白南井 誰方

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『邪神の恩返し』3章のあらすじ?

 現在連載中の『邪神の恩返し』のあらすじ?を載せました。前に投稿した0,1,2章のあらすじの方も、ぜひご覧下さい?

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 マシューの視点から、マリア・ダ・ネーク、セルシウス、そしてボースについて語られていく。

 ビルド・ノーティスはもう居ない、そのことをマシューは理解している。しかしビルドの意思は世界を正す薬を製造し続ける。

 マリアの体が特別性であることを、マシューは気づいている。しかしそもそも、端役であった筈のマシューがなぜWILLiaMを獲得したのかは理解していない。

 マシューは、セルシウスの信頼を得ることに成功した。その結果、セルシウスにボースの護衛依頼を出した。その依頼の内容が真実ならば、それを完遂するだけの能力を、有していたはずだった。

 それなのにマシューは何度も失敗した。ビルドの遺志による小手入れを受け、なんとか全員の登場人物を生存させることに成功した。その結果、初めは雄性であったセルシウスの拠り所は、雌性として蘇生した。その結果、彼ら――否、彼と彼女は自身の同一性を保つために無意識下で記憶を作り上げた。どういった形であれ助かったのはビルドの最期の意地だった。

 全て終わったあとに無事だったのは、WILLiaMの本来の所有者であるマリアと、世界の構造を知ったセルシウスのみだった。


 無事で無かったのは、薬漬けになったボースと、自分をビルドだと思い込んだマシューと、存在すら無かったことにされた異種族の子ども達だった。
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登録日 2021.06.13 02:32

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