読んでくださった皆さまありがとうございました。
BLランキングで一時60位台まで行ってたのかな。スクショ撮りましたが本当に嬉しいです。

以下に後書きなど。

今作は同世界観の三作目になりますが、初めて騎士×騏驥となりました。
「今までの逆を書くぞ」と特に意識していたわけではないのですが、騎士と騏驥の関係を紡いでいく上で「こういう形もあるよ」というのは出しておきたいな、と。
(とはいえ、この世界の騎士と騏驥が全員カップルと言うわけではないのですが)

そして、このシリーズを描き始めた時から、「いつか”踊り”を前面に出した騏驥を書く……!」と思っていたので叶って嬉しいです。
競走馬はダンサー由来の名前を持つ名馬も多いですし、馬場馬術では「(人馬一体で)踊っているよう」と評されることもしばしばなので、馬の特徴の一つとして、それを取り入れたキャラをぜひ登場させたかったのでした。
それに加えて、「守備型」の騏驥を書きたかったというのもあったり……。
(前作、前々作と、結構ガンガン行く騏驥だったので)


あと、一作目が「既に知り合っている二人」、二作目が「割とひとめぼれ同士の二人」だったので、じゃあ「第一印象最悪同士」からだとどうなるだろう、というのも書きたかったんですよね。
BL——ボーイズ"ラブ"なので、いろんなラブを書きたいなぁ、と。

私的には、
「対照的な二人でもお互いをかけがえのない相手だと思って結ばれることはある。が、その場合は時間がかかるだろうし、好きになるタイミングにもタイムラグがある」
——のでは? と思っているので、今回はそれを書いてみたかったですし、ちゃんと書けているかはともかく(……)最後まで書き上げられたのはよかったなーと思っています。
(白羽とレイゾンはくっつくまでに散々揉めた分(笑)、くっついてからは糖度増し増しになるカップルではないかと)


——と、こうやって振り返ってみると、結構色々と盛り込んでますね。
キャラも、メイン二人以外にも色々と書けて、書いていて世界の広がりを楽しんだ作品でもありました。