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国外脱出
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「替え玉ですか?」
「そうなの。だからこの方々は間違っても斬っちゃダメよ!」
「畏まりました」
馬車に入った私は、お嬢様より事情を伺いました。
お嬢様は今日から、アリス=オースティン様なのですね。
それにしても危ない所でした。私は危うく、志を同じくする方々を斬る所でした。
「そう言えばあんた、よく見れば聖女様に孫を助けてもらった時に側に居たよな? あんたもべっぴんさんだから覚えているぜ」
ダニエル様が親しげに話して来ましたけれども、申し訳ございませんが覚えておりません。
お嬢様が聖女としてお救いした方は数知れずいらっしゃいます。そしてその殆んどに私も同席しておりますので。
「この後はどうされるおつもりですか?」
「あんたらはこの馬車で王都の外に出て逃げろ。後の事は上手くやっておく!」
「ありがとうございます!」
自信に満ちた表情のダニエル様にお嬢様が会心の笑顔で応えました。
この笑顔のお嬢様を再び見られました。ダニエル様には私も心の底より感謝致します。
「この国から聖女が居なくなるのは残念だがこの国に居たらまたいつ何時、身の危険に晒されるか判らんからな」
ダニエル様は懐より何かを取り出すと感慨深そうに見つめています。
「娘のアリスの身分証だ。これが有れば都市間の移動も出来るし、国外にだって行ける筈だ」
「本当に何から何まで、ありがとうございます」
ここまでして下さる方がいらっしゃるなんて、お嬢様が聖女として行ってきた事は決して間違っていなかったと言う事ですね。
「俺にこの役目が回ってきたのも、亡くなった娘が巡り合わせてくれたのかな?」
「私はこの先、アリス=オースティンとして娘さんの分も生きます!」
「ありがとう。このままあんたが逃げ果せれば娘も無駄死にじゃなかったって事だ。なぁ、ちょっとだけいいか?」
ダニエル様は身分証を手にして、感極まった様です。
「アリス、見たか? 父ちゃん、王妃にかましてやったぞ!」
そうですね。今回の事は娘さんを王妃に見殺しにされたダニエル様にとっては、娘さんの仇討ちでもあるのですね。
そしてここから先は私の出番です。
「お任せ下さい。今度こそ、この私が命に代えてもお嬢様をお守り致します!」
「えっ、ローザ、着いて来るの?」
「はい。勿論」
「行き先は国外よ。国内は危険だから」
「心得ております」
お嬢様は少し驚かれたご様子でしたが、私は既に覚悟を決めてここに参りました。
「お嬢様、もう決してお側を離れません」
「私はもう聖女でも侯爵令嬢でもなくなるのよ。平民のアリス=オースティンとして生きるの」
「心得ております。お給金など要りません。ただ、お側に居させて下さい」
「辛い事もたくさん有ると思うの。本当にいいの?」
「お嬢様のお側を離れる事以上に辛い事などございません!」
「ローザ!」
お嬢様は私の両の手を取って下さいました。その瞳は潤んでいる様に見えますが、おかしいですね。お嬢様が何やら滲んで見えます。
○▲△
「じゃあ達者でな」
いよいよお嬢様と私の旅立ちの時が訪れました。しかしそれはダニエル様とのお別れを意味します。
本当にお世話になりました。
「そうだわ! ローザ、剣を」
「剣ですか?」
お嬢様が剣をご所望とは。何をされるおつもりでしょうか?
