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理系世界編
6話:塩基
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「コバルトのバカ!何でこんなことするの?そんな簡単に実験器具渡していいの?私の知るコバルトはどこいったの?私なんか置いて逃げて よ!私なんか行っても水素爆発の実験みたいに大失敗するだけだから...。だから...もうこれ以上コバルトの足手纏いになりたくない...」
涙を流しながらコバルトに説教をするように話した。涙を我慢しながらコバルトはフラーレンにそれ以上に激怒した。
「元の世界へ戻るよりもお前がいない世界なんて耐えられない。それなのに先に行け?私なんか置いて逃げてだって?自己中心的に物事決めるんじゃねぇよ。守ると約束して守れず僕だけ元の世界戻ってもそ んなの約束破りますと言っているようなものだぞ...。自分の命を投げやりにするな!バカフラーレン!」
カリウムも高笑いしながら二人の話を鑑賞している時、カリウムの様子 が急変した。
「グギガガガガ...なぜだ。なぜ体が動かない...?!?!」
一人の男が現れた。
「この針はお前の神経に目掛けて打った。そして針には麻酔薬とトリカブトを塗った。時期にお前は死ぬ。カリウム!貴様を王族殺人容疑で逮捕する!」
なんとアクリロニトリルがみんなの前に姿を見せた。それを見たプロパノールは笑顔で涙を流しながら話した。
「おかえりなさい。私の団長。ここへ来るのを信じて待ってたよ。助けに来てくれてありがとう」
「遅れてしまってすまない。この様子だと伯爵と伯爵夫人とは仲良くやってたみたいだな。しかし、この戦争を起こしたスパイのカリウムがなぜ情報屋をしていたのだ?」
一同はそれを聞いて驚いた。しかし、コバルトは見抜いていたようだった。
「フラーレンを捕まえようとして腕を掴んでいて、何をしようとしたのかカリウムさんに聞かないと分かりませんが守らなきゃいけない人だからと 思ってフラーレンに怖い思いをさせてしまいました」
アクリロニトリルに震えながら話をした。
「コバルト君。君は良き青年だ。君の大切な愛人フラーレンと私の妻プ ロパノールを守ってくれてありがとう」
そう言って彼らは夜の夕食を召し上がって戦争の話を聞きながら一夜を過ごした。その夜中、コバルトとフラーレンは眠れなかった。
「ねぇ、コバルト。...さっきはありがとうね。もうバカなことは言わない。一緒に元の世界へ戻ってまた美味しいカフェで実験の予習復習をしよう!」
「フラーレン...。今回のせいで僕の見れない怒ってる姿を何度も見せてるね...。謝りたい。恐怖を植え付けてごめんなさい...。もうバカなこと言わないでね。絶対に元の世界へ戻ろう。そして、大学や資格を取って結婚しよう!」
それは突然の事だった。結婚を許されてる二人だが今まで面と向かっ て話す機会が無く、自信のないコバルトがプロポーズをしたことにフラーレンは恥ずかしさのあまり顔を赤らめていた。そして照れながらもコバルトに答えた。
「はい、私でよければお願いします!」
その瞬間、フラーレンとコバルトの間にアクリロニトリルとプロパノールが駆け寄って喜んでくれた。2人は隠れて聞いていた様子だった。
「おめでとう!フラーレン、そしてコバルト君。まだ元の世界へ戻る前段階で言うのはすまないがちゃんと幸せにするのだぞ!」
新しく出来たカップルはアクリロニトリルとプロパノールの愛以上に熱く硬い決心が見えた。
「そういえばコバルト君はなぜ出発する時数学の国、ドモルガンを知ってたの?」
プロパノールの質問にコバルトは口籠った。そして少しの間黙った後重い口を開けた。
