さいび

さいび

小説家を夢見たけど文才のなさから長い間構想だけ繰り返して導入部分だけ執筆するけど挫折を繰り返していました なんとか三十数年何回も挑戦をし自分の書き方を見つけられ初作品を公開です

2)次回新作のプロットが纏まってきたので少しだけ書いてみた

暗示魔法の施しが終わると死の恐怖に慄いた表情になり私の腕の中から弾ける様に走り去る少女
男と少女の居た場所にはパケ袋(違法薬物が入った小袋)が落ちている
少女の名前は「内海広美」で男から買った足元にある違法薬物をオーバードーズして享年15歳になるはずだった
この世界の出来事は過去を書き換え少女は本来の世界で生きて母の元へ帰る
さて少女の過去は書き換えたので男の始末を完了すれば依頼は完了だ
慌てることなく男の逃げた方向に歩みを進める

通りを歩み気配を感じた脇道に入ると男が背を向け立っている
男は立ち塞がる女に邪魔をされ前に進めずにいた
女は私と双子の様相だが色白を通り越した透ける様な白い肌と白髪でイヌ獣耳風の髪型が加わっている
「昆虫型に銃を使うとか無駄弾だな鏡(きょう)」
”そんなの撃ってみなきゃわからないでしょ!”
「プンプンと昆虫臭がしてるけど」
鼻をクンクンする白髪女
”普通の人はわからないよ!”
「鏡が普通の人なのか?」

前後を塞がれた上に訳のわからない会話に挟まれ男のイライラも限界に近い
「お前らはなんなんだー!」
男が吠えるのと同時に服と皮膚が飛び散り体中より本来の姿が現れる
背丈は男の時と変わらないが姿は大きく変わる
全体が艶やを帯びた緑色になり地に立つ二本の脚は鎧のような殻に覆われ鎧を装着したようだ
二本の手は長い鎌状になり鋭く輝いている
背中には一対の細く長い羽が生え銃弾を弾いた頭は一回り小さくなり姿が現すカマキリの物になっている
居場所を求め新宿へ辿り着いた幼き無知な者達へ薬物を売り小銭を稼いでいた小物が心に写していた姿
随分と自己過大評価に思えるカマキリ姿だが本人は少女達を餌としか見てない捕食者の気分だったのだろうか
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登録日 2024.05.21 23:33

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