「私の髪をここで切って」
「えっ! 髪をですか?」
お嬢様は背中を覆う程に長い亜麻色の髪を後ろで1本に束ねています。それを肩の辺りで切れとは。
「バサッと切って!」
なるほどです! お嬢様は聖女として国中を回られていました。髪型くらいは変えておかないと国を出るまでに生存している事が知られてしまいますからね。
「では、切ります!」
美しい髪の束を私が短剣でスパッと切ると、お嬢様はそれをダニエルさんに手渡しました。
「先程は王妃が私の髪をご所望でしたよね。真偽の程は定かではありませんが、聖女の髪には魔物を寄せ付けない効果が有ると言われています」
「そうなのか! 何だよ、あの王妃め! それであんたの髪が欲しかったのか。実際にはあんたを聖女って認めているって事じゃないか!」
誠に腹立たしい限りでございます。
「もしも魔物と遭遇する事が有って、この髪にそんな力が本当に有るのなら、ご自身やご家族、そして周りの方をこれでお守り下さい」
「そんな貴重な物を俺に?」
「貴方に何かお礼をと思ったのですが、見ての通り着のみ着のままで何も持ち合わせていません。どうかお持ち下さい」
「判った。聖女が居なくなって魔物が出て来ても、この聖女の髪で守れる範囲の市民は何とか守ってみせるさ!」
「ありがとうございます。信頼出来る方にこの髪を受け取って頂きました。これで心置きなく国外に旅立てます」
こうしてお嬢様と私は国外へと旅立ちました。
○▲△
「ちょっとナンシー、ナンシーってば!」
「はっ、お嬢様!」
「何時までも思い出に浸ってないで! それに今は呼び方が違うでしょ!」
そうでした。
その後、国境を越える際に冒険者となり、魔の大樹海に足を踏み入れた私達は、私の剣技とお嬢様の聖女の能力で魔の大樹海を難無く進みました。
途中、樹海で魔物に殺られていた2人の女冒険者と失礼ながら身分証を交換して、それぞれエマとナンシーに名前を変えました。
それであの2人の死体はアリスとローザとなりました。
名前を変える事に抵抗は有りましたが、何が起こるか判りません。万が一に備えて為に念には念を入れないといけませんからね。
更に紆余曲折有ってこの『一角竜』の若女将に就任した訳ですけれど、そこに思いを馳せている時間は無さそうですね。
「はい。若女将」
お嬢様、もとい若女将のお身体から光が消えています。
温泉宿『一角竜』の自慢の癒やしの湯に治癒力を付与する儀式が終わりました。
それではお客様に入って頂きましょう!
「助けて下さい!」
気持ちを切り替えたその時、悲痛な女性の叫びが館内の静寂を切り裂いた。
「そうなの。だからこの方々は間違っても斬っちゃダメよ!」
「畏まりました」
馬車に入った私は、お嬢様より事情を伺いました。
お嬢様は今日から、アリス=オースティン様なのですね。
それにしても危ない所でした。私は危うく、志を同じくする方々を斬る所でした。
「そう言えばあんた、よく見れば聖女様に孫を助けてもらった時に側に居たよな? あんたもべっぴんさんだから覚えているぜ」
ダニエル様が親しげに話して来ましたけれども、申し訳ございませんが覚えておりません。
お嬢様が聖女としてお救いした方は数知れずいらっしゃいます。そしてその殆んどに私も同席しておりますので。
「この後はどうされるおつもりですか?」
「あんたらはこの馬車で王都の外に出て逃げろ。後の事は上手くやっておく!」
「ありがとうございます!」
自信に満ちた表情のダニエル様にお嬢様が会心の笑顔で応えました。
この笑顔のお嬢様を再び見られました。ダニエル様には私も心の底より感謝致します。
「この国から聖女が居なくなるのは残念だがこの国に居たらまたいつ何時、身の危険に晒されるか判らんからな」
ダニエル様は懐より何かを取り出すと感慨深そうに見つめています。
「娘のアリスの身分証だ。これが有れば都市間の移動も出来るし、国外にだって行ける筈だ」
「本当に何から何まで、ありがとうございます」
ここまでして下さる方がいらっしゃるなんて、お嬢様が聖女として行ってきた事は決して間違っていなかったと言う事ですね。
「俺にこの役目が回ってきたのも、亡くなった娘が巡り合わせてくれたのかな?」
「私はこの先、アリス=オースティンとして娘さんの分も生きます!」