「ドモルガンは、僕の祖父にあたるベクトルから教えてもらいました。そしてこの国の事や他の国のことを教えてくれました。その結果、ここに飛ばされたのは理数系の国の異世界ではなく本当に実在した太古の昔に発展した国だということを知り、思い出しました」
ベクトルについてはコバルトが聞いた時は幼かったため、この説明で終わった。
そこにビニル伯爵が彼らの元へ挨拶と共に塩酸を無言で渡した。伯爵の目は悲しい目をしてる反面何か幸せそうだった。伯爵かはもらった塩酸は二人の行く先を照らすかのように一瞬輝いた。フラーレンとコバルトの結婚を祝うかのように。次向かおうとする目的地を考えてる間にアクリロニトリルはとある武器を見せてくれた。
それはカリウムに打ち込んだ毒針だった。コバルトと世間話をしながら武器の精密さに本音が出た。
「これ凄く小さいですが猛毒なんですよね…。トリカブトは主に殺したい相手のご飯などに仕込んで毒殺するくらいの強烈なもの。恐ろしい…。」
フラーレンとプロパノールが次の目的地についてコバルトとアクリロニトリルに話した。
「次の目的地でここから近い、塩基国へ向かいましょう。あなたの馬車さえあればうまく着きますわ」
高らかに話すプロパノールにアクリロニトリルは不満そうだった。
「あの、何か問題があるのですか?」
フラーレンの一言にはっとしたのかアクリロニトリルは飲んでいたコーヒーを落としてしまった。
「ごめんなさい…火傷してませんか?見せて下さい」
そう話した時、アクリロニトリルは割れたコーヒーカップを片付けながら話した。
「塩基国まで馬車を使うよりも僕が作った地下通路がある。そこなら近道になるし、邪魔者も入らない。カリウムが言ってたフェノールが何者なのかもう少し調査をしたい。案内するから来てくれ」
3人は今までのことを考えて安全第一としてアクリロニトリルの考えを採用した。ビニル伯爵と夫人にさよならを伝えてアクリロニトリルの跡に3人は初めての場所をキョロキョロしながら歩いた。辿り着いた場所はとても大きな扉のあるだけの欠陥住宅に近いものだった。
「リッチに貸そうかなまぁあてにすんな酷すぎる借金」
その一言を放った途端扉の鍵が一つ、また一つと解除されて待っていたかのように扉が開いた。
「この一言ってイオン化傾向の暗記術だったよね…。この時代から続いてたのかもね」
フラーレンはクスッと笑いながらコバルトの話を聞いた。
「さぁ、塩基国への道が開きました。ここからは安全なので入って入って…。すぐ閉めないとカリウムがもしかしたら追手を利用するかもしれない。勘なんだけどね…」
3人は誘導されるがまま中へ入った。
そこにあったのは水素を使って走る車のようなものと燃料と思われるボトルがいくつもあった。
「フラーレン…これ水素爆発で走るという原理だよね。あの爆発でフラーレン…」
嫌なトラウマを語り出したコバルトだったがフラーレンは動じなかった。自分の失敗をズルズル引っ張るようなそんなやわな女の子ではなかったからだ。
「今日はここで本格的な準備を行おう。部屋はいっぱいあるから好きに使ってくれ。ここは僕の隠れ家でもあり、部下と鍛錬した場所でもある。意外と住み心地良いかもしれないが資料も揃っている。
そして今日はフラーレンとコバルト君のめでたい日でもある。2人っきりの時間を過ごしなさい。邪魔はしないから。」
2人は同じ部屋へと入って準備をしながら遊んでいた。
「非公式ではあるけど私たち結婚したからなんか夫婦っぽいことしない?」
と言いながら2人はベッドに横たわった。
「フラーレンのこと好きになれて良かった。幼馴染がフラーレンだったから気持ちも楽でとても楽しい」
「どうしたの今更。でも私も同じコバルトのこと好きになれてよかったし幼馴染がコバルトだったから良かった。コバルトすっごく体型もカッコいいし、クラスでも人気者だからね。多くの女子の中でも私の事愛してくれたから本当にうれしい」
フラーレンは声高らかに話した。
「フラーレンこそ、女子の中でも特に可愛いし今もこんな感じでいるのも楽しいよ」
