こちらの作品もライト文芸大賞エントリーさせていただいています。

舞台はロンドン。
女優なのに致命的に無表情で恋愛にドライなリオは人と違うという理由で辛い思いをしますが、ある日日英ハーフの青髪シンガーソングライターのウミと出会います。

同じように人と違う感性を持ち恋愛にドライな二人には関わるうちに同志のような感覚が芽生え、名前のない関係の中で通じ合っていきます。

他にも作中にはリオの親友でメイクアップアーティストのルーシー、お茶目なスタイリストジョーダン、意地悪だがちょっと可哀想なブロンド女ニコル、日本人のおっさんタケオなど個性豊かなキャラ達が登場します。

この作品は人種問題、LGBT問題などシリアスなテーマを扱っているものの、度々出てくるチャップリンという名前も示す通り、喜劇が根底にあるハートウォーミングな作品になっています。

これを読んでくださった方にとってこの作品がちょっとでも拠り所となれたら。

人と違うということに前向きになれるような、ふとした時に覗きたい、キャラ達に会いたいと思えるような作品であったらと思います。