さいび

さいび

小説家を夢見たけど文才のなさから長い間構想だけ繰り返して導入部分だけ執筆するけど挫折を繰り返していました なんとか三十数年何回も挑戦をし自分の書き方を見つけられ初作品を公開です

3)次回新作のプロットが纏まってきたので少しだけ書いてみた

「邪魔する奴は死ね!」
カマキリの頭になってしまったせいか気に障る金属を擦る様な声でカマキリ男が叫ぶ
正面に対峙する白髪女を目掛けて鎌になった腕を振り上げ走る
白髪女はクラウチングスタートの体勢になると残像を残す速度で四足歩行体制のままカマキリ男の横を駆け抜け私に向かって来る
「うがあ!」
右足の膝から下が斬り飛ばされ地面に転がるカマキリ男
白髪女は私の横で立ち上がると口に咥えたカマキリ男の足を斬り割いたコンバットナイフを手に持ち替える
「後は任せたよ」
少し下げ目に履いたショートパンツ上の尾骶骨辺りから生えてる少し太目で白くモフモフした膝丈尻尾を振り振りしながら白髪女が私に呼びかける

傷口から青色の血をまき散らし唸り声を上げて地面を転がるカマキリ男
”青い血とか気持ち悪いな”
まあ昆虫の血は青いから言っても仕方ないけどね
跳躍をし仰向けでノタウチ回るカマキリ男の腹へ着地する
うん!腹はカマキリと同じで柔らかくてダメージが通るね
「うごっふ」
口から青い血を噴き出すけど表情の無いカマキリの頭では効いてるのかわかんないね
「ふざけるなあああ」
本当に金属を擦る様な耳障りな声だよ
突如カマキリ男の体が持ち上がり私を跳ね飛ばす
跳ね飛ばされた空中からカマキリ男を見ると背中にある羽の下から中脚が出て体を撥ね起こしたのか
カマキリは六脚だったね中脚を羽の下に隠していたとはね

跳ね飛ばされた状態から蜻蛉を切り体勢を整え白髪女の横に着地をする
「遊び過ぎだよ鏡」
”幼き子達を食い物にしてきた罰で少し痛めつけてから始末と思ったけど”
「ぐぬうわあああ」
唸り声を上げると斬り割かれた膝の断面から新たな足が生え再生するカマキリ男
”ありゃ予想外に面倒な奴”
「はい!そろそろ終わらせないと店に遅刻するよ」
白髪女が私にコンバットナイフを手渡す
「俺様に恐れ慄いて動けまい!」
節操無い状況に呆れてる私達へ何を勘違いしたかカマキリ男が鎌になった腕を振り回しながら近づいて来る
コメント 0
登録日 2024.05.21 23:34

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン  新規ユーザ登録

0

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。