まいどこんにちわ。幸田蒼之助です。
「卑弥呼様が降臨してアレの証拠隠滅を頼まれちゃった～」の第90話をアップしました。

現在、手元に「全国古墳編年集成」（石野博信編）という書籍があります。
古墳の築造年代特定について、結局掘ってみないと判らない（外形からは判断できない）ということが書かれています。
また実際に掘ってみても、出土品の年代特定が困難なので、必ずしも古墳の築造年代を特定できるわけではない、と書かれています。
さらには、実際に発掘調査を実施した古墳というのは意外と少ない……ということが読み取れます。

なのに、全国の主要古墳の解説において、
「○世紀前半頃の築造」
と大威張りで書かれているんですよね。
「これこれこういう理由で、そのように推定する」
とは書かれていない。

そりゃ我々シロートは、みんな勘違いしますよ。
驚くべきことに、歴史学者の先生方も、この古墳編年表を鵜呑みにして論考するわけです。で、書籍を出版したりするわけです。
勿論ちゃんと出典を明記してますが、
「実は出典の編年表自体が、根拠不十分でアヤシいんですよね……」
とは書かれていない。

アヤシい研究成果を土台に、自説を展開する。
我々門外漢に言わせれば、考古学にしろ歴史学にしろ、全くもって科学的じゃないんですよね(^^;

というわけで、幸田は今からこの本を、図書館に返却してきます。
自腹切って買わなくて良かった……（笑）