漫画版「ZODIAC～十二宮学園～」をいつも読んでいただきありがとうございます。漫画版はいつも少年向けに描いているつもりです。主人公よりも先にヒロインである水無瀬水鳥（みなせ　くいな）のデザインが完成しました。男女関係なく誰もが憧れる存在として「身分」、「才能」、「運」、「魔法」に恵まれた秀才として設定しています（水系の魔法だけでなく他の魔法も使えます）。科学的に証明されていますが、青色の髪と瞳はある1人の人間の子孫です。漫画の設定ではその1人は天才的魔法使いとなっています。主人公である神風疾風（かみかぜ　はやて）は水無瀬水鳥の幼馴染として後から設定されました。それでも、水無瀬水鳥の相方にふさわしい男の子として様々に設定を盛っています。「強くなろうと努力する」、「負けず嫌い」、「水鳥に勝ちたい」、「水鳥と一緒にいたい」と考えているうちにとても常人ではない設定になってしまいました。
　さて、小説版ですがそんなヒーロー、ヒロインではなく少し不真面目な設定として三江風翔（さんこう　かざと）がデザインされました。みなさんも受験、試験、成績で頑張った経験はありませんか？彼は一度、目標を「十二宮学園に入学すること」として入学したものの留年してしまうという設定です。憧れていたものになったはいいが、何をしたらよいのか分からないという人を描いています。魔法も使えません。頭もよくありません。右手首先から動きません（妹と手術をした結果）。彼が十二宮学園で活躍する場を作ろうと思ったのが小説版です。つまり、「だれでもヒーロー、ヒロインになれるのだ！」という姿を書きたいと思っています。少し長めですが、一度は小説版「ZODIAC～十二宮学園～」を読んでみてください。自分に足りないものが何であるか気付くためのストーリーです。