遠雷

遠雷

だいたい勢いだけで自分が読みたいものを書いています

作中の距離及び情報伝播速度について

中世っぽい世界観・文化レベルの異世界を想定した時に
作中でどう描くかを凄く悩むのが『移動速度』『距離』『情報伝播速度』です。

調べてはいるのですが、なかなかうまい具合に資料が集まりません……。
例えば早馬の情報伝播速度は、
ネットで調べると、中には1日300kmとか平気で出て来るのですが
出展元が不明であったり、馬の平均時速を単純に24倍したものだったりします。
(普通に考えたら、そんな事したら、途中で馬が死にますよね……)

また、蹄鉄技術の発達状況、馬の改良状況、街道の整備状況などでも変化するものなので、
これ、という時間の目安が図りにくいのが大きな悩みです。

例えば戦時中であったり、大きな組織が運用しているもの、
一定距離ごとに交代して高速伝播を実現させる駅での伝達の整備を前提としたものなど、
様々な条件が絡んでくるのも悩みの種です。

日本の早馬の情報は結構たくさん出てくるのですが、
日本は室町・鎌倉時代には徒歩で旅行できたくらい安全な国なので、
魔獣が出現するような世界観を描く時に、
日本の早馬・飛脚の伝播速度もそのまま参考には出来ません。

以上を踏まえた上で、
王都 ⇔ 北部の距離を500kmで設定し(東京~岩手県花巻市間くらい)
以前読んだ参考資料の中に、中世期ヨーロッパの人馬による一般的な情報伝播速度を一日50kmと解説しているものがあったので、そこをベースに情報伝播速度を決めています。

急を要する伝令ならば丸一日走らせるべきでは、という考えもあるかもしれませんが
実際には途中で情報が途絶えてしまうリスクの方が大きくなる為、
特に重要な情報伝達という視点ではリスクマネジメントを優先するべき、と考えています。
また、馬がギャロップ(走る)状態を維持できるのは、1時間が限度、という事も加味し
10日掛かる距離を急がせて4,5日、と想定して書いています。
(ドルフ爺の馬車は、爺さんのチート蹄鉄+途中で馬を変えながら、御者役が常に交代制で馬車内で休息を取れる=昼夜休まずにノンストップで進めるので、この設定よりも移動速度が速いです)

この点につきまして、何か良い参考資料などをご存じの方がおりましたら、
教えていただけたら嬉しいです!
登録日 2024.09.03 23:19

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2024.09.04 08:52
遠雷
遠雷

きたがわ るかさま

情報ありがとうございます!物凄く有難く、嬉しいです(´;ω;`*)!
Xの知見は資料を探すとっかかりにも非常に有用で
しかもまとめに参考文献まで掲示してあって有難すぎて本当に本当に助かります!

お心遣いに感謝いたします!

解除
2024.09.04 08:22
北川もな加

いつも楽しく拝読しています。
もしお役に立てれば幸いではありますが、
もうご覧になってる情報でしたらスルー+非承認でお願いします。

Xでこういう記事が載っていましたのでご参考に如何でしょうか。(Togetter)
https://togetter.com/li/1768803

まだまだ残暑が厳しいのでお体に気をつけてお過ごしくださいませ。

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