Ayuさん
どっちもご覧くださりありがとうございます~!
ここでのヴォルフは大人でもなんでもありませんでした!
本編はルンルンな状況ではありませんが、楽しんでいただけると嬉しいです~!
妹ばかり~ 6章19話没話
◆◆◆
アーシャの部屋を出て、自室へ帰る道すがら。
私を部屋に送り届けるため、隣を歩いていたヴォルフ様は、妙にご機嫌だった。
「君が思い悩むことではないだろう?」
少し前までの、私を圧殺しかねない空気とは一変。
うつむきがちな私の肩をさりげなく抱き、彼は明るい声で言う。
「放っておけ。アーシャ嬢も幼い子供ではないんだ」
「ヴォルフ様……」
思わず顔を上げれば、目を細める彼と視線が合う。
怒っていたときも笑ってはいたけど、視線の冷たさが全然違う。
むしろ今は、甘いくらいの目の色で、瞳に私を映していた。
「彼女が出て行くと決めたところで、それは彼女自身の選択だ。君にそれを止める権利はない」
「ですけど……相手は父ですし、どんなことがあるかは……」
「それくらいはアーシャ嬢もわかっているはずだ。そのうえで選択するなら、それを尊重するべきではないのか?」
うう……ヴォルフ様は大人だ……。
ヴォルフ様だってアーシャのことをよく気にかけて、面倒を見てくれているのに、それでもきちんとアーシャの考えを尊重しようとしてくれている。
私も、見習いたいとは思うけど……。
どうしても、胸の内の不安を消すことができない。
だって――もしも父の元へ行ってしまったら、アーシャはどうなってしまうのだろう?
私が公爵邸にいる間、伯爵家でアーシャは弱り続けていた。
また、同じことが起きるのではないかと思ってしまうのだ。
「……アネッサ、君はもう少し妹離れした方がいいな」
ついつい物思いに沈む私を見て、ヴォルフ様は苦笑した。
私の肩を抱き寄せて、慰めるかのように明るくこう告げる。
「アーシャ嬢は君とは別人だ。彼女には彼女の考えがあり、君だって彼女のことばかり考えていられるわけではないだろう?」
「そう……ですよね……」
「今の君には、他にもっと考えるべきことがあるはずだ。――――さあ、部屋だ。いい加減君は、傷を治すことに集中しろ」
明るいけれど有無を言わせぬ声に、私はぎくりとした。
考えるべきこと……ありましたね…………。
◆◆◆
供養ここまで。
展開が遅くなるので早々にアーシャに出奔していただきました。
本編のお話もこっちのお話もどっちも大好きです!
アネッサがヴォルフ様が大人だと思っているのには少し思うところもあったり?( ´͈ ᵕ `͈ )♡°
ヴォルフ様はあきらかに浮かれているのがわかるくらいの上機嫌(笑)
なんか可愛いですよねぇ〜(*^^*)
作者様これからのお話もルンルンな気分で楽しみにしています!o(。>ω<。)o︎
矢口日さん
むしろ、ここのヴォルフはめちゃくちゃ大人げないですね……!
妹離れは無事にできたみたいです!
羊羮さん
ヴォルフはめちゃめちゃ浮かれているみたいです!
でもこの行動、実はかなり自滅行為でした(ネタバレ)
しろさん
ありがとうございますー!
そう言っていただけると供養の甲斐があります!
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