小話4-12「ヒロトとミニドラゴン(その12)」
■ヒロトとミニドラゴン(その12)
(登場人物:ヒロト、サディエル、アークシェイド、フェルネ)
「キュー♪」
「フェルネ、ギリギリまで行くなよ。落ちるかもしれないから」
「キュ!」
わかったー! という感じで返事が返ってきて、フェルネはトタトタと広々としたバルコニーを走る。
アークさんのご厚意により、船長室から出ることが出来るこの場所が、ここ数日のオレらのたまり場となっていた。
で、その部屋の主はというと……
「チェック」
「うげっ!? ちょっと時間くれ、アーク」
「リザインならいつでも受け入れるぞ」
「だーかーらー! ちょっと待てって言ってるだろ!? えーと、あそこをこうしてこうやると」
サディエルとチェスっぽいやつで対戦真っ最中である。
ルールも似ているっぽいから、まんまチェスだろうなアレ。
というか、サディエルが妙に子供っぽいっつーか、やっぱ幼馴染であるアークさんと一緒のせいだろうな。
普段のリーダーな雰囲気がどっかいって、完全に幼馴染の家に入り浸っている友人モードだ。
けどまぁ、ガランドの件から色々と大変だったわけだし、サディエルにも気分転換は必要なはず。
そういう意味では、アークさんのご厚意は本当にありがたい。
「キューイ!」
「ん? どうした、フェルネ」
「キュイ!」
いつの間にか戻って来たフェルネが、ぴょこんとオレの膝の上にのる。
そして、ぽかぽかと太陽の光を浴びて気持ちよさそうにしている……なんだろう、オレも眠くなってきた。
「おーいヒロト、寝るならそこから薄手のブランケット使えよ。潮風で思ったより冷えるから」
「わかったよサディエル!」
(登場人物:ヒロト、サディエル、アークシェイド、フェルネ)
「キュー♪」
「フェルネ、ギリギリまで行くなよ。落ちるかもしれないから」
「キュ!」
わかったー! という感じで返事が返ってきて、フェルネはトタトタと広々としたバルコニーを走る。
アークさんのご厚意により、船長室から出ることが出来るこの場所が、ここ数日のオレらのたまり場となっていた。
で、その部屋の主はというと……
「チェック」
「うげっ!? ちょっと時間くれ、アーク」
「リザインならいつでも受け入れるぞ」
「だーかーらー! ちょっと待てって言ってるだろ!? えーと、あそこをこうしてこうやると」
サディエルとチェスっぽいやつで対戦真っ最中である。
ルールも似ているっぽいから、まんまチェスだろうなアレ。
というか、サディエルが妙に子供っぽいっつーか、やっぱ幼馴染であるアークさんと一緒のせいだろうな。
普段のリーダーな雰囲気がどっかいって、完全に幼馴染の家に入り浸っている友人モードだ。
けどまぁ、ガランドの件から色々と大変だったわけだし、サディエルにも気分転換は必要なはず。
そういう意味では、アークさんのご厚意は本当にありがたい。
「キューイ!」
「ん? どうした、フェルネ」
「キュイ!」
いつの間にか戻って来たフェルネが、ぴょこんとオレの膝の上にのる。
そして、ぽかぽかと太陽の光を浴びて気持ちよさそうにしている……なんだろう、オレも眠くなってきた。
「おーいヒロト、寝るならそこから薄手のブランケット使えよ。潮風で思ったより冷えるから」
「わかったよサディエル!」
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登録日 2021.10.06 21:54
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