半道海豚

半道海豚

男性サラリーマンです。

第2章は第六〇話までです

第2章は第60話で終了です。
第2章のテーマは「定住」でした。

人類は、200万年以上も遊動生活をおくってました。
しかし、一部の地域では1万数千年前に定住するようになります。

これは、生活史上の革命でした。

定住と農耕は一体と考えられがちですが、実際は違います。
ヒトは定住し、その後、何らかの要因で農耕を始めたのです。
おそらく、環境の変化による、食料難でしょう。
外的なストレスを受けて、農耕を始めるのです。

縄文時代は1万6000年前に始まります。
最盛期の縄文中期には、日本列島に26万も住んでいました。
しかし、縄文晩期には8万まで人口は減じます。
寒冷化による食料難から、人口が減じたのだとされています。

縄文時代は採集狩猟なのですが、ほぼ定住しています。
定住すれば、サカナを捕獲するための定置の仕掛け、快適な家屋などが建設できます。
そうなれば、当然、移動はできません。
食糧の確保が可能ならば、ヒトは定住するのです。

定住と農耕は、密接な関係にありますが、同時にイコールではありません。
大規模焼き畑のように農耕を行っても、完全な定住に至らない場合もあります。

農耕は食糧の増産を可能にしますが、同時に大量の労働力を必要とします。
当然、人口増と生産増の競争が始まり、飢餓に対するリスクが高まります。

第2章は、ちょうどこんな状況での物語です。
ノイリンに定住すれば、否応なく人口増の洗礼を受けるのです。
それは、200万年後にやって来たヒトたちには明確にリスクでした。

そのリスクに打ち勝てるのでしょうか?
登録日 2017.06.22 21:40

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