3月10日(金)「初恋リベンジャーズ」更新しました!

『初恋リベンジャーズ』の第二部・「第4章〜推しが尊すぎてしんどいのに表現力がなさすぎてしんどい〜⑦」を投稿しました!

第七回目の今回は映画をご紹介!

『ヒトラーのための虐殺会議』
製作:Constantin Television=ZDF
監督:マッティ・ゲショネック

〜レビュー〜

一九四二年一月二◯日、ドイツ・ベルリンのヴァンゼー湖畔にある邸宅に、国家保安部代表のラインハルト・ハイドリヒに招かれたナチス親衛隊と各事務次官が集まっていた。高官十五名と秘書一名によって開かれた会議の議題は「ユダヤ人問題の最終的解決」について。それはヨーロッパにおける一一◯◯万人のユダヤ人を計画的に抹殺することを意味していた。ユダヤ人の強制移動、計画的殺害などを含む方策に異を唱える者が一人もいないまま、たった九◯分ですべては決まっていく。

今日、取り上げるのは、そのハイドリヒが取り仕切った、いわゆる「ユダヤ人問題の最終的解決」を決定した《ヴァンゼー会議》そのものを扱った歴史映画。

ヴァンゼー会議の議事録を元に構成された本作を観賞して感じるのは、議題である「ユダヤ人問題の最終的解決」という曖昧な単語からも想像できるように、東部戦線の戦場や強制収容所で行われた非人道的な行為を直接的な言葉では表現せずに会議が進んでいくことの恐ろしさね。

エンドロールも含めて、BGMが一切排除されていることもあって、会議の前にハイドリヒとアイヒマンによって、綿密に作られた計画が事務的に承認されていくようすは、観客である自分自身が会議の一員になったと錯覚させられるような独特の迫力があって、観賞後には、フィクション作品では味わえない、言いようのない感覚に襲われたわ。

前回の『HHhH』以上に、観賞者を選ぶ作品ではあるけれど、組織運営や官僚組織の負の側面に興味がある人には、絶対にオススメの作品よ。

本日の更新

第二部・「第4章〜推しが尊すぎてしんどいのに表現力がなさすぎてしんどい〜⑦」

今回も楽しんでください。
(芦宮高校広報部・花金鳳花)
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登録日 2023.03.10 19:34

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