ヤクザと盲目の花屋

匂いと触覚だけで花を区別している盲目の青年が営む花屋に、ある日入ってきた男は、その日からほぼ毎週顔を出すようになる。
声だけ聞くと低く深く、落ち着いてるが、冗談だって言う。こんな外れた場所にある花屋にわざわざ買いに来てくれるなんて、有難いと青年は思うが、時々どうしても男から血の臭いがする気がしてならない
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