「ありがとう。このままあんたが逃げ果せれば娘も無駄死にじゃなかったって事だ。なぁ、ちょっとだけいいか?」
ダニエル様は身分証を手にして、感極まった様です。
「アリス、見たか? 父ちゃん、王妃にかましてやったぞ!」
そうですね。今回の事は娘さんを王妃に見殺しにされたダニエル様にとっては、娘さんの仇討ちでもあるのですね。
そしてここから先は私の出番です。
「お任せ下さい。今度こそ、この私が命に代えてもお嬢様をお守り致します!」
「えっ、ローザ、着いて来るの?」
「はい。勿論」
「行き先は国外よ。国内は危険だから」
「心得ております」
お嬢様は少し驚かれたご様子でしたが、私は既に覚悟を決めてここに参りました。
「お嬢様、もう決してお側を離れません」
「私はもう聖女でも侯爵令嬢でもなくなるのよ。平民のアリス=オースティンとして生きるの」
「心得ております。お給金など要りません。ただ、お側に居させて下さい」
「辛い事もたくさん有ると思うの。本当にいいの?」
「お嬢様のお側を離れる事以上に辛い事などございません!」
「ローザ!」
お嬢様は私の両の手を取って下さいました。その瞳は潤んでいる様に見えますが、おかしいですね。お嬢様が何やら滲んで見えます。
○▲△
「じゃあ達者でな」
いよいよお嬢様と私の旅立ちの時が訪れました。しかしそれはダニエル様とのお別れを意味します。
本当にお世話になりました。
「そうだわ! ローザ、剣を」
「剣ですか?」
お嬢様が剣をご所望とは。何をされるおつもりでしょうか?
「私の髪をここで切って」
「えっ! 髪をですか?」
お嬢様は背中を覆う程に長い亜麻色の髪を後ろで1本に束ねています。それを肩の辺りで切れとは。
「バサッと切って!」
なるほどです! お嬢様は聖女として国中を回られていました。髪型くらいは変えておかないと国を出るまでに生存している事が知られてしまいますからね。
「では、切ります!」
美しい髪の束を私が短剣でスパッと切ると、お嬢様はそれをダニエルさんに手渡しました。
「先程は王妃が私の髪をご所望でしたよね。真偽の程は定かではありませんが、聖女の髪には魔物を寄せ付けない効果が有ると言われています」
「そうなのか! 何だよ、あの王妃め! それであんたの髪が欲しかったのか。実際にはあんたを聖女って認めているって事じゃないか!」
誠に腹立たしい限りでございます。
「もしも魔物と遭遇する事が有って、この髪にそんな力が本当に有るのなら、ご自身やご家族、そして周りの方をこれでお守り下さい」
「そんな貴重な物を俺に?」
「貴方に何かお礼をと思ったのですが、見ての通り着のみ着のままで何も持ち合わせていません。どうかお持ち下さい」
「判った。聖女が居なくなって魔物が出て来ても、この聖女の髪で守れる範囲の市民は何とか守ってみせるさ!」
「ありがとうございます。信頼出来る方にこの髪を受け取って頂きました。これで心置きなく国外に旅立てます」
こうしてお嬢様と私は国外へと旅立ちました。
○▲△
「ちょっとナンシー、ナンシーってば!」
「はっ、お嬢様!」
「何時までも思い出に浸ってないで! それに今は呼び方が違うでしょ!」
そうでした。
その後、国境を越える際に冒険者となり、魔の大樹海に足を踏み入れた私達は、私の剣技とお嬢様の聖女の能力で魔の大樹海を難無く進みました。
途中、樹海で魔物に殺られていた2人の女冒険者と失礼ながら身分証を交換して、それぞれエマとナンシーに名前を変えました。
それであの2人の死体はアリスとローザとなりました。
名前を変える事に抵抗は有りましたが、何が起こるか判りません。万が一に備えて為に念には念を入れないといけませんからね。
更に紆余曲折有ってこの『一角竜』の若女将に就任した訳ですけれど、そこに思いを馳せている時間は無さそうですね。
「はい。若女将」
お嬢様、もとい若女将のお身体から光が消えています。
温泉宿『一角竜』の自慢の癒やしの湯に治癒力を付与する儀式が終わりました。
それではお客様に入って頂きましょう!
「助けて下さい!」
気持ちを切り替えたその時、悲痛な女性の叫びが館内の静寂を切り裂いた。
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