おりょりょ様。
ありがとうございます。
◆イグニス、幼女に絡まれる3
イグニスの足を掴んでいる幼女から予想外の言葉が出てきた。勿論、イグニスは幼女の親でもなければ、兄妹でもない。何も関係のない赤の他人だ。
しかし、幼女は騎士に成るために、一人でこの試験会場に来たのだろうか。
イグニスは心の中でこの幼女の親にさっさと引き取りに来いと悪態をつくが、誰しも関わりたくないように、足早に通り過ぎていく者たちばかり。このままだと試験を受けることはできないとイグニスは行動をおこす。
イグニスは己の足に逃さないと言わんばかりにしがみついている金髪の幼女の頭をガシリと掴み、思い切り投げ飛ばした。子供の扱いとしては如何なものか。だが、イグニスは幼女の周りに結界を張り幼女が傷つかないように気を使っていた。
その時、幼女が飛ばされなからくるりと体勢を整えて、足から着地をする。イグニスを見る瞳は蒼の炎を宿しているかのように、光を帯びていた。
◆アリシアローズ Side
許しませんわ!公爵令嬢であるわたくしをこのように扱うなんて!聖騎士《パラディン》の剣を持つ者のする行動ではではないですわ!
しかし、聖騎士《パラディン》の剣を持っているとなれば、それなりの家の者のはずです。この者を逃がすなど愚の骨頂。何が何でもわたくしの保護者として認めさせてやりますわ!
私は浮遊の魔術を使い赤髪の男に突進し、受付を終えてコロッセオの中に入っていく男の背中に張り付きます。
「ぐっ!首が!」
逃しませんわ!!
◆
斯くして、後に英雄と呼ばれることとなる男と魔女と呼ばれる幼女が出会った。出会いから普通では無かった彼らは更に嵐を呼び込み国を巻き込んで行くのであった。さて、続きは別の日に語ることにしよう。
__________
読んでいただきましてありがとうございました。
アリシアローズの金髪のカツラはこのためでした。そして、ここからアリシアローズとイグニスは攻防の果に上司と部下という関係になっていきました。
まぁ、ここに載せても読まれないでしょう。
個人的にはナレーションと人物の視点での構成は面白いとは思いますが、必要ないとか意味がわかからないとか言われるので、普通には投稿できませんね。
このような変わった構成は如何だったでしょうか(笑)
コメント 6件
登録日 2023.02.08 19:52
6
件
6
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。