『吸血鬼狩人、宿敵と同居する』11話更新と、パン屋の魔女
「ダメだ」
義兄に否定されて安心していた。
「人を傷つけて、それを嬉しいなんて思っちゃいけない。たとえそれがお前の倒すべき運命だとしても。敵でも傷付けて喜ぶなんて、正義の味方のやることじゃないよな」
じゃあ自分は正義の味方ではない。そんなものなれなくていい。憧れもしない。反骨心に下を向くと、雪が剥けた地面が見えた。
義兄は肩をすくめて、頭をぽんぽん叩いた。それから小さな肩を抱いて、無理やり帰路に引っ張っていった。歩く気がなさそうなら脇に抱えるつもりでいた。
朝日が木々の頭に被さって、長い影を作っていた。
「帰ろう。お前の秘密は内緒にしといてやる」
ただ彼をもっと知りたいだけだった。
―○○○―
狩人の物心。
今日は新たな登場人物(と店)して、魔女のパン屋が出ました。これからも喫茶店程ではないものの、ちょくちょく出ます。
しかし二人で夜中に散歩って仲良しだな。店に入るまでは手も繋いでたんだろ。「野良猫見つけたら離されました」あらお気の毒。
パン屋の魔女は。年齢不詳、ここ数年のうちに商店街に店を構えるようになった新顔です。薬効のある香草を用いたパンや、お呪いのジャムなどを商っています。不思議な食べ物を出す店にワクワクするので出しました。
こちらは二人で行く喫茶店とは対照的に、一人ずつが心境の整理に来ます。魔女の前では何でも話してしまう魔力があるようです。
今回はこの辺で。最近は夜遅いのね。良くないわ。
また次回、乞うご期待。
義兄に否定されて安心していた。
「人を傷つけて、それを嬉しいなんて思っちゃいけない。たとえそれがお前の倒すべき運命だとしても。敵でも傷付けて喜ぶなんて、正義の味方のやることじゃないよな」
じゃあ自分は正義の味方ではない。そんなものなれなくていい。憧れもしない。反骨心に下を向くと、雪が剥けた地面が見えた。
義兄は肩をすくめて、頭をぽんぽん叩いた。それから小さな肩を抱いて、無理やり帰路に引っ張っていった。歩く気がなさそうなら脇に抱えるつもりでいた。
朝日が木々の頭に被さって、長い影を作っていた。
「帰ろう。お前の秘密は内緒にしといてやる」
ただ彼をもっと知りたいだけだった。
―○○○―
狩人の物心。
今日は新たな登場人物(と店)して、魔女のパン屋が出ました。これからも喫茶店程ではないものの、ちょくちょく出ます。
しかし二人で夜中に散歩って仲良しだな。店に入るまでは手も繋いでたんだろ。「野良猫見つけたら離されました」あらお気の毒。
パン屋の魔女は。年齢不詳、ここ数年のうちに商店街に店を構えるようになった新顔です。薬効のある香草を用いたパンや、お呪いのジャムなどを商っています。不思議な食べ物を出す店にワクワクするので出しました。
こちらは二人で行く喫茶店とは対照的に、一人ずつが心境の整理に来ます。魔女の前では何でも話してしまう魔力があるようです。
今回はこの辺で。最近は夜遅いのね。良くないわ。
また次回、乞うご期待。
コメント 0件
登録日 2024.07.23 00:37
0
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。