『吸血鬼狩人、宿敵と同居する』8話更新と、吸血鬼の初めての連絡先交換
「おまえはこれを読み、理解し、畏れなければならない。」
彼の前に放り出されたのは一冊のぶ厚い本だ。呆然と眺め、箔の凹みを指で押し、縁の膨らみを潰した。
彼にとって文字は連なった小さなおもちゃだった。繋がった曲線を塗り潰し、繋がらぬ曲線を繋げ、点に穴を開け、最後には紙自体を破る。
あるいは目に留まらないか、手に届かない模様でしかなかった。
「おまえは知らねばならない。おまえ自身を、そして吸血鬼の生きるすべを。」
数年して、幼い吸血鬼はその本を読めるようになったが、終ぞ理解しなかった。
―◯◯◯―
そんな夢を見た。どこに追加すればいいのかわからないのでとりあえずここに置いておく。
今回は吸血鬼にこの町での初めての子分(おともだち)が出来ました。いつの間にか連絡先も交換しちゃっている。
魚継克海、故郷に並々ならぬ思いを持つ、大学三年生です。滅ぼすためなら手段は問わない。
夏休み期間に彼女の故郷に行く話も考えましたが、なんか世界観とか時系列のどこに入れても辻褄が合わんなということで、やめました。どう頑張っても劇場版みたいな展開になってしまう。
そういうわけなので彼女の故郷については本編ではこれ以上触れることはないでしょう。おおむね愉快なオタクです。
次回は吸血鬼が狩人の行う学校に行くことになります。本当に最初期の計画段階ではいわゆる普通の高校でしたが、狩人の背景を決めるにつれ都合が悪くなったので、今の形になりました。
やじ「普通の人間のクラスメイトを三十人近く考えるのが嫌になったからやめたんじゃないか。」
そうでもあるが。考えたけどやめた展開が多い。
もし狩人が高校に通っていたらどんな展開になっただろう。校則で背の中ほどまである髪の毛を切られたりしていただろうか。やだなぁ。交友関係は広いでしょう。普通の学校に吸血鬼を連れて行くなんて考えられない。きっと吸血鬼は尾行して狩人について行ったのだろう。学園伝奇めいてくる。
長いうえにとっ散らかってしまった。次回もどうぞよろしくお願いします。
彼の前に放り出されたのは一冊のぶ厚い本だ。呆然と眺め、箔の凹みを指で押し、縁の膨らみを潰した。
彼にとって文字は連なった小さなおもちゃだった。繋がった曲線を塗り潰し、繋がらぬ曲線を繋げ、点に穴を開け、最後には紙自体を破る。
あるいは目に留まらないか、手に届かない模様でしかなかった。
「おまえは知らねばならない。おまえ自身を、そして吸血鬼の生きるすべを。」
数年して、幼い吸血鬼はその本を読めるようになったが、終ぞ理解しなかった。
―◯◯◯―
そんな夢を見た。どこに追加すればいいのかわからないのでとりあえずここに置いておく。
今回は吸血鬼にこの町での初めての子分(おともだち)が出来ました。いつの間にか連絡先も交換しちゃっている。
魚継克海、故郷に並々ならぬ思いを持つ、大学三年生です。滅ぼすためなら手段は問わない。
夏休み期間に彼女の故郷に行く話も考えましたが、なんか世界観とか時系列のどこに入れても辻褄が合わんなということで、やめました。どう頑張っても劇場版みたいな展開になってしまう。
そういうわけなので彼女の故郷については本編ではこれ以上触れることはないでしょう。おおむね愉快なオタクです。
次回は吸血鬼が狩人の行う学校に行くことになります。本当に最初期の計画段階ではいわゆる普通の高校でしたが、狩人の背景を決めるにつれ都合が悪くなったので、今の形になりました。
やじ「普通の人間のクラスメイトを三十人近く考えるのが嫌になったからやめたんじゃないか。」
そうでもあるが。考えたけどやめた展開が多い。
もし狩人が高校に通っていたらどんな展開になっただろう。校則で背の中ほどまである髪の毛を切られたりしていただろうか。やだなぁ。交友関係は広いでしょう。普通の学校に吸血鬼を連れて行くなんて考えられない。きっと吸血鬼は尾行して狩人について行ったのだろう。学園伝奇めいてくる。
長いうえにとっ散らかってしまった。次回もどうぞよろしくお願いします。
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登録日 2024.07.20 00:26
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