コバルトも同じように声高らかに話した。
そんな中、アクリロニトリルはとある武器を作っていた。プロパノールはそれを見守ると言わんばかりに彼の腕を見ていた。彼女にとって彼の腕はあの時助けられた優しい腕だったように見えたに違いない。
「アクリロニトリルさん、少し休憩なさってはいかがですか?もうそろそろしたらお食事の時間ですし…」
優しい声かけに
「分かった。食事の準備が出来たらまた呼んでほしい。とても精密な化合物だから目が離せない」
食事の準備でコバルト、フラーレンも加勢した。献立は二人が住んでいた故郷の味だった。
「フラーレン、凄く腕が良いね。どこで学んだの?家庭科ではそんな感じで見せてなかったからさ…少し気になってしまってね…。とても美味しそう」
問いながらもその香りに思わず頬が緩んでいた。
「これ、私の母方の祖母に教えてもらったんだよね。とても美味しかったから勉強と同時に教えてもらったの。バレンタインとかも全て手作りを作ったんだけど気づいたかな…?」
正確な火入れにスパイスの調合など全てが完璧でプロパノールも不思議そうにフラーレンの料理を見守っていた。
「よし、完成したよ。これなら必須アミノ酸も取れるし疲れも取れる。今日は大宴会だね」
肉料理、魚料理、付け合わせの野菜サラダに甘味のグルコースまで6品という内容だ。三人は少し多過ぎたと思ったが最初に食べる分を取り分けてアクリロニトリルを呼んだ。
「食事の支度ができました。今日は私ではなくフラーレンが作ってくれましたよ」
楽しみにしてたかのように食事場所へ軽やかに移動した。量の多さに驚愕したものも何回も何十回もおかわりをした。
「アクリロニトリルさん凄い食べますね。フラーレンの料理美味しいですか?」
「この世界には存在しない料理だからとても美味しい。腹が減っては戦はできぬという諺があるくらいだからちゃんと食べておかないとな。」
楽しい会話が聞こえるほどの食事だったので4人は大満足した。
一方塩基国のとある場所で…。
「早くしろ!早くしないと警備隊が来るぞ!水酸化ナトリウムさえ確保出来たら俺たちは億万長者だ」
不穏な空気が流れている中、4人は就寝した。
涙を流しながらコバルトに説教をするように話した。涙を我慢しながらコバルトはフラーレンにそれ以上に激怒した。
「元の世界へ戻るよりもお前がいない世界なんて耐えられない。それなのに先に行け?私なんか置いて逃げてだって?自己中心的に物事決めるんじゃねぇよ。守ると約束して守れず僕だけ元の世界戻ってもそ んなの約束破りますと言っているようなものだぞ...。自分の命を投げやりにするな!バカフラーレン!」
カリウムも高笑いしながら二人の話を鑑賞している時、カリウムの様子 が急変した。
「グギガガガガ...なぜだ。なぜ体が動かない...?!?!」
一人の男が現れた。
「この針はお前の神経に目掛けて打った。そして針には麻酔薬とトリカブトを塗った。時期にお前は死ぬ。カリウム!貴様を王族殺人容疑で逮捕する!」
なんとアクリロニトリルがみんなの前に姿を見せた。それを見たプロパノールは笑顔で涙を流しながら話した。
「おかえりなさい。私の団長。ここへ来るのを信じて待ってたよ。助けに来てくれてありがとう」
「遅れてしまってすまない。この様子だと伯爵と伯爵夫人とは仲良くやってたみたいだな。しかし、この戦争を起こしたスパイのカリウムがなぜ情報屋をしていたのだ?」
一同はそれを聞いて驚いた。しかし、コバルトは見抜いていたようだった。
「フラーレンを捕まえようとして腕を掴んでいて、何をしようとしたのかカリウムさんに聞かないと分かりませんが守らなきゃいけない人だからと 思ってフラーレンに怖い思いをさせてしまいました」
アクリロニトリルに震えながら話をした。
「コバルト君。君は良き青年だ。君の大切な愛人フラーレンと私の妻プ ロパノールを守ってくれてありがとう」
