こんばんは。
来る寒波への備えは十分でしょうか？
いまから戦々恐々の片喰です。
だって、寒いと指が悴んで、執筆が思うように進まないんですもの……！！
いまから書き溜めておくべきかしら……。
できればの話にはなってしまいますけれど。

近頃は過去作にもアクセスしていただけているようで、ありがたい限りです。
この前、自分でも読み返しまして、まだお話ししていなかった事があると気付いたので、いまここに記しておきますね。
忘れないうちに！

複数作のネタバレを多分に含みますので、ご注意くださいね。



『うつろな夜に』で人間の彼女が自殺を決行するシーン。
彼女は水を吸った服の重さに驚いた様子でしたが、人魚の彼と出会った日に彼女は帽子を返してもらうために、服のまま海に入り、少しの距離とはいえ泳いでもいます。
……にも拘らず、初めて知ったかのようなあの反応。
あれはどういう事だったのかといいますと、『どんなに大切な記憶でも薄れるもの』だという事です。
まして、“自ら選んだ”死の間際。
意識は完全にそちらを向いています。
覚えておらずとも不思議はありませんね。
もしくは、その日の記憶として残っていたのが『彼との出会い』ただ一点のみであった……という考えかたもできるでしょう。
もちろん、それ以外にもご自由に解釈してみてください。
作品に対するご感想などございましたら、お気軽に！
どちらからでも受け付けております。

結ばれても、そうでなくとも、想い合う者同士のあいだに流れる空気や行き交う感情はとても素晴らしいものだと思います。
これからも自分なりに向き合い、丁寧に描いていけるように精進してまいりますね！