デニーの一日5
「なあ、そう思うだろう? ソフィー」
今度はケージの中で、たのしそうに回し車を走るハムスターのソフィーに目をやりながら、デニーが言った。
「僕は、どうしても外に出たいんだ」
頭の中では、カンカンに怒っているおばさんの顔が、おそろしげに浮かび上がってきていた。
ところが、衝動にあらがえないデニーは、
「だからちょっとだけなら、かまわないよね? おばさんもいないし……」と言いながら、もはや出る気満々になっていた。
そして気づいたときにはもう、二階の自分の部屋から、外へ出ていた。
「さあ、冒険のはじまりだ!」
にっと笑って、デニーが言った。
それからデニーは、外出禁止が出る前のときとおなじように、公園にいって、一人スパイごっこをしたり、ブランコに乗ったり、友人のロビンと一緒に探検にいったり、充実した午後を過ごした。
つづく
大森
今度はケージの中で、たのしそうに回し車を走るハムスターのソフィーに目をやりながら、デニーが言った。
「僕は、どうしても外に出たいんだ」
頭の中では、カンカンに怒っているおばさんの顔が、おそろしげに浮かび上がってきていた。
ところが、衝動にあらがえないデニーは、
「だからちょっとだけなら、かまわないよね? おばさんもいないし……」と言いながら、もはや出る気満々になっていた。
そして気づいたときにはもう、二階の自分の部屋から、外へ出ていた。
「さあ、冒険のはじまりだ!」
にっと笑って、デニーが言った。
それからデニーは、外出禁止が出る前のときとおなじように、公園にいって、一人スパイごっこをしたり、ブランコに乗ったり、友人のロビンと一緒に探検にいったり、充実した午後を過ごした。
つづく
大森
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登録日 2021.11.13 10:44
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