楠乃小玉

楠乃小玉

ネコとケモ耳とのじゃロリさんが大好きです!好きなyoutubeチャンネルは田口エンターテイメント。好きなミュージシャンは井上ジョー

妖刀村正

徳川時代、伊勢の刀匠が作った村正は人の生き血を吸う妖刀として忌み嫌われましたが、
その原因は、伊勢長島にある本願寺にあります。
本願寺は、市場開放を目的とし、国境なき理想世界を目指して戦いました。
そして、管領細川勝元を打ち負かし、大阪の石山本願寺においては、
座の存在を無視して自由に貿易していいという特権を得ます。
これを「大阪並み」と言って、当時の最先端に憧れる若者たちから
大いに称えられたものです。
そして、世の中を改革しようとする若者たちは一向宗に入信し、国を壊し、大名を壊し、
座の無い自由貿易の社会を目指しました。
この先進思想に共感したのが今川義元であり松平清康なんです。
それで、松平清康は猿投神社を焼き討ちし、神社が持っていた既得権益である座を破戒して、
自由に他国から安くて優秀な物品を大量購入しました。
このため、三河の刀匠たちは対抗できず壊滅していきます。
松平の殿様が二代続けて村正で殺されたのも、こうして困窮した国人衆の
主君に対する恨み、意趣返しの意味もあります。
そういう背景があるので、村正は徳川家中では忌み嫌われていました。
ただ、合理主義者である徳川家康はそんな事は意に介さず、切れ味のよい
村正を持っており、近臣にも使わせていました。
村正に対する敵愾心が徳川家の中で健在化したのは、そうした家康が亡くなったあと、
草の根的に徳川家に内在していた村正への憎しみが健在化ものです。
こうした自由貿易によって国内産業を破戒された記憶を幼少の記憶に持つ
徳川家の重臣たちが国政の中核になった時期に、
徳川幕府は鎖国政策に踏み切ります。
鎖国政策といっても、日本人を誘拐して奴隷として売る
ポルトガルやスペインなどとの貿易を制限するもので、
オランダなど奴隷貿易の東方地域でのマーケットが
確立していない国とは普通に貿易していました。
ただ、長崎の出島に貿易拠点を限定した理由は、
日本人を誘拐して売買するのを監視するのが最大の目的です。
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登録日 2018.05.12 10:11

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