サリーは思う。①
御者のフランツが、心配そうに王弟殿下の屋敷を見て
「なぁ、サリー、こんなこともうやめようぜ。あんたは二言目には私はお嬢様にだけ仕えるように言われているからと言うけどさ、給金は伯爵様から頂いているんだぞ。その大事な伯爵様の末のお嬢様を危険な目に遭わせるようなことはしちゃなんねぇと俺は思うぞ。」
「給金は伯爵様から頂いているんだぞ…か。」
そう言って、サリーはニヤリと笑い
「私の給金はね…。」と言って、フランツの鼻をつまみ
「12年目に前金で頂いているの。だから気前のいい雇い主の為に…そしてあの可愛いお嬢様の為にやってあげたいのよ。あんたが言う危険な事も、ふたりには大事なことだからやってんの。だから…ね。」
サリーの指はフランツの鼻を力いっぱい捻り
「フランツ、しばらくは私の頼みを聞いて」と言って、にっこり笑った。
「なぁ、サリー、こんなこともうやめようぜ。あんたは二言目には私はお嬢様にだけ仕えるように言われているからと言うけどさ、給金は伯爵様から頂いているんだぞ。その大事な伯爵様の末のお嬢様を危険な目に遭わせるようなことはしちゃなんねぇと俺は思うぞ。」
「給金は伯爵様から頂いているんだぞ…か。」
そう言って、サリーはニヤリと笑い
「私の給金はね…。」と言って、フランツの鼻をつまみ
「12年目に前金で頂いているの。だから気前のいい雇い主の為に…そしてあの可愛いお嬢様の為にやってあげたいのよ。あんたが言う危険な事も、ふたりには大事なことだからやってんの。だから…ね。」
サリーの指はフランツの鼻を力いっぱい捻り
「フランツ、しばらくは私の頼みを聞いて」と言って、にっこり笑った。
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登録日 2018.07.17 11:58
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