正直なところ、「２０８４」は、ジョージ・オーウェルの「１９８４」のリスペクトですが、それと同時に同じくらい極めて洞察が深い、１９３２年というかなり古い時代に書かれたのに「クローン」と「階層制度での下位のランクは意図的に知能を低下させ、高いランクは意図的に高い知能にする、デザイナーベイビーのもんだ」や「副作用や依存性のない麻薬による『幸福』」「豊かな未来社会」などの代わりに文学などの文化が存在しないディストピアを描いた、オルダス・ハックスリーの「素晴らしい新世界」のリスペクトでもあります。

正直、核戦争後だからこそ起きた無政府状態、そしてその状態からの国家の無い「社会」という、アナーキズムやリバタリアニズムが極限まで達し、またＡＩとロボット化で人間の労働が必要なくなった極限まで発達した資本主義の合わさった、ディストピアを描こうとしていますが、まだちょっとどのような結論になるか、自分の勉強不足ではっきりと答えが出ていません。

ですが、「まずは書き始めよう」と、構想中の「２０８４」の世界観に基づいた、短編…中編になってしまいましたが、そういった小説を書こうと思い、載せさせて頂きました。
「まだ本編ができていないのにスピンオフ？」と思われるかと思いますが、世界観は恐らくはこのような雰囲気の世界観になるかと思います。どうか寛大な生温かい目で見守って頂ければ幸いです💦