そう言って彼らは夜の夕食を召し上がって戦争の話を聞きながら一夜を過ごした。その夜中、コバルトとフラーレンは眠れなかった。
「ねぇ、コバルト。...さっきはありがとうね。もうバカなことは言わない。一緒に元の世界へ戻ってまた美味しいカフェで実験の予習復習をしよう!」
「フラーレン...。今回のせいで僕の見れない怒ってる姿を何度も見せてるね...。謝りたい。恐怖を植え付けてごめんなさい...。もうバカなこと言わないでね。絶対に元の世界へ戻ろう。そして、大学や資格を取って結婚しよう!」
それは突然の事だった。結婚を許されてる二人だが今まで面と向かっ て話す機会が無く、自信のないコバルトがプロポーズをしたことにフラーレンは恥ずかしさのあまり顔を赤らめていた。そして照れながらもコバルトに答えた。
「はい、私でよければお願いします!」
その瞬間、フラーレンとコバルトの間にアクリロニトリルとプロパノールが駆け寄って喜んでくれた。2人は隠れて聞いていた様子だった。
「おめでとう!フラーレン、そしてコバルト君。まだ元の世界へ戻る前段階で言うのはすまないがちゃんと幸せにするのだぞ!」
新しく出来たカップルはアクリロニトリルとプロパノールの愛以上に熱く硬い決心が見えた。
「そういえばコバルト君はなぜ出発する時数学の国、ドモルガンを知ってたの?」
プロパノールの質問にコバルトは口籠った。そして少しの間黙った後重い口を開けた。
「ドモルガンは、僕の祖父にあたるベクトルから教えてもらいました。そしてこの国の事や他の国のことを教えてくれました。その結果、ここに飛ばされたのは理数系の国の異世界ではなく本当に実在した太古の昔に発展した国だということを知り、思い出しました」
ベクトルについてはコバルトが聞いた時は幼かったため、この説明で終わった。
そこにビニル伯爵が彼らの元へ挨拶と共に塩酸を無言で渡した。伯爵の目は悲しい目をしてる反面何か幸せそうだった。伯爵かはもらった塩酸は二人の行く先を照らすかのように一瞬輝いた。フラーレンとコバルトの結婚を祝うかのように。次向かおうとする目的地を考えてる間にアクリロニトリルはとある武器を見せてくれた。
それはカリウムに打ち込んだ毒針だった。コバルトと世間話をしながら武器の精密さに本音が出た。
「これ凄く小さいですが猛毒なんですよね…。トリカブトは主に殺したい相手のご飯などに仕込んで毒殺するくらいの強烈なもの。恐ろしい…。」
フラーレンとプロパノールが次の目的地についてコバルトとアクリロニトリルに話した。
「次の目的地でここから近い、塩基国へ向かいましょう。あなたの馬車さえあればうまく着きますわ」
高らかに話すプロパノールにアクリロニトリルは不満そうだった。
「あの、何か問題があるのですか?」
フラーレンの一言にはっとしたのかアクリロニトリルは飲んでいたコーヒーを落としてしまった。
「ごめんなさい…火傷してませんか?見せて下さい」
そう話した時、アクリロニトリルは割れたコーヒーカップを片付けながら話した。
「塩基国まで馬車を使うよりも僕が作った地下通路がある。そこなら近道になるし、邪魔者も入らない。カリウムが言ってたフェノールが何者なのかもう少し調査をしたい。案内するから来てくれ」
3人は今までのことを考えて安全第一としてアクリロニトリルの考えを採用した。ビニル伯爵と夫人にさよならを伝えてアクリロニトリルの跡に3人は初めての場所をキョロキョロしながら歩いた。辿り着いた場所はとても大きな扉のあるだけの欠陥住宅に近いものだった。
「リッチに貸そうかなまぁあてにすんな酷すぎる借金」
その一言を放った途端扉の鍵が一つ、また一つと解除されて待っていたかのように扉が開いた。
「この一言ってイオン化傾向の暗記術だったよね…。この時代から続いてたのかもね」
フラーレンはクスッと笑いながらコバルトの話を聞いた。
