小話4-7「ヒロトとミニドラゴン(その7)」
■ヒロトとミニドラゴン(その7)
(登場人物:ヒロト、リレル、ミニドラゴン)
「うーん……」
「どう? リレル」
大慌てでリレルの元を訪れ、ドラゴン君を診断して貰う。
リレルも人間相手はともかく、ドラゴン相手は初めてだから驚かせてしまったけどね。
「顔色は、悪くないですし……腹痛や吐き気の気配も無し。先天性の疾患があったら危ないかもしれませんが、現時点では様子見ですね。はい、もう良いですよ」
「キュイ!」
はい! と右手を律儀に上げるドラゴン君に、リレルは微笑む。
「それにしても、タマネギ中毒なんて良く知っていましたねヒロト」
「オレの友達でペット……犬を飼ってる子がいて、それで知ってた」
いつだったか、キャンプにその犬連れてきて他の奴が面白半分で冷ましたタマネギを差し出したら、めっちゃ怖い笑顔で叩き落としてたからな。
一瞬だけ、周囲が完全に静寂に包まれて凄い光景だったよ。
「と言うか、サディエルとアルムは?」
「近くに丁度いいエサが無いか探しに行ってますよ。具体的に言うと、お肉と果物です」
「魔物肉……」
いや、この子が仮に食べなくてもオレらの胃袋に行くだけなんだけど。
お願いします、最近味が分かったゴブリンでお願いします。
他はまだちょーっと心の準備させてください。
「次はちゃんとオレから渡すから、ちゃんと『待て』しろよなー」
「キュイ?」
「ヒロト、ワンちゃんとかじゃないんですから……」
しまった、そうだった。
この子、犬じゃない、ドラゴンだ。
「ところでヒロト、この後どうしましょう」
「この後?」
「連れて行くのは良いのですが、村や街の滞在中や船の間についての対策しませんと」
「あー……」
そうだった、忘れていた。
オレはドラゴン君の頭を撫でながらしばし考えこみ。
「なんとか、ぬいぐるみのフリ作戦とか出来ないかなー」
「この子の知性次第でしょうね」
(登場人物:ヒロト、リレル、ミニドラゴン)
「うーん……」
「どう? リレル」
大慌てでリレルの元を訪れ、ドラゴン君を診断して貰う。
リレルも人間相手はともかく、ドラゴン相手は初めてだから驚かせてしまったけどね。
「顔色は、悪くないですし……腹痛や吐き気の気配も無し。先天性の疾患があったら危ないかもしれませんが、現時点では様子見ですね。はい、もう良いですよ」
「キュイ!」
はい! と右手を律儀に上げるドラゴン君に、リレルは微笑む。
「それにしても、タマネギ中毒なんて良く知っていましたねヒロト」
「オレの友達でペット……犬を飼ってる子がいて、それで知ってた」
いつだったか、キャンプにその犬連れてきて他の奴が面白半分で冷ましたタマネギを差し出したら、めっちゃ怖い笑顔で叩き落としてたからな。
一瞬だけ、周囲が完全に静寂に包まれて凄い光景だったよ。
「と言うか、サディエルとアルムは?」
「近くに丁度いいエサが無いか探しに行ってますよ。具体的に言うと、お肉と果物です」
「魔物肉……」
いや、この子が仮に食べなくてもオレらの胃袋に行くだけなんだけど。
お願いします、最近味が分かったゴブリンでお願いします。
他はまだちょーっと心の準備させてください。
「次はちゃんとオレから渡すから、ちゃんと『待て』しろよなー」
「キュイ?」
「ヒロト、ワンちゃんとかじゃないんですから……」
しまった、そうだった。
この子、犬じゃない、ドラゴンだ。
「ところでヒロト、この後どうしましょう」
「この後?」
「連れて行くのは良いのですが、村や街の滞在中や船の間についての対策しませんと」
「あー……」
そうだった、忘れていた。
オレはドラゴン君の頭を撫でながらしばし考えこみ。
「なんとか、ぬいぐるみのフリ作戦とか出来ないかなー」
「この子の知性次第でしょうね」
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登録日 2021.09.16 22:33
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