一方、学生寮のリーリアの部屋にて
「ちょっと、あんた捨てときなさいって言ったのに何テーブルに広げて……これ、日本語じゃない?なんでこんなものがあるのよ?」
「うん、なんか贈り物ですって侍女さんに渡されたんだけど、誰からかわからなくって…。侍女さんも首傾げてた。不審物なので処理しましょうか?って言われたけど、これって、エンジェルさん呼ぶやつでしょ?なら問題ないじゃない。きっと奥ゆかしいお仲間からの贈り物だよ(OvO)」
「ちょっと、あんた何言ってんのよ?普通に怪しさ満点じゃない。ツッコミ所が多すぎて処理し切れないレベルで。…てか、あんた目つきイッちゃってない?」
「やーだー、変なこと言わないでよ。ほら、早速エンジェルさん呼んで私達の恋愛運聞こうよ!ほら!(OvO)」
「ぎゃーーっ!勝手に10円玉に手を持っていかないで!!なんつー力で持ってくのよあんた!はーなーせーー!!」
「エンジェルさまエンジェルさま……(O_O)」
「げっ…始めやがった。…ゴクリ…ど・どうせインチキだろうし付き合うか…(←諸説知ってるため途中で手を離すのは怖い)」
悪魔のクーリングオフ~トークで繋げてこうぜ!運動~
『我を呼び出しのはお前か、人間』
『すみませんクーリングオフでお願いします!』
~魔界にて~
『あれ?お前もう戻ってきたの?早くね?』
『……クーリングオフって帰された…(´・ω・`)………しかもチェンジ連呼された…何がそこまでダメだったのか分からないよ…(っ´・ω・`c)』
『お前の美貌に魅了されない人間っているんだな、珍しい』
『…だよな?俺って美しいよな?ハンサムだよな?脱いだらスゴい上に可愛らしさも兼ね備えてるなんて、乙女の夢を詰め込んだ存在のはずなのに…。…ひょっとして、この俺が素晴らしい存在すぎて恐れ多いってやつだったんだろうか?…もう少し話ができれば俺の話術でもっても虜にしてやれば…(ブツブツ)』
『…まあ、お前のちょっとアレな性格は賛否分かれるかもしれないが、話もできなかった訳だし。呼び出したものの思ったより迫力があって、思わず尻込みされたってのはあるかもしれないな』
『よし、俺もう一度行ってくるわ!』
『おう、頑張ってこいよ。』
~人間界にて~
『に…』
『あれ?宛先間違えてますよ?うちは注文してないです!』
~魔界にて~
『おう、今度はどうだった?』
『注文してないって怒られた…』
『注文…』
『ちょっと俺傷ついたから千年くらい引き篭ってくるわ』
こんな感じでどうですかね(笑)?
続きがありましたら一言でも二言でも募集します(*^_^*)
「全然呼び出されない……」
「………(そりゃそうだろう)……」
「もしかしてアレの使い方がわからないのか…?」
「普通の人間に異世界のものなんてわかるはずないだろう。俺らだからわかるんだから当然だと思うぜ?」
「あの人間の女の魂は異世界出身だから知ってると思ったんだ…」
「そこまでストーカーしたのかよ!!!」
「願いさえ叶えれば魂を持ち帰ることができる……」
「…ならお前がお願いしてくださいってお願いすればいいんじゃね?」
「!!」
「いや、意味不明なことになるから冗談だけどな……っておいどこに行く?!」
その頃一方悪魔サイド。
『ふんふんふーん♪
まだかなまだかな〜。早く呼んでくれないかな〜(*´꒳`*)』
『…………おお、相棒よ…(ToT)
比類なき美貌、溢れ出る魅了の泉、氷結地獄の甘美なる奇蹟とまで謳われたお前がなんて姿で…一体人間界には何があると言うのか…orz 』
「ルル!また何か来てた!今度はすごい見覚えある奴なんだけど……他に転生者なんていなかったよね?ね?ヾ(・ω・`;))ノ三ヾ((;´・ω・)ノ」
「見覚えある奴ぅ?あ、コックリさんじゃない懐かしいわね。……でもこの世界にコックリさんなんて無かったはずよね?
謎の転生者からのメッセージ?あらヤダ面倒な事起きたわね、とりあえず邪魔だし要らない紙だし捨てときなさい(´ω`)」
『それにな、お前は勘違いしているぞ!
これは俺がやるんじゃない!彼女のお家にそっと置いておいてやってもらうんだ!これは、とある異世界で一世を風靡した交信魔具なんだぞ!呼び出されたらちょっとお互いのことを質問し合って、一生その子と一緒なんだ!』
『お前は昭和のオカルト好きな女子中高生かっ!?
