管理委員長なんてさっさと辞めたい

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喧嘩

　目の前にはカオスが広がっていた。

　皆が魁聖に向かったせいで、放置されて怒った転入生が魁聖よりも先に殴りかかった。

　それを魁聖は受け流して、転入生の腹に拳をつき出そうとした所で、転入生の膝蹴りが魁聖にヒットした。

　それに怒った魁聖が回し蹴りを転入生に入れて、バランスを崩して机にもたれかかった転入生が、机の料理が乗った食器を投げた。

　そこからはもう、投げて投げられての状況だった。

「煌雅。これ、どうしよう······」

「いや、俺様に聞かれても······」

「わ、私は汚れたくないので、貴方が止めて来てください！　バ会長！」

「はぁ！？　俺様に指図するな！　お前が行け！」

「嫌ですよ！　貴方こそ偉そうに指図するのを辞めなさい！」

「あぁ゛？　何だと！？　俺様の言うことが聞けないのか！」

「どうして私が貴方の言うことを聞かないといけないんですか」

「俺様は会長だ。お前よりも偉いんだ」

「ハッ、たまたま選ばれた位で偉そうにしちゃって、可哀想な方ですね」

「いい加減にしろよ！？　大人しく聞いてれば──」

　煌雅が實に掴みかかって、新しい喧嘩がこっちでも始まった。もう、どうしたら良いのか分からない。