鳳天狼しま

鳳天狼しま

絵も小説も書く、カルパス大好き、多方面で掲出して書いている一次創作作家です

2023.4.19 Twitterにあげていた小ネタ語り②※ネタバレ含む

・キスクのサイドストーリーに関して
キスクはベルゲンへの望みのない好意に関してもそうでしたが、自分のパーソナルスペースに居た人を望まずして皆無くしてしまった子なので、他者と親しい仲にはなれても、手には入らずどこかで自分の周りから離れていってしまうのだろう、という冷めた価値観がある感じです
でもその価値観のど真ん中に、唯一相棒のジルカースが居座っているので、キスクは支えられてきたし、ジルカースも同じようにグライドの居ない暇を過ごして来られた
ジルカースは最初に出会って縁を持ったのがグライドだったゆえに、こいつは信用していいと判断すると、良くも悪くも遠慮しないタイプです
キスク的にはそのくらいの人間の方が安心して預けられるのかもしれない

・キスクの背中の紋章”ドクバミ”の小ネタ
キスクの背中の紋、実は古の帝国騎士団長だけが背負える紋なんです
仲間の騎士団員もほぼ亡くなり、帝国自体解体されて新しい国に生まれ変わっているので、その意味を記憶してる人もほとんど居ない
でもベルゲンから受け継いだ紋をずっと大事に背負っている

ちなみに紋様にあしらわれているのは、ドクバミと言う名の蛙で、毒の花を食らって糧にする奇妙な生き物です
旧帝国領地内(西の国)には今も川べりや雨季になると時折見かけられます
毒に強く、前にしか進まず、繁殖力も強い種族、という特性から、逞しい者の象徴として讃えられ、紋に刻まれています

帝国という名と紋のモチーフからも何となく分かるかと思いますが、キスクが居た国はだいぶ軍事最優先の軍事国家でした
直近で他国との戦乱は無かったものの、ジルカースが神として生きてきた間(数百年前とか)には何度かあったかなという感じ、武力に物言わせる系の好戦的な国でした
そのノウハウが良いところだけ生かされて、闘技場というエンターテインメントの形で身を結んだのが現在の西の国です
戦略性に長けた国防に秀でた国という所も引き継いでいます

過去編で不老不死になったキスクですが、母国の生まれ変わりや復興などには携わりませんでした
歴史的には自分は死んだ扱いになっていると思っていた事もありますが
もっと広い意味で世界の残酷な仕組みをどうにかしたい、と考えていた所もあります
結果的にそれがジルカースの相棒になる事だった
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登録日 2023.04.19 00:16

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