……………………………はっΣ(・□・;)
お、俺は今何を?ちょっとショーワとかオカルトとかチュウコウセイとかよくわからない単語が出たが……(モゴモゴ)。
それはともかくだ!お前、由緒正しい上級悪魔のクセに、何低俗霊みたいなことしようとしてんだよ。成功したっていいとこ使い魔に成り下がって呪い殺してんじゃねーかよ!……いや、ストーカーとしては魂取り込んで大成功なのか…?…………いやいや、お前のそんな情けない姿見たら、魔王様男泣きするぞ!?超可愛がられてるクセに……って、いないのかよ!?(>人<;)』
『お焚き上げの次はコックリさんかよぉ!?( ゚д゚)クワッ
お前れっきとした悪魔だろぉ!?悪魔が何でコックり頼みしてんのぉぉぉ!?
しかもウチで始めんじゃねぇよ!?自分の家でやりやがれやぁぁ!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!』
『冷たい事言うなよー俺とお前の仲だろ?お前にしか話せないんだから仕方ねーじゃん?』
『う…ご・ごめんて(^_^;)
なんか異性にあそこまで冷遇されるってはじめてだったから、ちょっとテンパってたみたい。今思えば、ちょっと俺らしくなかったよね。イケてる悪魔としてあれだけ懇切丁寧にお手紙出したのに全く通じてないって、きっと違うアプローチをしないとダメだったって気づいたんだ。ヤッパ煮詰まったら基本に戻るべきだよね!』
『あの時のお前には何か狂気じみたものを感じていたが、そのそこはかとなく人をイラッとさせる言動。…平常運転に戻ったと思うんだけど、思いたいんだけど、……何そのコインとA4サイズくらいの「はい」「いいえ」と50音(ひらがな50音)が書かれた紙……お、お前まさか……』
『……………なぁ、文通相手からの返事が別の奴紹介だったんだけどどう思う?(´・ω・`)』
『そりゃ、お断りされたんだろ?あんなクソ分厚い手紙で喜ぶ奴いないぞ?
それよりも何で引きこもってたのにウチ来てんだよ?また焚きあげるつもりか?このやろうヽ(`Д´)ノ』
「帰ったら部屋に脅迫文が置いてあったんだけどどうしようルル!」
「自業自得でしょ。大方あんたの逆ハーに嫉妬した女生徒からじゃないの?」
「そんなことないよ。なんかお友達になりたいみたいなことも書いてあったからルルを推薦するお返事書いておいたよ!」
「ちょ…っはぁぁぁぁ?!さっきは脅迫文って…あんた勝手に何してくれてんの?!」
『……よし、決めた!古今東西お互いのことを知ろうと思ったら、まずは文通だよな!?今から送ってくる!!』
『いきなりウチに飛び込んできてなんなの!?ちょっと待て!待って!なんだそのちょっとした教科書程の冊子!え?お手紙?物理的にも精神的にも重すぎるだろ!?焚き上げるから大丈夫!?悪魔がお焚き上げすな!って言うか、ウチで怪文書焚き上げるのやめてーーーーーっ!!』
『………………久しぶりにラジオ聞いたら凄い心当たりありまくりな内容だな、おい?
引きこもって何やってんのかと思ったら魔界に性癖暴露?オレの相棒は何処に向かってんだ?……相棒としてやってけんのか?オレ(。-`ω´-)ンー』
『「動悸が止まりません。病気でしょうか?」
…ん?これで終わり?どういう事でしょうかね?ここは心の相談室であって体の方は近くのお医者さんに…っと、2枚目に続きがあるの?こっちに内容があるなんて、何枚も出されてるんですねw
えー、続きの方も読ませていただきます。
「久しぶりに古式ゆかしい魔法陣で召喚され営業に行ったのですが姿見せただけで2回も冷たくあしらわれました。その後も食い下がったのですが話も聞いてもらえませんでした。あんな鈍臭そうなおチビちゃんにこんなに冷たくされた事はありませんでした。横には淫魔族みたいなピンク頭の絶世の美女もいましたが、おチビちゃんが真っ青になって僕に罵声を浴びせる姿を思い出すとカーッと頭に血が上ってドキドキと動悸が止まりません。もっと罵られ、あまつさえ足蹴にでもされたらと思うとゾクゾクします。友達には心配かけたくないのでこちらで相談させていただきます。僕は病気になってしまったのでしょうか?今も目を閉じるとあの時のことがフラッシュバックされていてもたってもいられません」
…………………病気ですね。
はい、では次のおハガキに参ります』
『はーい、皆さんこんにちは。魔界お悩み相談室コーナーです。最近すっかり冬の寒さが到来してきて体調崩す方も増えてきています。皆さん風邪ひかないように気をつけてくださいね。では、今日の相談はラジオネーム…えーと…紫のバラバラマンさんからハガキが来ておりますのでご紹介します』
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。