平民の〜完結御礼SS sideガンテ
ガンテはむくれていた。それは盛大に拗ねていた。
厳つい大男が、しかも30後半の男が拗ねる姿は、可愛くも何ともない。
が、世論と言うものは、顔が良い男には甘いらしい。
ガンテも体格は厳ついながらも精悍な顔は整っていて、元副騎士団長の地位もあり何者からも護ってくれそうと、妙齢の女性達から熱い眼差しを受けている立場だった。故に、拗ねる姿も『意外な一面』だと、きゃあきゃあ騒がれていると知って、マイグレースは微妙な顔になるのを止めれなかった。
「何しに来たんだ、マイグレース」
ムッツリと無愛想に口を開くガンテに、マイグレースは口の端を僅かに持ち上げただけの、笑みとも言えないモノを浮かべた。
「私の可愛い番が、仕事を休んでいることを気にしていましてね。どうしても『室長』に話をしたいと、それは愛らしく囀るものですから、代わりに伝達に参りました」
「話したいって言ってんのに、何故貴様が来る!」
「嫌ですね、至高の宝物を人目に晒すわけないじゃありませんか」
「彼奴は俺の可愛い甥だぞ!?折角近くに置いて可愛がれると思ったのに!」
「…………………」
「ともに食事をしたり、乗馬を教えたり。剣術も学ばせたかった!疲れたならば腕枕で添い寝して、可愛い寝顔がみたかったのに!母親似の愛らしい顔は、絶対寝顔も可愛いはずなのに!!」
力説するガンテを冷たい表情でマイグレースは見つめる。
成人した甥に対する発言にしては、非常に愛情が暑苦しいし一部変態臭い。
本人が気付いているのか、いないのか。非常にクラウン家の血筋を思わせる発言に、マイグレースはレイをコイツに会わせるのは絶対にやめようと心に誓う。
暑苦しいし発言をやめない限り、ガンテが愛しい甥っ子に会える日は来ないのだ。
厳つい大男が、しかも30後半の男が拗ねる姿は、可愛くも何ともない。
が、世論と言うものは、顔が良い男には甘いらしい。
ガンテも体格は厳ついながらも精悍な顔は整っていて、元副騎士団長の地位もあり何者からも護ってくれそうと、妙齢の女性達から熱い眼差しを受けている立場だった。故に、拗ねる姿も『意外な一面』だと、きゃあきゃあ騒がれていると知って、マイグレースは微妙な顔になるのを止めれなかった。
「何しに来たんだ、マイグレース」
ムッツリと無愛想に口を開くガンテに、マイグレースは口の端を僅かに持ち上げただけの、笑みとも言えないモノを浮かべた。
「私の可愛い番が、仕事を休んでいることを気にしていましてね。どうしても『室長』に話をしたいと、それは愛らしく囀るものですから、代わりに伝達に参りました」
「話したいって言ってんのに、何故貴様が来る!」
「嫌ですね、至高の宝物を人目に晒すわけないじゃありませんか」
「彼奴は俺の可愛い甥だぞ!?折角近くに置いて可愛がれると思ったのに!」
「…………………」
「ともに食事をしたり、乗馬を教えたり。剣術も学ばせたかった!疲れたならば腕枕で添い寝して、可愛い寝顔がみたかったのに!母親似の愛らしい顔は、絶対寝顔も可愛いはずなのに!!」
力説するガンテを冷たい表情でマイグレースは見つめる。
成人した甥に対する発言にしては、非常に愛情が暑苦しいし一部変態臭い。
本人が気付いているのか、いないのか。非常にクラウン家の血筋を思わせる発言に、マイグレースはレイをコイツに会わせるのは絶対にやめようと心に誓う。
暑苦しいし発言をやめない限り、ガンテが愛しい甥っ子に会える日は来ないのだ。
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登録日 2022.07.07 09:24
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