孤独癖があり、いつもクールを装う彼女。
だが、謎めいた男子部員の言動にはいつも内心で翻弄されている。
さらに容姿端麗の同級生からも言い寄られ、クールな顔を保つのもひと苦労だ。
またクラスメイトとの確執もあり、彼女の周囲の人間関係はねじくれ気味。
「どうせ無限地獄なら、もっと速く駆け抜けたいわ」
疲れた彼女がため息をつく。
その時、男子部員の高柳錦司が見せてくれる「作品」とは?
「そうだ今日は読んでほしいものがある」――。
個性的なキャラクターと「日常の謎」の積み重ねの果て、彼女は誰も知らない世界を目の当たりにする。
予想不能の展開が待ち受ける青春ミステリ小説。
※電子書籍で公開中の作品を、期間限定でアルファポリスで公開するものです。一定期間経過後に削除します。
心に白い曼珠沙華
夜鳥すぱり
キャラ文芸
柔和な顔つきにひょろりとした体躯で、良くも悪くもあまり目立たない子供、藤原鷹雪(ふじわらのたかゆき)は十二になったばかり。
平安の都、長月半ばの早朝、都では大きな祭りが取り行われようとしていた。
鷹雪は遠くから聞こえる笛の音に誘われるように、六条の屋敷を抜けだし、お供も付けずに、徒歩で都の大通りへと向かった。あっちこっちと、もの珍しいものに足を止めては、キョロキョロ物色しながらゆっくりと大通りを歩いていると、路地裏でなにやら揉め事が。鷹雪と同い年くらいの、美しい可憐な少女が争いに巻き込まれている。助け逃げたは良いが、鷹雪は倒れてしまって……。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
JOLENEジョリーン・鬼屋は人を許さない 『こわい』です。気を緩めると巻き込まれます。
尾駮アスマ(オブチアスマ おぶちあすま)
キャラ文芸
ホラー・ミステリー+ファンタジー作品です。残酷描写ありです。苦手な方は御注意ください。
完全フィクション作品です。
実在する個人・団体等とは一切関係ありません。
あらすじ
趣味で怪談を集めていた主人公は、ある取材で怪しい物件での出来事を知る。
そして、その建物について探り始める。
ほんの些細な調査のはずが大事件へと繋がってしまう・・・
やがて街を揺るがすほどの事件に主人公は巻き込まれ
特命・国家公務員たちと運命の「祭り」へと進み悪魔たちと対決することになる。
もう逃げ道は無い・・・・
読みやすいように、わざと行間を開けて執筆しています。
もしよければお気に入り登録・イイネ・感想など、よろしくお願いいたします。
大変励みになります。
ありがとうございます。
「お節介鬼神とタヌキ娘のほっこり喫茶店~お疲れ心にお茶を一杯~」
GOM
キャラ文芸
ここは四国のど真ん中、お大師様の力に守られた地。
そこに住まう、お節介焼きなあやかし達と人々の物語。
GOMがお送りします地元ファンタジー物語。
アルファポリス初登場です。
イラスト:鷲羽さん
宵どれ月衛の事件帖
Jem
キャラ文芸
舞台は大正時代。旧制高等学校高等科3年生の穂村烈生(ほむら・れつお 20歳)と神之屋月衛(かみのや・つきえ 21歳)の結成するミステリー研究会にはさまざまな怪奇事件が持ち込まれる。ある夏の日に持ち込まれたのは「髪が伸びる日本人形」。相談者は元の人形の持ち主である妹の身に何かあったのではないかと訴える。一見、ありきたりな謎のようだったが、翌日、相談者の妹から助けを求める電報が届き…!?
神社の息子で始祖の巫女を降ろして魔を斬る月衛と剣術の達人である烈生が、禁断の愛に悩みながら怪奇事件に挑みます。
登場人物
神之屋月衛(かみのや・つきえ 21歳):ある離島の神社の長男。始祖の巫女・ミノの依代として魔を斬る能力を持つ。白蛇の精を思わせる優婉な美貌に似合わぬ毒舌家で、富士ヶ嶺高等学校ミステリー研究会の頭脳。書生として身を寄せる穂村子爵家の嫡男である烈生との禁断の愛に悩む。
穂村烈生(ほむら・れつお 20歳):斜陽華族である穂村子爵家の嫡男。文武両道の爽やかな熱血漢で人望がある。紅毛に鳶色の瞳の美丈夫で、富士ヶ嶺高等学校ミステリー研究会の部長。書生の月衛を、身分を越えて熱愛する。
猿飛銀螺(さるとび・ぎんら 23歳):富士ヶ嶺高等学校高等科に留年を繰り返して居座る、伝説の3年生。逞しい長身に白皙の美貌を誇る発展家。ミステリー研究会に部員でもないのに昼寝しに押しかけてくる。育ちの良い烈生や潔癖な月衛の気付かない視点から、推理のヒントをくれることもなくはない。
銀鉄高校バトルードエス王子と姫と騎士の話ー
リョウ
キャラ文芸
マモルはある日、超絶美形の先輩、菱形リキに呼び出された。リキは自分の妹、七瀬を守る騎士になる事を強要する。七瀬はその美貌のため、告白してくる人間があとを絶たず困っていた。マモルは七瀬につられ騎士になる事を約束してしまう。
えびせんや折り紙や書道など、普通の事を何故か武器として操る人々と戦う羽目になるマモルの物語。
つっこみ系主人公がいろんな能力者(現実的)に巻き込まれる、日常学園異能バトルのラブコメ。
ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク・ガールズ:VPNGs
吉野茉莉
キャラ文芸
【キャライラストつき】【40文字×17行で300Pほど】
2024/01/15更新完了しました。
2042年。
瞳に装着されたレンズを通してネットに接続されている世界。
人々の暮らしは大きく変わり、世界中、月や火星まで家にいながら旅行できるようになった世界。
それでも、かろうじてリアルに学校制度が残っている世界。
これはそこで暮らす彼女たちの物語。
半ひきこもりでぼっちの久慈彩花は、週に一度の登校の帰り、寄り道をした場所で奇妙な指輪を受け取る。なんの気になしにその指輪をはめたとき、システムが勝手に起動し、女子高校生内で密かに行われているゲームに参加することになってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる