広原琉璃

広原琉璃

様々なテーマを設定した長編ファンタジーを投稿しています。感想などあれば励みになります。

小話1「ニアミスの真相」

「オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい」の小話1


■ニアミスの真相
(登場人物:ヒロト、アークシェイド)

「そう言えばアークさんって、いつからエルフェル・ブルグに?」
「4年、いや、4年とちょっと前かな。軍港がまだ出来上がってなかったからさ。あいつらがここにいる間は、別の港町の訓練施設に居たんだ」

「となると、サディエルたちとはニアミスと言うか、入れ違いだったのか」
「完全な入れ違いだったよ。運が良ければ、この国で再会出来ていたんだろうけど……」

「その結果、再会が延びに延びまくったと……ってことは以前言ってた、"生存の噂" って、まさか」
「ヒロト君の想像通り、アルム君とリレルさん絡みのトラブルだ。おれはコレを聞いた時、サディの奴が相変わらずで喜ぶべきか、貧乏くじ引きまくってるのに嘆けばいいのか、はたまた天を仰いで呆れればいいのか、本気で悩んだぞ」

「そりゃ、そうなるよな」
「で、噂の真相を確かめる為に、クレイン殿のお屋敷にも行ったんだ」

「あれ、けどクレインさんとは初対面でしたよね? 船旅の時」
「当時は不在だったんだよ、クレイン殿。その代わり、レックスさんが対応してくれてな。金欠の件も詳細を教えて貰って、再会したらぜってぇ殴ると心に誓ったもんだ……」

「とりあえず、1発殴っとくのをお勧めします」
「そうするかな。おまけに、出国直前にでかいトラブルに巻き込まれていたみたいで。国内じゃ、その噂で持ち切りでさ、本当になにやってんだか」

「……あの、アークさん。そのトラブル、オレ知らない」
「あいつ、ヒロト君に隠してやがるな。いや、3人で結託して隠しているぞこれ」

「サディエル! アルム! リレルー! そろそろオレ、トラブルメーカートリオって呼ぶよ!? 本気で!」
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登録日 2021.08.28 17:58

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