「さぁ、塩基国への道が開きました。ここからは安全なので入って入って…。すぐ閉めないとカリウムがもしかしたら追手を利用するかもしれない。勘なんだけどね…」
3人は誘導されるがまま中へ入った。
そこにあったのは水素を使って走る車のようなものと燃料と思われるボトルがいくつもあった。
「フラーレン…これ水素爆発で走るという原理だよね。あの爆発でフラーレン…」
嫌なトラウマを語り出したコバルトだったがフラーレンは動じなかった。自分の失敗をズルズル引っ張るようなそんなやわな女の子ではなかったからだ。
「今日はここで本格的な準備を行おう。部屋はいっぱいあるから好きに使ってくれ。ここは僕の隠れ家でもあり、部下と鍛錬した場所でもある。意外と住み心地良いかもしれないが資料も揃っている。
そして今日はフラーレンとコバルト君のめでたい日でもある。2人っきりの時間を過ごしなさい。邪魔はしないから。」
2人は同じ部屋へと入って準備をしながら遊んでいた。
「非公式ではあるけど私たち結婚したからなんか夫婦っぽいことしない?」
と言いながら2人はベッドに横たわった。
「フラーレンのこと好きになれて良かった。幼馴染がフラーレンだったから気持ちも楽でとても楽しい」
「どうしたの今更。でも私も同じコバルトのこと好きになれてよかったし幼馴染がコバルトだったから良かった。コバルトすっごく体型もカッコいいし、クラスでも人気者だからね。多くの女子の中でも私の事愛してくれたから本当にうれしい」
フラーレンは声高らかに話した。
「フラーレンこそ、女子の中でも特に可愛いし今もこんな感じでいるのも楽しいよ」
コバルトも同じように声高らかに話した。
そんな中、アクリロニトリルはとある武器を作っていた。プロパノールはそれを見守ると言わんばかりに彼の腕を見ていた。彼女にとって彼の腕はあの時助けられた優しい腕だったように見えたに違いない。
「アクリロニトリルさん、少し休憩なさってはいかがですか?もうそろそろしたらお食事の時間ですし…」
優しい声かけに
「分かった。食事の準備が出来たらまた呼んでほしい。とても精密な化合物だから目が離せない」
食事の準備でコバルト、フラーレンも加勢した。献立は二人が住んでいた故郷の味だった。
「フラーレン、凄く腕が良いね。どこで学んだの?家庭科ではそんな感じで見せてなかったからさ…少し気になってしまってね…。とても美味しそう」
問いながらもその香りに思わず頬が緩んでいた。
「これ、私の母方の祖母に教えてもらったんだよね。とても美味しかったから勉強と同時に教えてもらったの。バレンタインとかも全て手作りを作ったんだけど気づいたかな…?」
正確な火入れにスパイスの調合など全てが完璧でプロパノールも不思議そうにフラーレンの料理を見守っていた。
「よし、完成したよ。これなら必須アミノ酸も取れるし疲れも取れる。今日は大宴会だね」
肉料理、魚料理、付け合わせの野菜サラダに甘味のグルコースまで6品という内容だ。三人は少し多過ぎたと思ったが最初に食べる分を取り分けてアクリロニトリルを呼んだ。
「食事の支度ができました。今日は私ではなくフラーレンが作ってくれましたよ」
楽しみにしてたかのように食事場所へ軽やかに移動した。量の多さに驚愕したものも何回も何十回もおかわりをした。
「アクリロニトリルさん凄い食べますね。フラーレンの料理美味しいですか?」
「この世界には存在しない料理だからとても美味しい。腹が減っては戦はできぬという諺があるくらいだからちゃんと食べておかないとな。」
楽しい会話が聞こえるほどの食事だったので4人は大満足した。
一方塩基国のとある場所で…。
「早くしろ!早くしないと警備隊が来るぞ!水酸化ナトリウムさえ確保出来たら俺たちは億万長者だ」
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